2021年2月19の東京株式市場は3営業日続落しました。
終値は前営業日比218円17銭(0.72%)安の3万0017円92銭でした。
3日続落でも3万円台を維持、相場の強さを印象つけました。
米国市場が下落した流れを引き継ぐと共に、
3万円達成からくる利益確定も加わり、400円の下げ幅に迫りましたが、
売り込まれる材料もなく、下げ幅を縮小させながら終わりました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は反落と続落で下落しました。
ダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反落して、
前営業日比119ドル68セント(0.4%)安の3万1493ドル34セント、
ナスダック総合株価指数は3営業日続落して
前営業日比100.139ポイント(0.7%)安の1万3865.356で取引を終えました。
直近の急ピッチの上昇から来る利益確定で、
朝方は売りが先行、
下げ幅を300ドル以上に広げる場面もありました。
来週中に追加経済対策案が
下院で成立される見方が広がると下げ渋り、
戻しながら取引を終えました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場の下落に
利益確定の売りが重なり、
250円を超える下げ幅でスタートしました。
18日に続き日銀がET買いを見送ったとの観測も入ると
午後に入って下げ幅を400円まで広げる場面もありましたが、
まだ相場は強い状態で、
下げ幅が広がるところでは押し目買いが入り、
30,000円を維持して今週の取引を終えました。
今週に入って物色されていた
空運業、鉱業が売られ、陸運業、証券業種も
利益確定に押されました。
一方、調整終わりが近づいたとの思惑で
海運業が上昇率1位、パルプ、精密機器などの
景気敏感セクターが買われました。
日経の日足は上下ひげを持つ短陽線を形成しました。
前日より下放れしてスタート、
30,000円を割り込んで下げ幅を拡大させましたが、
終わりにかけて戻して、
大台の30,000円を回復して終りました。
週明けも本日の安値を割り込んで下がると
調整が深くなりますが、
テクニカル的に支えになるポイントがいくつもあるので、
下げにくい展開も予想されます。
まず、来週も30,000円を守るか、
割り込んだ場合も30,000円を挟んでの
攻防になるのかが注目ポイントです。
東証1部の売買代金は概算で2兆4668億円、
売買高は12億2374万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1521、
値上がりは590、変わらずは83でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
日経平均株価が歴史的な動きをした
週間でした。
ご存知の通り、3万円を回復、
その後も勢いが止まらず、一気に3万円を「下値」として考える
水準まで上げていきました。
週後半の3日に渡って続落して地合いの悪化を
懸念する声があがっていますが、
むしろ一回調整を挟むのが上がり易い地合いを作ることだと分析しています。
1989年の最高値(3万8915円)が視野に入っていますが、
その時のPERが100倍を超え、明らかにバブルの様子で、
3万円を突破した現在はまだ23倍前後なので、
史上最高値更新も非現実的な話ではありません。
一貫して上がって欲しいという気持ちはわかりますが、
来週は材料難の中で、注目イベントが複数あり、
波乱含みの様子見相場が予想されます。
23-24はFRBパウエル議長の議会証言があり、
その内容に注目が集まり、
25日は米国の10-12月期GDP改定値、
少し注目度が劣る指標では23日の米国2月消費者信頼感指数があります。
GDP動向やパウエル議長の証言内容によって
敏感に反応する相場になり易いので、
中・長期投資を中心にする場合、動揺せずに保持、
短期の場合は、物色され易い景気敏感セクターの中・小型株の方に注目しましょう。
また、日米とも長期金利の上昇が目立つので、
不動産、電力・ガス、建設には下方圧力がかかりやすく
注意が必要です。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
30,017.92 -218.17(-0.72%)
ドル・円
105.39 – 105.40 -0.42(-0.39%)
ユーロ・円
127.89 – 127.91 +0.42(0.32%)
ユーロ・ドル
1.2133 – 1.2135 +0.0086(0.71%)
NYダウ工業株30種(ドル)
31,493.34 -119.68(-0.37%)
S&P500種
3,913.97 -17.36(-0.44%)
ナスダック
13,865.356 -100.139(-0.71%)
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