CLOSING BELL ・ 2026.10.08
TSMC前月比減で半導体に売り、日経993円安の7万円割れ
日経平均の概況
3 POINTS
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日経平均は993円60銭安の6万9042円11銭と続落し、7万円を割り込んで安値引けとなりました。
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下げ幅993円のうち約604円はソフトバンクグループなど上位5銘柄で、非鉄金属と銀行業が下落率の先頭です。
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明日9日はオプションSQの算出日で、ファーストリテイリングの決算を受けた値動きに注意します。
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KEY LEVELS
判断に使う水準
この記事の目次
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市場の総括
2026年10月8日の東京株式市場で日経平均株価は続落し、終値は前日比993円60銭(1.42%)安の6万9042円11銭でした。始値6万9840円64銭から下げ幅を広げ、節目の7万円を割り込んだまま安値引けです。TOPIXは62.65ポイント安(1.51%)の4091.46で25日移動平均線を下抜け、東証グロース市場250指数は18.59ポイント安の794.75でした。東証プライムは値上がり21.0%に対し値下がり76.1%です。売買代金は概算7兆6133億円、売買高は23億2915万株です。10年物国債の利回りは0.025%低い3.080%へ下がっています。
7日の米国市場でハイテク株が下げた流れを引き継ぎ、朝方から半導体とAI関連に売りが出ました。米10年物国債の利回りが7日に一時5.36%と2002年4月以来の高さを付けたことが重荷で、戻りは鈍いままでした。台湾積体電路製造が発表した9月の売上高は前年同月比54.6%増と伸びた一方、前月比では0.6%減と落ち込み、AI向け半導体の先高観に水を差しました。大引けにかけて先物売りが膨らみ、下げ幅が広がりました。33業種のうち上昇は7業種だけで、海運業1.25%高、サービス業0.59%高が上位です。下落率は非鉄金属が3.70%、ガラス・土石製品が3.10%、銀行業と機械が3.02%で先頭に並びました。指数寄与はソフトバンクグループが約218円分、東京エレクトロンが約157円分、TDKが約90円分の押し下げで、上位5銘柄の合計は約604円。押し上げはリクルートホールディングスなど上位5銘柄で約56円にとどまりました。
02
今晩の米国市場の注目ポイント
前夜7日の米国市場は3指数そろって反落し、ダウ平均が341ドル41セント安(0.66%)の5万1179ドル87セント、S&P500が17.16ポイント安(0.21%)の7801.77、ナスダックが61.20ポイント安(0.22%)の2万7538.69、SOX指数も151.67ポイント安(1.14%)の1万3066.15でした。原油高によるインフレ懸念に加え、建設機械のキャタピラー株安もダウを押し下げました。
今晩は20時30分のECB9月会合の議事要旨、21時30分の米新規失業保険申請件数(前回19.7万件)、23時の米8月卸売在庫だけで、主要な決算はありません。注目はセントルイス連銀総裁とイングランド銀行総裁の講演です。時間外のダウ先物12月限は127ドル安の5万1085ドル、大阪の日経平均先物12月限は夜間立会で6万9080円前後、日中清算値は6万9100円です。点検したいのは地政学です。9月末はイランのホルムズ海峡の開放提案で原油が下げましたが、8日はトランプ米大統領が最終合意に消極的な姿勢を示したと伝わりました。合意は確認されておらず、中東産原油の供給不安が米国の金利高を長引かせる経路が残ります。
03
今後の投資戦略
日経平均の下げ993円60銭のうち、約604円はソフトバンクグループ、東京エレクトロン、TDK、アドバンテスト、イビデンの5銘柄から出ています。流れを作ったのは米ハイテク株安と、台湾積体電路製造の9月売上高の前月比0.6%減です。これに連なったのが非鉄金属の3.70%安と電気機器の2.08%安で、新基準のTOPIX構成銘柄から外れる側の売りが卸売業の1.68%安にも乗りました。逆に海運業は1.25%高、サイバーセキュリティ関連には買いが続いています。明日9日の見どころは、取引終了後に出たファーストリテイリングの今期純利益5600億円という予想未達の数字を、SQ算出が吸収できるかどうかです。
前場に買われたアドバンテストとキオクシアホールディングスは、引けにかけて軟化しました。両銘柄はTOPIXの入れ替えでウエートが上がる側として買われていたため、10月末の組み入れを前に材料が出尽くす形には注意します。銀行業が3.02%安で下落率の3番目に並んだのも、10年物国債の利回りが3.080%へ下がった裏返しです。値下がり銘柄は東証プライムの76.1%に達し、下げは半導体だけではありません。
国内の長期金利は3.080%へ0.025%下がりました。8日の30年債入札が無難な結果となり、超長期の利回りの上昇も一服しました。銀行業には逆風、不動産業には追い風です。ドル円は16時で158円15銭と、前営業日16時の158円05銭から10銭の円安で、160円が介入警戒の節目です。イラン情勢の警戒が戻った原油は、7日のWTI先物が1ドル16セント安の88ドル28セントまで下げたあと、本日の時間外で買い戻されています。石油・石炭製品1.59%安、鉱業0.95%安という本日の並びは、この水準が戻れば入れ替わります。
本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。
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