【市場の総括】
2025年4月7日の東京株式市場は大幅に続落しました。終値は前週末比2644円00銭(7.83%)安の3万1136円58銭で取引を終えました。史上最大の下げ幅には至りませんでしたが、2024年の8月5日に記録した安値を割り込みました。
トランプ政権の相互関税政策に対して、中国が34%の報復関税を課したことが投資家心理を悪化させました。下げ幅を3000円近くまで拡大する場面もあり、31,000円を一時的に割り込みました。
||米国市場は大幅な続落
前日の米株式市場は大幅に続落し、前日比2231ドル07セント(5.50%)安の3万8314ドル86セント、ナスダックは大幅に続落し、前日比962.819ポイント(5.81%)安の1万5587.786、S&P500種も大幅に続落し、前日比322.44ポイント(5.97%)安の5074.08で取引を終えました。
木曜日から発動された相互関税に対して、景気の後退が懸念され下げ幅を拡大させました。すべての指数が5%を超える下げ幅で、下髭なしの陰線を形成テクニカル分析でも相当悪い印象を与えています。

【 今後の投資戦略】
大変なことが起きていますね。この一言で現在の市場を表すには、あまりにもアバウトですが、それ以外の表現もまともに見つからない状況です。このような暴落が起きるときに、必ず私のもとに届く質問、なんだと思いますか?
”この暴落はいつ止まりますか?”と言う質問です。私の答えもいつも決まっています。
“わかりません。”
昨年8月5日は4500円に近い最大の下げ幅を記録しましたが、翌日から3500円の上昇を記録するなどすぐ回復に向かいました。今回もそのようなことを期待して、安野付近ではセーリングクライマックスを狙った買いが見られました。
今まではそのような戦略で大体当たりましたが、今回だけは安易に買っていく事はしない方が良いでしょう。市場の最大のリスク要因はトランプさんだと常に指摘してきましたが、現在もそれは変わらないし、今後の3年9ヶ月も変わりません。わかりやすく言えば、今はナイフが落ちてくる真っ最中なので、手を出すタイミングではありません、ということです。
少なくとも今夜と明日の米国市場の動きは見てから動くのが良いでしょう。大暴落の後は常にトヨタ買いと言っていましたが、追加関税と円高のダブルパンチを受けている自動車関連は当分買っていくことに慎重になることをお勧めします。
もう一つの行動原則は、市場がいつ止まるかを一生懸命考えて、あちらこちらに聞き回ることです。完璧な時間と努力の無駄遣いです。

【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 31,136.58 | -2,644.00(-7.83%) |
TOPIX | 2,288.66 | -193.40(-7.79%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
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ドル・円 | 145.25 - 145.27 | -1.02(-0.69%) |
ユーロ・円 | 159.90 - 159.92 | -1.06(-0.65%) |
ユーロ・ドル | 1.1006 - 1.1008 | +0.0002(0.01%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 38,314.86 | -2,231.07(-5.50%) |
S&P500種 | 5,074.08 | -322.44(-5.97%) |
ナスダック | 15,587.786 | -962.819(-5.81%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.110 | -0.050 |
米10年国債(%) | 4.005 | -0.027 |