【市場の総括】
2026年6月8日の東京株式市場は3日続落しました。終値は前週末比2563円52銭(3.85%)安の6万4024円60銭で取引を終えました。下げ幅は今年2番目・史上5番目の大きさでした。TOPIXも大引けで3,852.38と前週末比96.71ポイント安(マイナス2.45%)と軟調で、時価総額ベースではプライム市場全体で大きな目減りとなりました。
下落要因としては、前週末5日の米国市場でフィラデルフィア半導体株指数が前日比10%超の急落となり、東京市場でもAI・半導体関連株に売りが波及したことが大きく影響しました。また、米利上げ観測の再燃に加え、中東情勢の先行き不透明感がリスクプレミアムを押し上げ、海外投機筋による株価指数先物への断続的な売りが日経平均を押し下げたと分析しています。
||米国市場は大幅な下落
先週末5日の米株式市場は反落し、終値は前日比695ドル15セント安の5万0866ドル78セント、ナスダックは大幅に3日続落し、終値は前日比1121.526ポイント安の2万5709.432、S&P500種も続落し、終値は前日比200.57(2.64%)安の7383.74で取引を終えました。
フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は12,220.76と前日比1,396.74ポイント安(マイナス10.25%)と2桁の急落となり、AI関連株の一角で利益確定売りが一気に出た格好です。
一方、米国株の変動性を示すVIX指数は8日早朝時点で19.94と前日から1.57ポイント低下(マイナス7.29%)しており、株価急落にもかかわらず、恐怖指数の急騰は限定的というややちぐはぐな動きとなっています。
【 今後の投資戦略】
本日は、AI・半導体関連を中心に日経平均主力株への売りが集中し、指数主導で大きく崩れる展開となりました。一時は3,000円超の下げとなる場面もあり、短期過熱感の修正と信用ポジションの巻き戻しが同時進行した「投げ売り主導の急落」と位置づけられます。
もっとも、為替はドル円160円台と依然として円安が進行しており、企業業績や配当政策を踏まえれば、日本株全体のファンダメンタルズに急激な悪化は見られません。
明確な反転サインが見られるまでは新しいポジションは立てづらくなりますので、一歩引いて眺める程度にするのがよいでしょう。特に、自動車業種はトヨタ自動車が年初来安値を更新するなど、円安メリット銘柄であっても米利上げ懸念と地政学リスクの高まりから売りに押されています。安さに惹かれて買いを入れる場面ではないことに注意してください。





