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決算発表シーズン到来!あの株は買うべき?決算シーズンの行動要領

2.決算発表後の行動

決算発表の後は、いい業績の株をすぐ買うべき?

前回は、決算発表がある前の行動要領について説明しました。この記事では、実際に決算発表が行われた時に、その結果に沿ってどのように行動すればいいのかについて説明します。決算発表があってからの方が誘惑は強くなるので、とても大事な話です。ぜひ最後までお読みください。

決算発表後のポイント1: 業績の結果は読むべし

すごく当たり前に聞こえる話ですが、中々実践できないこと、だからこそ敢えて言いましょう。自分の興味を持つ企業の業績くらいは読んでおくことをお勧めします。上場企業には、3カ月ごとの「四半期決算短信」、1年間の業績をまとめた「通期決算短信」の2種類の決算短信の公表が義務付けられています。これが決算発表時にチェックすべきドキュメントです。

ここで真っ先にチェックする項目は2つ。経営成績業績予想です。
まず経営成績とは、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益などの、四半期や1年間の成果を表し、まさしく現在の成績を表すものです。金額も大事ですが、投資家が気にするのはそれぞれの伸び率。前期と比較して増加したのはどの程度か、あるいはどれくらい減少したかをチェックすることで、成長性と健全性、安定性などを確認することができます。

次の業績予想は売上高や利益の予想を表明する部分で、ある意味、投資家にとっては最も大事な部分と言えます。これはもちろん、伸びているのが望ましいですが、伸びる要因はなにか、下がると予想するならその理由はなにかをチェックする必要があります。決算短信のチェックポイントを詳しく説明する資料はまた別途作成します。

決算発表後のポイント2: 株価の動きに逆らわない

私が初心者の時によくしていた発言は「こんなに業績がいいと発表しているのに、株価が下がっている。世の中がおかしい!」ということでした。業績発表後の株価の動きは予測不可能だということは前回の記事でも強調したことです。

いい決算結果にも関わらず株価が下がっているなら、それは「市場が正しい」です。好決算でも期待していたほどではなかった。または、自分では気づかなかった点に他の人たちは気づいているなど、原因は様々です。原因はどうであれ、市場が下げているならそれが正しいのです。その流れに逆らわないでください。

反対の場合もかわらない、業績が悪くて上がる余地がなさそうなのに株価が急騰するなら、市場がそのように判断したということなのでそれを受け入れる姿勢が必要です。

どうしても自分の判断が正しいと思う場合は、期間で分けて考えると良いでしょう。株価は短期的には需給で動き、長期的には成長性、安定性などのファンダメンタルで動きます。自分が分析した結果、絶対成長すると思うなら、今は株価が下がっていたとしても長期的には上がるものを自分が見つけたと思って、保持していけばいいです。

結論:自分がコントロールできるものに集中する

ここまで決算発表時の行動要領について考えてきました。まとめて考えると一つの文章に集約することができます。「自分がコントロールできるものに集中する」ことです。

それはつまり、自分自身に関係することですね。自分の行動、自分の感情はコントロールすることができますが、市場の価格、他人の行動はコントロールすることができません。自分が市場の価格をコントロールできるなら、それは素晴らしいことでしょう。あっという間に財閥になれます。

しかし、それができないというのは誰もが知っていること。なのにコントロールできないことに対して怒ることって、考えてみるとこれほど無駄なこともありませんよね?

ここまで読み進めてきてくださいましてありがとございました。長い記事を我慢強く読み終えるのも自分がコントロールするもの、素晴らしいことです!
その姿勢そのままで決算発表に向き合ってください。

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