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2024年8月13日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2024年 8月 13日の東京株式市場は続伸しました。終値は前週末に比べ1207円51銭(3.45%)高の3万6232円51銭で取引を終えました。3万6,000円台を回復して、戻りを試す動きが早まりました。

141円台まで記録したドル・円相場が147円台に急速に収まり、円高傾向が一服したことが輸出関連株を押し上げました。また、前日の米国市場でSOX指数が上昇、ハイテク関連が物色されたことを受け半導体・半導体製造装置などに買いが広がったことが上昇幅を広げる要因となりました。

||米国市場は反落と続伸のまちまちな動き

前日の米株式市場は3営業日ぶりに反落して前週末比140ドル53セント(0.35%)安の3万9357ドル01セント、ナスダックは43日続伸して前週末比35.307ポイント(0.21%)高の1万6780.609、S&P500種も続伸して0.23ポイント(0.00%)高の5344.39で取引を終えました。

ダウ指数は主要な経済指標の発表を目前にして様子見する姿勢が強く、終値では下げているものの取引を控えているという分析が正しいでしょう。13日のPPI、14日はCPI、15日は小売売上高の発表が予定されており、今週は波乱含みの動きが予想されます。

【 今後の投資戦略】

Market lull as PPI eyed, Nikkei returns to base

PPIが注目され市場は小康状態、日経平均はベースに戻る

本日の米国市場の動きを予想するロイターの記事はこのようなタイトルでスタートしています。日経は結局「もとに戻った」という表現が興味深い。ここでいう「もと」ってなんだろう?お分かりでしょうか?答えを読む前に一回考えてみてください。

私も記事を読み進める前までは外国人が(あなたも外国人だろうが!というツッコミはさておき)、なにを「もと」と捉えているのかが理解できませんでした。

The 3.5% surge in the Nikkei 225 (.N225), opens new tab – a source of much of last week’s wild volatility – brought it back above the close on Friday Aug 2.

日経平均株価の3.5%の急騰により、先週の乱高下の原因であった日経平均株価は8月2日金曜日の終値を上回った。

なるほど、景気後退の懸念が本格的に意識された8月2日の前を「もと」ととらえているのか。8月2日は米新規失業保険申請件数、ISM指数など米国の景気関連指標が市場予想を下回り、日経の下げの引き金となった日。利下げ期待で盛り上がる準備をしていた市場は景気後退の懸念で大きな修正を余儀なくされました。興味ある方は、海外のアナリストがどのような見方をするのかがよくわかる次の記事を読んでみてください。

https://www.reuters.com/markets/us/global-markets-view-usa-2024-08-13/

ということで、本日は1200円を超える上昇、それでもあーそうですか?という気持ちで驚きもしない自分自身に驚いてしまいます。先週から「当分は1000円、2,000円の変動幅は普通にある日が続きますよ」と解説しましたが、その通りなのになぜ驚く?という気持ちにもなります。お盆休みで市場の参加者も少ないので、「休むも相場」という格言に従って一歩離れるて休憩の時間を持つのもいいんじゃないでしょうか。相場は逃げません。頭を冷やして冷静になって戻ると多くのことが見えると思います。

 

ロイターの記事:日本市場はもとに戻ったと分析するが、はたしてこれは続くだろうか?

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 36,232.51 +1,207.51(3.45%)
TOPIX 2,553.55 +70.25(2.83%)
為替(日本時間 15:30)
ドル・円 147.74 - 147.76 +0.54(0.36%)
ユーロ・円 161.61 - 161.62 +0.85(0.52%)
ユーロ・ドル 1.0937 - 1.0939 +0.0016(0.14%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 39,357.01 -140.53(-0.35%)
S&P500種 5,344.39 +0.23(0.00%)
ナスダック 16,780.609 +35.307(0.21%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 0.840 -0.015
米10年国債(%) 3.905 -0.038
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