2021年3月23日の東京株式市場は3営業日続落しました。
終値は前営業日比178円23銭（0.61%）安の2万8995円92銭でした。
長期金利の上昇が一服したこと、ワクチン普及への期待などが市場を押し上げ、
米国市場が上昇、日本市場はその流れを引き継ぎ買いが先行してスタートしました。
上昇幅が300円を超える場面もありましたが、年度末に備えてのポジション整理が進み、
マイナスに転じて取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発と続伸、上昇しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比103ﾄﾞﾙ23ｾﾝﾄ（0.3%）高の3万2731ﾄﾞﾙ20ｾﾝﾄ、
ナスダック総合株価指数は続伸して
前営業日比162.307ﾎﾟｲﾝﾄ（1.2%）高の1万3377.542で取引を終えました。
19日にFRBが銀行の資本規制の緩和中止を発表、
銀行など金融関連に売りがでましたが、
長期金利の上昇一服でハイテク関連に買いが入りました。
ワクチンの普及への期待も市場を押し上げ、
外食、小売なと、景気正常化の恩恵を受ける
銘柄に買いが進みました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場の上昇要因を引き継ぎ、
朝方は買いが先行してスタートしました。
上昇幅は300円を超える場面もあり、
節目となる29,500円を突破しました。
節目となるところまで上昇した後は、
年度末が意識され、ポジションを整理する動きに流れて、
上昇幅を全て打ち消しました。
業種別はその他製品業種のみが上昇する
全面安の様子でしたが、下げ幅は限定的でした。
前日大きく買われていた
海運、空運、鉄鋼などの景気敏感株に売りが出ました。
日経の日足は上髭をもつ陰線を形成しました。
終値では下落、前日より高値は切り上げて
安値は切り下げたので形上は持ち合いです。
高値では25日移動平均線に近づく場面もありましたが、
伸び悩み、もう1日下に押されると
25日線が抵抗に変わってしまう可能性があります。
さらに大事な確認ポイントは、
3月5日の安値です。
この安値まで割り込むと安値の切り下げが成立するので
高値の切り下げとともに
大きなトレンドの変化を見ることになります。
東証1部の売買代金は概算で2兆8900億円、
売買高は13億7129万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1748、
値上がりは391銘柄、変わらずは55銘柄でした。
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【日本市場の総合分析： 今後の投資戦略】
日経の動きに少し怪しさが出ています。
米国市場の上昇要因を素直に受け入れて、
順調に29,500円を超え、30,000円を目指すかと思った矢先、
全てを打ち消し、200円近くの
下げ幅にまで進みました。
テクニカル的にはすでに高値を一回切り下げているので、
（2月16日の高値から3月18日の高値）
3月5日の安値に近づいている本日の動きは
テクニカル的な分析に基づいて取引を行う
短期トレーダーにとっては大きな流れの
変化を準備する材料として映ります。
先週末予告した通り週前半は押される動き、
週の中版に入る明日、水曜日から少しずつ戻す
可能性がありますが、
25日移動平均線及び30,000円など
レジスタンスとして働く要素はいくつもあります。
3月18日以降は変動性が高まっているので、
中・小型のバリュー株の方に物色の目が
行きやすくなっています。
景気正常化への期待から買われていた海運、空運業は
もう少し押される余地もありますので、
節目だと判断していきなり買いを入れる行動はしないのがよいでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均（円）
28,995.92 －178.23(－0.61%)
ドル・円
108.76 – 108.77 ＋0.08(0.07%)
ユーロ・円
129.37 – 129.39 ＋0.21(0.16%)
ユーロ・ドル
1.1893 – 1.1895 ＋0.0009(0.07%)
NYダウ工業株30種（ドル）
32,731.20 ＋103.23(0.31%)
S&P500種
3,940.59 ＋27.49(0.70%)
ナスダック
13,377.542 ＋162.307(1.22%)
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