CLOSING BELL ・ 2026.10.09
日経11円安も7割超が上昇、アドバンテストが指数を支える
日経平均の概況
3 POINTS
まず、ここだけ押さえる
- 01
日経平均は11円19銭安の6万9030円92銭で3日続落し、朝方の900円近い下げを後場に取り戻しました。
- 02
TOPIXは0.33%高、東証プライムは1194銘柄が上昇と、指数の小幅安とは逆向きの中身でした。
- 03
3連休明けは、13日の米大手銀行の決算と14日の米消費者物価指数が最初の関門になります。
数字だけを、先に確認
KEY LEVELS
判断に使う水準
この記事の目次
01
市場の総括
日経平均株価は11円19銭安の6万9030円92銭で引け、3日続落となりました。TOPIXは13.35ポイント高の4104.81、グロース市場250指数は11.87ポイント高の806.62で、3日ぶりに大幅反発しています。東証プライムの騰落は値上がり1194銘柄、値下がり331銘柄で、7割超が上昇しました。売買代金は7兆8454億円、売買高は22億9519万株です。10年物国債の利回りは3.006%まで下がり、8日の3.080%から0.074%の低下となりました。株価指数オプション10月物の特別清算指数は、6万8465円23銭と算出されています。
朝方の売りは、前夜の米国でSOX指数が3.39%下げた流れを引き継いだものです。AI・半導体関連と値がさ株に売りが先行し、日経平均は一時900円近く下げましたが、後場は下値に買いが入り、大引け間際には前日終値を上回る場面もありました。切り返しを主導したのはアドバンテストと東京エレクトロンで、アドバンテストは680円高の4万1610円で1銘柄で指数を約146円、東京エレクトロンは255円高の1万2445円で約129円押し上げました。33業種のうち25業種が上昇し、海運業が2.27%高、その他製品が2.22%高、サービス業が2.11%高と並びました。下落率の先頭は銀行業の1.47%安で、非鉄金属が1.15%安、小売業が0.42%安と続いています。指数の重しは前日に決算を発表したファーストリテイリングで、3020円安の7万1780円まで売られ、1銘柄で約244円の押し下げです。ソフトバンクグループも237円安の5803円で、約192円分を占めました。
02
今晩の米国市場の注目ポイント
8日の米国市場は、ダウ工業株30種平均が51ドル77セント高の5万1231ドル64セント、S&P500が36.41ポイント安の7765.36、ナスダック総合指数が345.35ポイント安の2万7193.34と方向が分かれました。米10年物国債の利回りが5.22%へ0.06%下がって消費関連株に買いが入り、半面、米オープンAIの売上高を巡る報道からSOX指数が3.39%安となりハイテク株の重しになりました。
今晩は23時の10月のミシガン大学消費者態度指数の速報値が中心で、市場予想は48.0、前回は48.1です。決算はデルタ航空1社です。大阪の夜間取引では日経平均先物12月限が日中清算値比30円高の6万9500円で始まりました。注目はむしろ連休明けで、13日にJPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスなど米大手銀行の決算が集中し、14日21時30分に米9月の消費者物価指数、15日にはTSMCの決算が控えます。銀行決算で米国の消費の実態が示され、翌日の物価指数で利上げ観測が動けば、米長期金利を通じて日本株に響きます。TSMCの数字は、切り返した半導体関連の次の試金石です。
03
今後の投資戦略
寄り付きで900円近く下げた日経平均を引けまで押し戻したのは、電気機器の切り返しでした。注目するのは、この電気機器のアドバンテストとレーザーテックです。アドバンテストは680円高の4万1610円、レーザーテックは1950円高の4万8560円で、SOX指数が3.39%下げた翌日に上昇して終えました。もう一つはその他製品で、2.22%高と上昇率の2位に入り、コナミグループが790円高、任天堂が295円高と半導体以外にも資金が向かいました。連休明けの寄り付きは、本日の高値6万9143円45銭を上回って始まれるかどうかを見ます。
反対に、金利の低下がそのまま逆風になったのが銀行業です。10年物国債の利回りが3.006%まで下がり、下落率の先頭に立つ1.47%安となって、三菱UFJフィナンシャル・グループと三井住友フィナンシャルグループがそろって売られました。利回りが3.1%台へ戻れば、この前提は崩れます。もう一つ注意するのは小売業の0.42%安です。前日に決算を発表したファーストリテイリングが4.04%安の7万1780円まで売られ、1銘柄で指数を約244円押し下げました。指数は11円安でも値上がりは1194銘柄と広く、この差がいつまで覆われるかを見ます。
金利の下がり方は、本日の株式の値動きよりも大きいものでした。10年物国債の利回りは8日の3.080%から3.006%へ0.074%下がり、20年債も3.867%です。この水準が続けば銀行業に逆風、借り入れコストの面で不動産業に追い風です。為替は16時のドル円が158円22銭で、8日の157円82銭から40銭の円安、ユーロ円は177円71銭です。原油はWTI先物が91ドル前後で、この水準が続く間は石油・石炭製品に追い風、ドル円の158円台は自動車などの輸出株にも追い風です。
- 1
寄り付きで900円近く下げた日経平均を引けまで押し戻したのは、電気機器の切り返しでした。
- 2
反対に、金利の低下がそのまま逆風になったのが銀行業です。
- 3
金利の下がり方は、本日の株式の値動きよりも大きいものでした。
本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。
TBL AI INVESTMENT COMMUNITY
分析を、毎日の判断につなげる。
日経225、米国個別株オプション、先物デイトレとAI分析ツールを体系的に学べます。
上げ・下げ・停滞。
どんな相場でも利益を狙う。
- 日経225+米国個別株オプションまで完全網羅した日本一の講座
- ボラティリティ予測AIで複雑な戦略立案を大幅に効率化
- 先物デイトレ(週1・ジョン直接指導)とAI分析ツールも込み
主宰・ジョン シュウギョウ | TBL AI投資コミュニティ

