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2023年 7月13日の日経概況

【市場総括】

2023年7月13日の東京株式市場は反発しました。終値は前営業日比475円40銭(1.49%)高の3万2419円33銭。米国市場がCPIの結果を反映して上昇したことを背景に買いが先行してスタート、 米国市場はハイテク関連を中心として買いが入って、日本市場も半導体関連を中心に大型、主要銘柄が上昇しました。上昇幅は500円を超えましたが、円高の動きが重荷となり、上昇幅を縮小しながら終りました。

本日も最後までしっかりお読みください。


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【米国市場の動向】

米国市場は3営業日続伸しました。ダウ工業株30種平均は3営業日続伸して、前営業日比86ドル01セント(0.3%)高の3万4347ドル43セント、ナスダック総合株価指数も3営業日続伸して、前営業日比158.264ポイント(1.2%)高の1万3918.963、S&P500指数も3営業日続伸して+32.90(0.74%)の4472.16ポイントで取引を終えました。

日本時間12日の21:30に発表された6月のCPI(米消費者物価指数)は前年同月比の上昇率が市場予想の3.1%を下回り、3.0%の結果に。12カ月連続で物価上昇が鈍化したことを示したことが市場の安心感につながりました。

ダウの上昇幅は325ドルまで広がりましたが、この後13日にはPPIなど景気関連の指標発表が予定されていることから、一旦利益を確定する売りが広がり、上昇幅を縮小しながら終りました。


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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場がCPIの結果を反映して上昇したことを背景に買いが先行してスタートしました。 米国市場はハイテク関連を中心として買いが入って、日本市場も半導体関連を中心に大型、主要銘柄が上昇しました。

日経の上昇幅は500円を超えましたが、為替市場で1ドル=138円台まで進んだ円高の動きが重荷となり、上昇幅を縮小しながら終りました。TOPIXが8営業日ぶりに反発したことも注目する材料で、終値は前日比21.51ポイント(0.97%)高の2242.991で取引を終えました。

業種別の動きでは33業種中、23業種が上昇、10業種が下落しました。内需系及び金融関連が下げて、水産・農林業が下落率1位、保険業、銀行業の下げも目立ちました。

直近下げがきつかった半導体関関連に買いが戻り、電気機器、精密機器、情報・通信業が上昇、 医薬品、パルプ、機械、鉱業などの景気敏感株も上昇しました。


【日本市場のテクニカル分析】

日経の日足は上下髭を持つ陽線を形成しました。陽線を形成するのは 6営業日ぶりで、陽線とともに上昇するのは8営業日ぶりです。今週入って説明している通り、ここから戻る場合は、一目均衡表の基準線、転換線が上にあり、強力なレジスタンスとして働きます。

それを上に抜けて上昇する場合は、前回作ったダブルトップの高値に到達する前に 33,000円がレジスタンスとして働きます。 今後の動きとしては32,800円から33,000円の間まで上昇して、再び下に向かってトレンド転換した後、先行スパン1まで調整をすることが予想されます。

東証プライムの売買代金は3兆2828億円、売買高は11億9918万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1089、値下がりは668、横ばいは78銘柄でした。


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【世界市場の総合分析: 今後の投資戦略】

上昇幅を縮小して終わったものの、475円高は前日の失望感を相殺して余りある数字です。12ヶ月連続物価上昇率が鈍化したCPIの結果を考えると、ダウ指数の上げ幅はもうちょっとあってもいいという数字ですが、

7月が最後の利上げになるだろうという期待はある程度も織り込まれていたと考えると、一方的にあげる動きになりにくいのはわかる気もします。 ここからの注目ポイントは、今回の反発によって33年ぶりの高値を更新するような強い動きがまた再現されるかと言うことです。

結論から言うと短期間でその動きを期待するのは無理があるのではないか。バフェットさんの日本株買い増し発言、日本企業の業績好調など内外の材料が重なって、外国人の資金が流れのように入ってきたのが前回の上昇を引き出した要因でした。

6月の3週目の売り越しから、4週目にかけて3040億円の買い越しに転じた外国人の売買動向は、先週時点で再び大幅に縮小、313億円の買い越しに転落しました。

3月の5週目から買い越しに入って、毎週のように倍以上の買い越し額の上昇を見せた動きから考えると、外国人の買い意欲はそこまで強くないというのがわかります。

短期間の反発を狙う場合は、下げ幅が大きかった不動産、繊維業に注目するのがよいでしょう。

しばらく上昇した後は、再び下に向かって下げ始まるときに、ショートのトレード強化する戦略をとっていきます。


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【各市場の動き】

株式指標

日経平均(円)32,419.33+475.40(1.49%)
TOPIX 2,242.99+21.51(0.97%)

為替

ドル・円 138.49 – 138.51-1.06(-0.75%)
ユーロ・円 154.78 – 154.80+0.92(0.59%)
ユーロ・ドル 1.1174 – 1.1176+0.0149(1.35%)

海外株式

NYダウ工業株30種(ドル) 34,347.43+86.01(0.25%)
S&P500種4,472.16+32.90(0.74%)
ナスダック13,918.963+158.264(1.15%)

債券・金利

米10年国債(%)3.860-0.112
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