【市場の総括】
2025年4月8日の東京株式市場は4営業日ぶりに大幅反発しました。終値は前日比1876円00銭(6.03%)高の3万3012円58銭で取引を終えました。関税政策の協議に進展がみられるとの期待で買いが進みました。
先日の大きな下げで昨年8月の安値を割り込み、自律反発を狙う買いが入りやすいタイミングにありました。また145円台まで急速に進んだ円高が一服したことも買いを誘いほぼ全面高の動きとなりました
||米国市場は下げ止まりの様子
前日の米株式市場は3日続落し、前週末比349ドル26セント(0.91%)安の3万7965ドル60セント、ナスダックは3営業日ぶりに小幅反発し、前週末比15.476ポイント(0.09%)高の1万5603.262、S&P500種も3日続落し、前週末比11.83ポイント(0.23%)安の5062.25で取引を終えました。
フェイクニュースに惑わされながらも、下げ止まりのサインを出しました。朝方は安くスタートしてダウ指数は1000ドル以上下げる場面がありました。中国以外の関税を90日間延期することを検討しているとのニュースが流れると、市場は急激に上昇に転じましたが、ホワイトハウスが公式に否定すると、再びマイナスに沈みました。

【 今後の投資戦略】
毎日が大変な動きです。去年の8月を思い出しますね。1日の下げ幅が4000円を超えると、もはや市場に対する希望は全て失われてしまいます。
しかし、早速翌日に3000円を超える上昇幅を記録したのも去年です。本日も一時的に上げ幅が2000円を超える場面があるなど、二日間の変化としては心理的に負担が大きい動きとなりました。これで下げ止まって、去年のように1回も8月5日の安値を割らずに上昇を続けるかとなると少し?がつきます。
関税政策については、共和党の内部でも批判の声が出ており、中国を始めEUなど主要国の反応もまだはっきり定まってない状態です。最悪のシナリオとして中国が予定通り追加関税を米国に対して課した場合、トランプさんが”すみません”と謝る姿を想像することはできないので、貿易戦争は再び霧の中に飛び込むことになるでしょう。
主要な銘柄が売られていた分、その戻りも強いですが、ここは投資の基本に立ち戻ってディフェンシブ銘柄及び高配当等、市場の変動性が高い時に守りを固めてくれる銘柄に注目するのが良いでしょう。
現状を深く分析した上で、今後の展望について解説する動画を作成しました。 時間を作ってでもぜひご覧ください。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 33,012.58 | +1,876.00(6.03%) |
TOPIX | 2,432.02 | +143.36(6.26%) |
為替(日本時間 17:00) | ||
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ドル・円 | 147.27 - 147.28 | +1.48(1.01%) |
ユーロ・円 | 160.99 - 161.01 | +0.60(0.37%) |
ユーロ・ドル | 1.0923 - 1.0925 | -0.0078(-0.70%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 37,965.60 | -349.26(-0.91%) |
S&P500種 | 5,062.25 | -11.83(-0.23%) |
ナスダック | 15,603.262 | +15.476(0.09%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.260 | +0.150 |
米10年国債(%) | 4.179 | +0.174 |