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2023年 9月12日の日経概況

【市場総括】

2023年9月12日の東京株式市場は4営業日ぶりに反発しました。終値は前営業日比308円61銭(0.95%)高の3万2776円37銭。米国市場が上昇したことを背景に買いが先行してスタートしました。為替市場で円安に振れると、輸出関連株への買いも入り、上昇幅を広げましたが、主要な経済指標発表、FOMCなどのイベントに備えて、上げ幅を縮小する場面もありました。

本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は上昇しました。ダウ工業株30種平均は3営業日続伸して、前営業日比87ドル13セント(0.25%)高の3万4663ドル72セント、ナスダック総合株価指数は続伸して、前営業日比156.368ポイント(1.13%)高の1万3917.894、S&P500種株価指数も続伸して前日比+29.97(0.67%)の4,487.46で取引を終えました。

金融引き締めによる景気の後退について、FRBの高官が警戒感を持ち始めているとの報道が市場の心理を好転させました。上昇幅を広げる場面では、13日発表予定のCPIなど主要なイベントに備えてポジションを調整する売りも出ました。

目立つ動きになったのは電気自動車のテスラ。独自開発のスーパーコンが企業価値を引き上げると評価したモルガン・スタンレーのレポートを材料に10%の上昇率で市場の上昇をリードしました。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場が上昇したことを背景に買いが先行してスタートしました。為替市場で前日に比べて円安に振れると、輸出関連株への買いも入り、上昇幅を広げました。

米国市場同様、今後の主要な経済指標発表、FOMCなどのイベントに備えて、売りが出る場面もありましたが、日本企業の業績に対する期待が進むと、再び上昇、当日の高値圏で取引を終えました。

業種別の動きは33業種中、29業種が上昇、4業種が下落して上げが主導。 前日に比べ円安が進んだことを背景に輸送用機器が買われて上昇率1位、ゴム製品、精密機器、繊維製品など景気敏感株が上昇しました。

金融と素材系の一角が下げ、保険業が下落率3位、その上を卸売業、鉄鋼業が占めました。その他金融業も上昇幅は限定的で、金融関連の2業種はさえない動きとなりました。

【日本市場のテクニカル分析】

日経の日足は上下髭を持ち、下ひげの方が長い陽線を形成しました。 前日は「実体がまたがっている75日移動平均線も支えになる可能性があるので、明日トレンド転換してもおかしくは無い位置です」と解説、その通りの動きとなり、上に向かってトレンド転換しました。

本日の高値を上に抜けて上昇しないと、トレンド転換→上昇に戻るプロセスにはならず、まだ上昇に変わったとの確信はもてません。本日の高値を超えられず、横ばいか再びさげると、今週の動きとして予想していた通り、上値の重い持ち合いに戻ることになります。

東証プライムの売買代金は3兆3837億円、売買高は13億6823万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1392、値下がりは389、変わらずは54銘柄でした。

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