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2021年12月16日の日経概況

2021年12月16日の東京株式市場は大幅に続伸しました。
終値は前営業日比606円60銭(2.13%)高の2万9066円32銭でした。
米国市場はFOMCの結果が予想の範囲だという
受け止め方で投資家心理が改善、3指数そろって上昇しました。
日本市場は米国市場の流れを引き継ぎ、買いが先行してスタート、
始値を割りこむ場面もありましたが、
午後にはいると上昇幅を拡大、高値付近で引けました。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】
米国市場は上昇しました。
ダウ工業株30種平均は反発、上昇して、
前営業日比383ドル25セント(1.1%)高の3万5927ドル43セント、
ナスダック総合株価指数は大幅に上昇して、
前日比327.943ポイント(2.2%)高の1万5565.583で取引を終えました。

朝方はFOMCの結果を見極めたいとの心理で
売りが先行して下げていましたが、
午後に入って内容が明らかになると
買い優勢に転じました。

世界が注目していたFOMCの結果は
市場の予想から大きく外れないとの
認識が優勢で、買い安心感が広がりました。

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【日本市場の動向】

日本市場はFOMCの結果を受けて
上昇した米国市場の流れを引き継ぎ、
買いが先行してスタートしました。

FOMCはテーパリングを加速するとの
内容が出ましたが、
市場の想定範囲という認識が強く、
日本市場も投資家心理が大幅に改善しました。

前日大きく売られた海運業が反発、
上昇率1位、精密機器、鉱業、
電気機器どの景気敏感業種が買われました。

前日売られたパルプが連続て下落、
証券、その他金融業ど金融関連
一角が幅のある下落を記録しました。

日経の日足は長い下ひげを持つ陽線を形成しました。
先日の終値から大きく上離れしてスタート、
抵抗になると意識されていた25日移動平均線、
200日移動平均線を一気にこえて、

2つの移動平均線が重なっているところから
スタートしました。
一時的に始値を割り込みましたが、
そのあとも継続して上昇、

75日移動平均線付近まで進んで
本日の高値付近で終わりました。
明日75日移動平均線まで上に抜けると
高値の切り上げが成立しますので、
投資家心理は大幅に改善します。

東証1部の売買代金は概算で2兆6517億円、
売買高は10億5352万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1676、
値下がりは421銘柄、変わらずは87銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

FOMCは今年に入ってからの
内容のなかでは最もタカ派的な内容となりました。

ポイントは3点
1. 量的緩和縮小(テーパリング)を加速
2. 22年中に計3回の政策金利の引き上げを見込む
3. インフレは「一時的」との表現を声明から削除

3はパウエル議長の想定を超える
インフレが進んだ結果を、
やっと認めて、受け入れた結果であり、

自然に終了時期を前倒しして早期利上げを実施する
つまり1,2の結果として現れたことです。
相当インパクトのある内容ですが、

すでに市場ではコンセンサスが形成されていた内容で
サプライズはなかったと受け止められ、
上昇につながりました。

いわゆる「折り込み済み」で、
心配していたほど株価への下押し影響は
なかったといえるでしょう。

日経も懸念事項が解消に近い状態になったので、
当分は先高観をもつ必要があります。
押しが強かった景気敏感及び、

前日解説した通り、デジタルが重なる領域での
銘柄選定が有効に働くタイミングです。
 例えば商業用ドローンの製造販売を行い、
日本郵政 <6178> グループと業務提携契約を結んだ
ACSL <6232>はテクニカル的にも面白くなってきたので、
注目です。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
29,066.32 +606.60(2.13%)
ドル・円
114.13 – 114.15 +0.40(0.35%)
ユーロ・円
128.93 – 128.98 +0.82(0.64%)
ユーロ・ドル
1.1298 – 1.1300 +0.0034(0.30%)
NYダウ工業株30種(ドル)
35,927.43 +383.25(1.07%)
S&P500種
4,709.85 +75.76(1.63%)
ナスダック
15,565.583 +327.943(2.15%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/beginnning/topics/

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