OPENING BELL ・ 2026.10.09
SQ算出日に半導体売り、夜間先物710円安で発進か
日経平均の見通し
3 POINTS
まず、ここだけ押さえる
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夜間先物は68,390円。前日比は-710円です。
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一方で中東をめぐる警戒は後退しました。
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2026年10月9日の東京株式市場は、続落して始まりそうです。
数字だけを、先に確認
KEY LEVELS
判断に使う水準
01
市場の見通し
2026年10月9日の東京株式市場は、続落して始まりそうです。大阪取引所の夜間取引で日経平均先物12月限は日中清算値比710円安の6万8390円で引け、8日の日経平均株価の終値6万9042円11銭からは650円ほど下に沈んでいます。シカゴ日経平均先物の円建て清算値も6万8400円で、大阪の日中終値比では700円安でした。前夜の米国市場でナスダック総合指数が1.25%下げ、SOX指数の下落率が3%を超えたことが直接の原因です。本日の想定レンジは6万8000円から6万8900円とみています。下限は夜間取引で下値が止まった6万8020円の近辺、上限は8日の終値をやや下回る水準です。株探の想定レンジの記事が本日は出ていないため、夜間取引の値動きから自前で置いた数字です。
前夜のADRは、半導体と銀行で向きがはっきり分かれました。ソフトバンクグループが6.77%安、村田製作所が1.33%安、信越化学工業が1.31%安となった一方、東京海上ホールディングスは2.10%高、三菱UFJフィナンシャル・グループは1.31%高、三井住友フィナンシャルグループは1.00%高です。米国の長期金利が下がったことを素直に受け取れる金融株と、オープンAIの売上高報道をかぶった半導体株が、同じ一晩で逆方向に動いた形です。為替はドル円が8日の終値157円88銭で、7日の終値158円08銭から20銭の円高、今朝8時15分前後は157円94銭と8日の終値から6銭の円安に戻しています。ユーロ円は7日の終値176円98銭から8日の終値177円01銭へ3銭の円安、今朝は177円09銭です。どちらも値幅は小さく、本日の指数を動かす材料にはなりにくい並びです。
02
オープンAIの売上高報道で半導体株に売り、ダウだけが反発
8日の米国市場は方向が分かれました。NYダウは前営業日比51ドル77セント高の5万1231ドル64セントで反発した一方、S&P500は36.41ポイント安の7765.36、ナスダック総合指数は345.35ポイント安の2万7193.34で続落しています。10年物国債の利回りは0.057%低下の5.231%で、取引時間の朝方には5.3%台半ばまで上がっていたものが、30年債入札が無難な結果となったことで午後は5.2%台前半へ下げました。この金利低下を受けて、ホーム・デポやマクドナルド、コカ・コーラといった消費関連株が買われ、ダウを押し上げています。WTI先物は3ドル前後上昇して90ドル台後半から91ドル台へ反発しましたが、終値の水準は情報源によって食い違っていたため、本稿では幅のある書き方にとどめます。NY金は16ドル30セント高の4157ドル0セント、VIX指数は0.33上昇の15.41で、取引時間中は一時16.46まで上げて75日移動平均線の16.06を上回る場面もありました。
下げの引き金になったのは、英紙フィナンシャル・タイムズの報道です。同紙は、米オープンAIが9月末時点の年換算売上高を500億ドル近くと投資家に伝えたと報じました。過去にメディアで伝えられていた700億ドル近くという水準を下回る数字で、AI投資の回収がどこまで進んでいるのかという疑問が、そのまま関連株の売りに変わりました。巨大データセンターを建設中のオラクル、エヌビディアが3%近く下げ、インテルやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ、ブロードコムの下げも目立っています。一方で中東をめぐる警戒は後退しました。トランプ米大統領が自身のSNSに、中間選挙の前にイランを攻撃しない意向を示したと伝わったためで、これが景気敏感株の買いにつながっています。東京市場に渡ってくるのは、金利が下がったという追い風と、AI関連の収益見通しへの疑いという逆風の二つで、指数への効き方は後者のほうが強く出ます。日経平均で寄与度の大きい銘柄が半導体に偏っているからです。
03
本日の投資戦略
9時に付く構成銘柄の始値が、10月限オプションのSQ値をそのまま決めます。寄り付きの一本の値が1カ月分の決済価格になるため、本日の9時前後は普段より売買が厚くなり、始値と前日終値の差も大きく出やすくなります。そこへ前夜の半導体株安が重なりました。日経平均への寄与度が大きいソフトバンクグループ、アドバンテスト、東京エレクトロンがそろって下押しされると、SQ値は8日の終値6万9042円11銭からかなり下に決まる見込みです。取引時間中には9月の工作機械受注が出て、引け後には安川電機の8月中間期決算が控えます。同社は設備投資の動きを早く映す銘柄なので、AI関連の投資が本当に鈍っているのかを確かめる次の数字になります。海外では韓国と台湾の市場が休場で、アジアからの手がかりは少ない日です。23時には米10月のミシガン大学消費者信頼感指数の速報値が出ます。
ニューヨークでのソフトバンクグループは、東証の終値6040円に対して5631円まで売られました。409円、6.77%の下げです。同社はオープンAIに出資しているため、売上高の報道が最も直に響く日本株がこの銘柄になります。日経平均への寄与度から概算すると、409円の下げは指数で330円前後の押し下げに相当します。夜間取引の710円安のうち、半分近くを1銘柄で説明できてしまう計算です。ファーストリテイリングのADRは7万4529円で271円安、0.36%安にとどまりました。8日の引け後に27年8月期の連結純利益を5600億円、前期比3.2%増と予想し、7期連続の最高益を見込む内容を開示しています。市場予想には届かなかった数字ですが、前夜の米国では叩き売られていません。SQ算出に効くのはこの2銘柄の始値で、片方は330円前後の押し下げ、片方はほぼ前日並みという非対称な組み合わせになります。
幻のSQという言葉は、SQ値を現物指数が上回ったまま一日を終えた場面に使われます。本日のように始値が大きく下に振れると、そのあとの現物指数がSQ値の上で推移しやすく、この形になれば下値を支える材料として意識されます。逆に現物指数がSQ値を下回ったまま前場を終えるようなら、売りがまだ出切っていないと読むことになります。目安になる数字は三つです。夜間取引の安値6万8020円、先物の日足ボリンジャーバンドの+1σにあたる6万8490円、そして週足の+1σ6万7530円です。夜間はすでに日足の+1σを割り込み、週足の+2σ6万9270円も下に抜けています。オプションの権利行使価格では6万7500円から6万9000円が意識される幅で、本日のSQ値もこのなかに収まる見込みです。NT倍率は16.89倍で横ばい、上は+2σの16.97倍に抑えられています。連休をまたぐ持ち高を決めるのは、14時以降に先物が6万8000円の上で引けるかを確かめてからで間に合います。
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9時に付く構成銘柄の始値が、10月限オプションのSQ値をそのまま決めます。
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ニューヨークでのソフトバンクグループは、東証の終値6040円に対して5631円まで売られました。
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幻のSQという言葉は、SQ値を現物指数が上回ったまま一日を終えた場面に使われます。
本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。
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