【市場総括】
2021年11月26日の東京株式市場は大幅に続落しました。
終値は前営業日比747円66銭(2.53%)安の2万8751円62銭でした。
アフリカ地域で見つかった新型コロナウィルスの変異株ニュースで
世界の市場が下落、米国市場も軟調な動きとなりました。
変異株の詳細がまだ明確になっていない中での大きな下落で、
売られ過ぎという感覚が残りますが、投資家心理はリスクオフに
傾いたことは間違いありません。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
週末の金曜日、米国市場は大幅に下落しました。
ダウ工業株30種平均は大幅に続落して、
前営業日比905ドル04セント(2.5%)安の3万4899ドル34セント、
ナスダック総合株価指数は大幅に反落して、
前日比353.569ポイント(2.2%)安の1万5491.657で取引を終えました。
南アフリカで新型コロナウイルスの
変異株が見つかったニュースが世界の市場を全面安の展開に追い込み、
米国市場にも売りが波及しました。
英国、ドイツなど欧州各国が南アフリカをはじめ
周辺6か国からの渡航制限を表明するなど
景気回復を遅らせる要因となるニュースが相次ぎ、
下げ幅は1000ドルを超える場面もありました。
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【日本市場の動向】
日本市場は南アフリカで新型コロナウイルスの
変異株が見つかったことが伝わり、
市場心理が悪化しました。
経済の正常化が遅れるとの懸念が広がり、
33業種すべてが下落、
一時的な下げ幅は900円に迫るなど
全面安の展開となりました。
電気・ガス、食料品、水産など
景気の変動を受けにくい内需・ディフェンシブ系が物色され
陸運、空運などの物流・旅行関連、
金属製品、非鉄金属、鉱業などの
景気敏感業種の下げも目立ちました。
日経の日足は下ひげの方が長い
中陰線を形成しました。
25日移動平均線付近でスタートして
まともに上に伸びることもなく、
一貫して下げる展開でした。
節目の29,000円付近に位置していた
75日移動平均線も一気に下に抜けて
安値ではボリンジャーバンドの-2σまで進みました
売られすぎのサインが出て、
戻して終わりましたか、
形としても大きな下げて投資家心理はより一層悪化する形です。
10月29日の安値まで割り込むと
下げが加速しますので
下げ止まりのサインが出るまで、
新たに買いのポジションを持つことは控えましょう。
東証1部の売買代金は概算で2兆9993億円、
売買高は13億290万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1992、
値上がりは152、変わらずは39銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
3万円の壁はこんなにも
遠くて、分厚いのか。
節目となる価格に近づいていくと
市場は決まったかのようにネガティブ材料を出してきます。
日本の感染状況を考慮するとこの下げは
売られすぎという感覚を否めません。
8月の25,000人台がピークで、
そこから一貫して感染者数を減らしてきた日本は
100日を下回る日が目立つ水準まで減らしてきました。
欧州の再拡大も懸念事項の1つのなっており、
日本の目立つ現状は先週末の売られ過ぎから、
反発を予告しています。
売られすぎから買い戻しが入る可能性が
高まっているので、
来週のところでは反発の流れを作ってくれることが予想されます。
週明けの動きを予想するにあたって海外動向を
もう少し分析してみましょう。
シカゴ市場において26日の日経平均先物は急落、
12月物は24日比1305円安の2万8155円で引けました。
朝方の大取終値を635円下回るレベルでした。
週明けは弱い展開も予想されますが、
中盤に入って売られすぎが意識されると
自律反発、週後半は米国の雇用統計の発表に備えて、
商いの薄い持ち合いに入っていくでしょう。
下げがきつかった分、戻りも早まる可能性があるので、
空売りでポジションを持っている場合は、
早めの利益確定を心かけましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
28,751.62 -747.66(-2.53%)
ドル・円
113.12 – 113.14 -2.26(-1.95%)
ユーロ・円
128.07 – 128.12 -1.33(-1.02%)
ユーロ・ドル
1.1319 – 1.1323 +0.0104(0.92%)
NYダウ工業株30種(ドル)
34,899.34 -905.04(-2.52%)
S&P500種
4,594.62 -106.84(-2.27%)
ナスダック
15,491.657 -353.569(-2.23%)
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