2021年12月02日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比182円25銭(0.65%)安の2万7753円37銭でした。
前日の米国市場はオミクロン型の感染者が米国でも初めて確認されたとの報道で
午後から雰囲気は一変、3指数そろっての下落となりました。
日本市場はその流れを引き継ぎ、売りが先行してスタート、
200円を超える下げ幅から押し目を拾う買いが入って下げ止まりの
予兆を見せながら取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は続落しました。
ダウ工業株30種平均は続落して、
前営業日比461ドル68セント(1.3%)安の3万4022ドル04セント、
ナスダック総合株価指数も続落して、
前日比283.639ポイント(1.8%)安の1万5254.052で取引を終えました。
朝方は前日まで650ドル以上を下げてきた
反動から自律反発の買いが入り、
上昇でスタートしました。
世界に広がっているオミクロン型の変異型が
米国でも初めて確認されたとの報道で
雰囲気は一変、再び下げに減じました。
ダウは2か月ぶりの安値、
景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ系が買われ、
旅客需要が減ると懸念されるボーイングなど
景気敏感株が売られました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国の下げを反映して
売りが先行してスタートしました。
日本国内でもオミクロン株の感染者数が
増えていることが確認されると
下げ幅は200円超えましたが、
下げ過ぎ、押し目買いの思惑で
買いが入り、下値は支えられました。
連日で海運が活況で本日は上昇率1位、
ガス、ゴム製品、その他製品が買われました。
内需の一角である倉庫に加えて、保険、銀行などの
金融関連にも買いが入りました。
精密機器、鉱業などの景気敏感業種が売られ、
空運、情報通人、陸運も売られました。
日経の日足は上下ひげを持つ
短陰線を形成しました。
前日の日足から高値は切り下げ、
安値は切り上げたので形では持ち合いです。
高値で28,000円近くまで行くと
長いひげを残しながら下げていきましたので、
1つの節目である28,000円が
支えるから抵抗に変わりつつあるというサインです。
前日の日足に包まれることで下げ止まりのサインにはなりましたが
一日休んでからさらに下げ始めると、
スピードはより速くなる可能性があるので、注意が必要です。
商いは連日の3兆円超えを記録、
東証1部の売買代金は概算で3兆1477億円、
売買高は13億4849万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1431、
値上がりは667、変わらずは86銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
12月の相場に入ってからも、
下げる動きは止まらず、
さすがにここまでくると今日あたりから反発があっても
おかしくないというときに、
米国で初めての感染者が確認されたことが
米国市場と日本市場を直撃しました。
ただし、日本は割安と水準をすでに下回るほど
下げが深くなっているので、
午後からは押し目を拾う動きが見られ始めました。
下げ止まりから明日はさらに押し目買いが
入る可能性もありますが、
週末で、空売りで利益がのっているポジションの決済による
買い戻しも入る環境にあることは認識するのがよいでしょう。
同時に、米国の雇用統計結果を見極めたいとの
思惑から売り・買いが錯綜する動きになりやすいので、
激しい変動に惑わされないように気を付けましょう。
海運は連日の上昇から利益確定になりやすく、
陸運、空運は逆に押されからの反発もあり得るので
注目してみましょう。
米国市場は幅のある下落、
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【各市場の動き】
日経平均(円)
27,753.37 -182.25(-0.65%)
ドル・円
113.08 – 113.09 -0.33(-0.29%)
ユーロ・円
128.05 – 128.06 -0.56(-0.43%)
ユーロ・ドル
1.1322 – 1.1324 -0.0018(-0.15%)
NYダウ工業株30種(ドル)
34,022.04 -461.68(-1.33%)
S&P500種
4,513.04 -53.96(-1.18%)
ナスダック
15,254.052 -283.639(-1.82%)
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