【市場の総括】
2024年9月26日の東京株式市場は大幅に反発しました。終値は前日比1055円37銭(2.79%)高の3万8925円63銭で取引を終えました。 一気に39,000円台に乗せてくる動きとなりました。
前日のアメリカ市場で半導体関連株が上昇したことを受け、日本市場も半導体関連を中心として買いが広がりました。145円台まで進んだ円安傾向は、輸出関連株への買いに普及しました。 本日は権利確定の最終売買日であり、自民党総裁選への関心も高く、引けにかけて上昇して終わる強気相場となりました。
||米国市場はハイテク・半導体関連が躍進
前日の米株式市場は5営業日ぶりに反落して前日比293ドル47セント(0.69%)安の4万1914ドル75セント、ナスダックは小幅に3日続伸して、前日比7.684ポイント(0.04%)高の1万8082.205、S&P500種は反落して10.67ポイント(0.18%)安の5,722.26で取引を終えました。
米国市場はここまで最高値の更新が続いており、利益確定のタイミングに来ていました。大幅な利下げでハイテク関連への資金流入が続き、ナスダックは小幅でありながら3日続伸しました。日本の市場にも大きな影響与えるエヌビディアは大幅に上昇しました。
【 今後の投資戦略】
日本市場は確実に39,000円を見たいと言う気持ち が働いているようです。午前中の為替市場でも同じ動きが見られました。通常では見られない大陽線を続けながら明らかに145円を目指すと言う動きがそれです。 結局は145円を達成して輸出株への買いに繋げました。
夜間取引では日経平均先物が既に39,000円を突破していますが、自然な上昇には見えないのが難点です。特に明日ぶつかり合う上昇<>下げの拮抗要因を考えると、夜間は少し静かになってもおかしくないでしょう。 明日の拮抗要因とは、権利落ちで200円以上の下げる要因がある一方、自民党総裁選と言う伝統的な上昇材料がぶつかり合うことを意味します。金融所得課税の強化について「実行したい」と述べる石破以外は誰が選ばれても上を目指す要因となるのは十分ですが、その持続性は「権利落ち影響にさえ負けた」かどうかで測れるのではないでしょうか。明日は波乱が予想されるので、新たなポジション作りはやめて、選挙後に訪れる半導体相場に注目するのがいいのではないでしょうか。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
---|---|---|
日経平均(円) | 38,925.63 | +1,055.37(2.79%) |
TOPIX | 2,721.12 | +70.62(2.66%) |
為替(日本時間 15:00) | ||
---|---|---|
ドル・円 | 144.74 - 144.75 | +0.85(0.59%) |
ユーロ・円 | 161.35 - 161.36 | +0.32(0.19%) |
ユーロ・ドル | 1.1147 - 1.1149 | -0.0044(-0.39%) |
海外株式 | ||
---|---|---|
NYダウ工業株30種(ドル) | 41,914.75 | -293.47(-0.69%) |
S&P500種 | 5,722.26 | -10.67(-0.18%) |
ナスダック | 18,082.205 | +7.684(0.04%) |
債券・金利 | ||
---|---|---|
長期(10年)国債金利(%) | 0.830 | +0.020 |
米10年国債(%) | 3.783 | +0.054 |