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2021年2月5日の日経概況

2021年2月5日の東京株式市場は大幅に反発しました。
終値は前営業日比437円24銭(1.54%)高の2万8779円19銭でした。
米国市場が大幅に続伸してナスダック総合株価指数、S&P 500が揃って最高値を更新、
日本市場はその流れを引き継ぎました。
大きくは離れしてスタート、一瞬上昇幅が押される場面もありましたが、
4桁の上昇を記録して今週の取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。

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【米国市場の動向】

米国市場は続伸と反発で上昇しました。
ダウ工業株30種平均は4営業日続伸して、
前営業日比332ドル26セント(1.1%)高の3万1055ドル86セント、
ナスダック総合株価指数は大幅に反発して
前営業日比167.200ポイント(1.2%)高の1万3777.743で取引を終えました。

追加経済対策の成立が見込める予定で、
好調な経済指標の発表も相次ぎ、
投資家のリスクオンの姿勢が強まりました。

主要なハイテク株が揃って好調な業績を発表したことで、
ナスダック総合株価指数は最高値を更新、
S&P500も上昇してやはり最高値を更新しました。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場を
押し上げた要因が引き継がれ、
買いが先行してスタートしました。

追加経済対策の早期成立、失業保険件数の減少など
早期の景気回復を期待させる材料が相次ぎ、
コロナ相場で押されていた景気敏感株に買いが広がりました。

化学、海運業の2業種以外のすべての業種が上昇、
景気回復への期待から
空運業、陸運業、鉄鋼などが上昇しました。

日経の日足は下ひげの方が長い短陽線を形成しました。
前日の終値から大きく上離れスタートした後、
安値では前日の始値付近まで進む場面もありましたが、

早速切り返し、本日の高値付近で終わることで
上向きのキャップを開けました。
これで29,000円の4回目の挑戦になります。

来週はこの動きを受けて
節目の29,000円を上に抜けるかが焦点ですが、
仮に抜けなくても、下値が強い事は確認できたので、
調整を経て、再び上に向かう動きになることに
変化はないでしょう。

東証1部の売買代金は概算で3兆1898億円、
売買高は15億3727万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1548、
値下がりは563、変わらずは80銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

「今年に入ってから、空運業に注目するように先生が
言っていたことがやっと理解できました。買っとけばよかった!」
(自分に先生とつけるのは恐縮ですが、)
ある読者からの感想ですが、
ある意味、投資の本質を表してくれていると思います。

動きがあってから動くのは誰にでもできること、
動く可能性が出てきた時から動けるのは一部の人に限ります。
しかし、考えるほど難しい事でもないので、
せっかく始めた当初は諦めずにとにかく続けましょう。

今週は非常に強い動きになりました。
途中で乱高下を挟みながらも、
週間では1,115円(4%)の上昇、
悪材料が出てきても次の日には
すでに反発する強さを見せつけています。

来週も堅調な動きが続き、29,000円を伺い動きが予想されます。
本日の動きで目につくのは自動車セクターの強さ。
トヨタは週間ベースで8%、
(営業利益の)赤字を回避できる見込みとの
ニュースだけでマツダはストップ高など、
アフターコロナはすでに折り込みが始まっています。

大きく飛躍した空運、陸運もそれを物語っていますし、
海運業の下落は直近の上昇からくる利益確定に過ぎません。
このような循環物色が周り始まったことは市場の活性化を止めないことから
過熱感が意識されながらも、押し目のない上昇が続いています。

循環物色が続く場合は、来週か再来週まで
半導体、半導体製造装置には日柄調整が続く見込みで
自動車セクターへの資金流入は当分続く可能性が高いでしょう。

また、来週には海運が利益確定の節目作りから回復してくるので、
狙えそうなセクターとして注目です。

1つの懸念は、業績好調が予想されるトヨタの価格に
上昇要因がすでに織り込み済みで、
実際の業績発表とともに好材料出尽くしになる可能性があるということです。
その場合トヨタのみならず、
自動車業界全体で押し目作りが始まるので注意が必要です。

注目の決算は8日のソフトバンクG、
9日のホンダ、日産、SUMCO、
10日のトヨタで一つの分岐点を迎えます。

その他の注目業種では大幅な業績上方修正が
相次ぐソニー、日本電産、任天堂などのハイテク、
精密機器、電子部品です。
もちろん、目線はまだ「買い中心目線」です。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
28,779.19 +437.24(1.54%)
ドル・円
105.53 – 105.55 +0.34(0.32%)
ユーロ・円
126.43 – 126.44 +0.13(0.10%)
ユーロ・ドル
1.1979 – 1.1980 -0.0028(-0.23%)
NYダウ工業株30種(ドル)
31,055.86 +332.26(1.08%)
S&P500種
3,871.74 +41.57(1.08%)
ナスダック
13,777.743 +167.200(1.22%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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