CLOSING BELL ・ 2026.09.10
日銀利上げ観測で銀行・証券高、建設は5%安
日経平均の概況
3 POINTS
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日経平均は128円17銭高の6万5270円95銭と3日ぶり反発。一時950円超下げた後、高値引けに転じました。
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買い戻したのは値がさ半導体で、アドバンテスト1銘柄が指数を約260円押し上げています。
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来週17日からの日銀会合を控え、銀行・証券が買われ建設は5%安。金利で仕分けられた一日です。
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KEY LEVELS
判断に使う水準
この記事の目次
01
市場の総括
2026年9月10日の東京株式市場で、日経平均株価は3営業日ぶりに反発しました。終値は前日比128円17銭(0.20%)高の6万5270円95銭です。安値は6万4186円68銭で、前場中盤には下げ幅が950円を超えましたが、そこから切り返して高値引けとなりました。TOPIXは7.94ポイント(0.20%)高の4054.58と反発した一方、東証グロース市場250指数は1.52ポイント安の782.24と4日続落です。東証プライムの値上がりは723銘柄、値下がりは783銘柄、変わらずが48銘柄。売買代金は8兆3803億円、売買高は21億6817万株でした。10年物国債の利回りは0.020%上昇の2.900%で引けています。
売りが先行した理由は米国側にありました。中東情勢の悪化でWTI先物が1バレル96ドル台に上昇し、米財務省が国債の買い戻し規模を3倍に増やすと発表したものの期待に届かず、米10年物国債の利回りは2年10カ月ぶりの高水準へ上昇。原油高と金利高が同時に効き、東京でも国内金利が上がったことで建設業や機械に売りが出ました。後場に台湾のTSMCの8月の月次売上高が好調と伝わり、値がさの半導体株に買いが入りました。アドバンテストは1080円高の3万3920円と1銘柄で指数を約260円押し上げ、キオクシアホールディングス、TDK、京セラも上昇しました。金利上昇を受けて証券・商品先物取引業や銀行業も買われ、33業種中16業種が上昇しました。半面、東京エレクトロンは890円安と指数を約89円押し下げ、フジクラ、イビデンも下落しました。ドル円は16時時点で153円50銭と、前日16時の153円18銭から32銭の円安です。
02
今晩の米国市場の注目ポイント
9日の米国市場は、ダウ工業株30種平均が405ドル41セント(0.77%)安の5万2380ドル66セント、S&P500が0.48%安の7636.36、ナスダック総合が0.64%安の2万6253.34と主要3指数がそろって下落しました。原油高と、2年10カ月ぶりの高水準まで上がった長期金利が重荷になった一方、SOX指数だけは43.45ポイント高の1万1931.32と続伸しています。
今晩は21時15分にECBの政策金利発表、21時30分に米8月の生産者物価指数と新規失業保険申請件数、21時45分にECB総裁の記者会見が並びます。生産者物価指数は前年同月比5.3%上昇の予想で、7月の4.7%上昇からの加速が見込まれています。引け後にはオラクルとアドビの決算もあります。ここで予想を超えれば、原油高が川上の物価に回り始めた証拠として米長期金利は4.9%台を試します。本命は明日で、朝に東京のメジャーSQ、夜21時30分に米8月の消費者物価指数が控え、来週15日から16日のFOMCへつながります。時間外のS&P500先物は7660、大阪の日経平均先物は160円安の6万4930円で始まりました。
03
今後の投資戦略
本日の業種の勝ち負けを決めたのは、来週17日から18日の日銀金融政策決定会合です。福井市で講演した増一行審議委員が、実質金利がマイナスの状況は早く解消すべきだ、さらなる利上げが金融正常化の完成に求められる、と述べました。1.0%から1.25%への引き上げ自体は、すでにほぼ織り込み済みです。市場が反応したのは、その先も上げが続くという含みでした。東証33業種の上昇率は証券・商品先物取引業が首位、銀行業が3位、保険業が4位。三菱UFJフィナンシャル・グループは61円高の3662円、野村ホールディングスは50円高の1666円と3.09%上げ、四国銀行や山形銀行も値上がり率上位に並びました。半面、下落率上位には建設業が入り、清水建設は142円安の2391円50銭、大成建設は745円安の1万2595円と、そろって5%を超えて下げています。
この仕分けは、来週の会合を通過するまで続くとみています。金利が上がると、銀行や保険は利ざやが改善して利益が増えます。逆に建設や不動産は借入コストが増えます。同じ金利上昇が、一方には収入として、もう一方には費用として効くわけです。買う側は金融、手を出さない側は金利上昇がコストになる業種、という分け方で臨みます。前提が崩れる条件もはっきりしています。日銀が1.25%への引き上げを見送るか、引き上げても次を示さない場合、本日買われた金融株は真っ先に売られます。目安は10年物国債の利回りで、本日の2.900%を下回って推移し始めたら、この構図は終わりです。日経平均そのものの下値のめどは本日の安値6万4186円68銭、上値は6万6000円に置きます。米消費者物価指数が出て、その結果が米国市場に織り込まれるのを確認してから、来週14日の月曜から買いを始めるのが賢明です。
本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。
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