2021年12月21日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比579円78銭（2.08%）高の2万8517円59銭でした。
米国市場はオミクロン型の感染拡大、歳出・歳入法案の実現が
先行き不透明になったことを反映して下落、
日本市場はその流れとは逆行しました。
2日間に渡る大幅な下落から自律反発で買われましたが、
高い変動性の一部で不安定な動きは続きます。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は3指数が揃って続落しました。
ダウ工業株30種平均は続落して、
前営業日比433ドル28セント（1.2%）安の3万4932ドル16セント、
ナスダック総合株価指数も続落して、
前日比188.738ポイント（1.2%）安の1万4980.944で取引を終えました。
オランダがロックダウンに踏み込んだことで
欧州で行動制限が広がるとの懸念が
投資家心理を悪化させました。
米国国内では経済対策の実現が先行き不透明になったことが
市場を直撃しました。
1.75兆ドル規模の歳出・歳入法案を巡って
与党内で反対が表明されて、実現が難しくなったことが
市場を押し下げました。
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【日本市場の動向】
日本市場は2日で1000円以上を下げて
自律反発のタイミングにきていました。
米国市場は3指数が揃って下落して
地合いは好ましい状況ではありませんでしたが、
28000円も割りこんで、売られすぎとの
認識の方が強く、上げ幅を広げました。
前日まで抑えられた景気敏感業種に
資金が流入、
海運業、ゴム製品、電気機器などが
上昇率上位を占め、
証券・商品先物業も買われました。
33業種すべてが上昇する中、
相対的に弱かったのはガス・電気、石油などの
資源、エネルギー関連で倉庫、水産などの
内需の上昇率も限定的な範囲にとどまりました。
日経の日足は下髭の方が長い陽線を形成しました。
前日の終値から上放れしてスタート、
高値と安値を切り上げ、形でも上昇となりました。
本日の上昇で先週末と前日の間に
空いた下向けのギャップを
埋めにかかりましたが、まだ完全に埋まったわけではありません。
高値ではさっそく5日移動平均線が
抑えてここを突破してもすぐ上には
25日移動平均線の抵抗が横たわっています。
変動性が高くなっている分、
一日の動きだけ買いか、売り、
どちらかにポジションを傾けることは難しい流れが続きます。
東証1部の売買代金は概算で2兆3405億円、
売買高は10億1566万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1673と、
値下がりは430、変わらずは81銘柄でした。
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【日本市場の総合分析： 今後の投資戦略】
前日の予想通り、自律反発が入って、
大幅な上昇につながりました。
2日間1100円を超える下落から考えると、
下げ幅の半分足らずを戻しただけで、
まったく安心できる流れとは判断できませんが、
12月3日に付けた安値を割りこむ展開にまで
つながらず、下げ止まったことだけでも
一定の安心感は得られました。
そもそも方向感がないので、
一方的に買いか売りに傾斜させることも難しい、
一言でなにをやればいいか、つかみにくい状況は継続しています。
一つ気になることはテクニカル的なサインで、
2021年に入って上向きを維持してきた
200日移動平均線が下向きに変わったことです。
目立つ下向きが現れたのは
2018年10月から2019年10月までの
約1年間で株価は18％ほど下落しました。
ゴールドマンサックスが顧客向けのレポートで、
米国の経済成長率を下方修正することもあり、
3万円超えが期待されていた日経には
逆風が吹いています。
中・長期的には積極的な買い戦略より、
売りに回る方が賢明な戦略になる可能性も出ています。
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【各市場の動き】
日経平均（円）
28,517.59 ＋579.78(2.08%)
ドル・円
113.74 – 113.75 ＋0.29(0.25%)
ユーロ・円
128.27 – 128.28 ＋0.59(0.46%)
ユーロ・ドル
1.1276 – 1.1278 ＋0.0022(0.19%)
NYダウ工業株30種（ドル）
34,932.16 －433.28(－1.22%)
S&P500種
4,568.02 －52.62(－1.13%)
ナスダック
14,980.944 －188.738(－1.24%)
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