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2021年12月06日の日経概況

2021年12月06日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比102円20銭(0.36%)安の2万7927円37銭でした。
先週末の米国市場が3指数揃って下落して、
日本株もその流れを引き継ぎました。
下げ幅を広げて27000円の後半まで進むと押し目買いが入って
下げ幅は縮小されて取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】
米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比59ドル71セント(0.2%)安の3万4580ドル08セント、
ナスダック総合株価指数も反落して、
前日比295.848ポイント(1.9%)安の1万5085.472で取引を終えました。

新型コロナウィルスのオミクロン型の感染が
米国内でも広がっていることを受け、
投資家心理が悪化しました。

3指数揃っての下落で、
特に高PERのハイテク銘柄が嫌けされ、
ナスダックの下げがきつく、
日本市場にも影響を及ぼしました。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国株指数先物が買われたことを受け、
朝方は買いが先行してスタートしました。
勢いは続かず、米国市場が先週末に下落したことを背景に
売りが進みました。

米国市場で高PERのハイテク関連が
1.9%下げたことを受け、
日本市場もハイテク関連、
グロース株が売られました。

下げ幅が3桁に広がると、割安さが意識され
押し目買いが入る銘柄が目立ち、
下げ幅は縮小されました。

朝方高く始まったことを反映して
高値と安値は切り上がり、
形では上昇となりました。

全体的には先週の下げが大きかった分に加えて
28,000円が抵抗として意識されていることから
力強くトレンド転換したとは判断しにくい形です。

精密機器、輸送用機器、空運業などの
景気敏感業種が売られ、
倉庫、小売業、水産などの内需形が買われました。

日経の日足は下ひげを持つ
陽線を形成しました。
上髭は持たず、終値が高値で
反発を試す力が強く現れました。

抵抗になると思われた28000円を上に抜けましたが、
まだ安心するには至らず、
来週のはじめに本日の高値を抜けてくれるかがポイントです。

週足では上下ひげを持つ短陰線を形成、
変動性が高かったことをしめしています。
13,26,52週移動平均線を一気に割り込んだので、
まだ回復の兆しが見えない形です。

東証1部の売買代金は概算で2兆5071億円、
売買高は10億8694万株だでした。
東証1部の値下がり銘柄数は1245、
値上がりは835、変わらずは104銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

11月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数が
前月比21万人増と市場予想(57万3000人増)を
大幅に下回りました。

悪材料のように映る数字ですが、
失業率は低下、強弱混じる内容で、
市場はマイナスの反応、果たして雇用統計の影響なのか、
市場自体で調整を仕掛けているのかすらよくわからない動きでした。

市場の注目は12月14-15の予定で開かれる
FOMCで、そこに大きく影響を与えるような
内容ではなかったのが大体の見方です。

雇用統計よりも注目したいのは
物価の動向です。
先週の戦略で解説した通り、
中国のCPI(消費者・生産者物価指数)が9日、
米国のCPIが10日に発表されるので、
物価の動向が市場の注目を集めやすい直近の状況からすると
軽視できないイベントでもあります。

特に6%以上との事前予想が出ている
米国のCPIは、実際の結果によっては
さらに市場を押し下げる懸念があります。

日本市場は下げ止まりトレンド転換の可能性も出ていますが
打診買い程度でいきなり大きな買い物は得策ではないでしょう。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
27,927.37 -102.20(-0.36%)
ドル・円
113.20 – 113.21 -0.17(-0.14%)
ユーロ・円
127.85 – 127.86 -0.18(-0.14%)
ユーロ・ドル
1.1293 – 1.1295 ±0.0000(0.00%)
NYダウ工業株30種(ドル)
34,580.08 -59.71(-0.17%)
S&P500種
4,538.43 -38.67(-0.84%)
ナスダック
15,085.472 -295.848(-1.92%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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http://www.tbladvisory.com/beginnning/topics/

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