2021年2月1の東京株式市場は大幅に反発しました。
終値は前営業日比427円66銭（1.55%）高の2万8091円05銭でした。
米国市場が投資家心理の悪化を受けて大幅な下落、
日本市場はその流れを反映して小幅安でスタートしましたが、
堅調な業績を背景に早速買いに傾き、28,000円台を回復して終えました。
決算の本格化で鮮明になる好調ぶりで株式市場には光がみえています。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は大幅に反落しました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比620ﾄﾞﾙ74ｾﾝﾄ（2.0%）安の2万9982ﾄﾞﾙ62ｾﾝﾄ、
ナスダック総合株価指数も反落して
前営業日比266.463ﾎﾟｲﾝﾄ（2.0%）安の1万3070.695で取引を終えました。
変動性が異常値を示す銘柄をめぐって
市場の混乱が深まることが嫌気され、
ポジションを外す動きが広がりました。
ゲームストップ株の取引を制限していた
ネット専業証券会社のロビンフッドが
制限を緩和するなど、投機的な動きへの対応が
遅れることが市場心理を悪化させました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場の混乱する流れを引き継ぎ、
小幅安でスタートしました。
幅広く売られる前に、
先週まで1,000円近くを下げた反動から
押し目買いが入り、始値付近を安値に切り返して、
買いがが進み、プラス圏に浮上しました。
SECが米国市場の混乱に対して調査に乗り出したと
発表されたことで早期に収束するとの見方が浮上、
業績の堅調な銘柄への買いも含めて上げ幅を拡大させました。
ガラス、非鉄金属、金属製品など
前営業日の押しが強かった
素材系、景気敏感セクターに買いが進み、
食料品、陸運業、水産などの内需けが売られました。
日経の日足は陽の丸坊主、
ヒゲがほとんど見られない陽線を形成しました。
終値から上昇しましたが、
前日の高値には届かず、
下げ幅の3分の2程度を戻すのにとどまりました。
それでもテクニカル的には一目均衡表の
基準線で支えられ、抵抗になりやすい25日移動平均線を
終値で超えて終りました。
高値の上には、転換線が抑えているので
明日はここを超えて先週末の高値も
超えることで上昇トレンドへの戻りができるかを確認します。
東証1部の売買代金は概算で2兆5118億円、
売買高は11億4553万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1336、
値下がりは769、変わらずは86銘柄でした。
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【日本市場の総合分析： 今後の投資戦略】
先週末の戦略では
1.ファンダメンタル的には失望するような材料は見当たらない
日米とも企業業績は堅調な結果が続いており、
市場全体がいきなり下げるトレンドに
転換するようなものではない。
2. 深めの調整を作ってくれるなら、
ここまでのスタンスを変えずに
押し目買いのタイミングだと思ってよい。
基本戦略をこのように説明しました。
本日は早速切り返す展開になりました。
「もうちょっと押してくれた方が戻しやすい」という
意見もありましたが、
短期間で1,000円近く押す動きを十分と言わずなんというでしょう。
業績発表が続くにつれ、
上方修正が目立つので、
日本市場が売りを強いられる理由はありません。
今週も乱高下の要因は含んでいますが、
押し目買いのチャンスだというスタンスは維持します。
一つ気になるのは、為替市場の急激な変化です。
105円が壁にはなっていますが、
テクニカル的には2020年6月9日以来の
75日移動平均線越えで、急速な円安が進んでいます。
長い時間かけて円高局面を作ってきたので、
円安は歓迎されることではありますが、
ダウさんが言った通り、「チャートにはすべてが反映されている」としたら、
まだ気付いてない要因が含まれている可能性があります。
こちらも変動性を高める要因になりやすいので、
取引のポジションはいつもより2割ほど減らしています。
為替の動きには2月の間、継続して注目してください。
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【各市場の動き】
日経平均（円）
28,091.05 ＋427.66(1.55%)
ドル・円
104.84 – 104.86 ＋0.30(0.28%)
ユーロ・円
126.85 – 126.87 ＋0.31(0.24%)
ユーロ・ドル
1.2098 – 1.2100 －0.0006(－0.04%)
NYダウ工業株30種（ドル）
29,982.62 －620.74(－2.02%)
S&P500種
3,714.24 －73.14(－1.93%)
ナスダック
13,070.695 －266.463(－1.99%)
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