2021年5月31の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比289円33銭（0.99%）安の2万8860円08銭でした。
週末の米国市場が続伸して悪材料はありませんでしたが、
先週末に大幅に上昇して29,000円台に載せたことから
利益確定の売りが優先されました。
350円超の下げ幅から下げ渋って終わりましたが、
テクニカル的な位置は気になるところです。
気になるポイントを含めて、
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は3営業日続伸して、
前営業日比64ドル81セント（0.2%）高の3万4529ドル45セント、
ナスダック総合株価指数は小幅に反発して
前営業日比12.463ポイント（0.1%）高の1万3748.739で取引を終えました。
新型コロナウイルスのワクチン普及に対する期待、
好調な業績を発表した銘柄が物色され、
買いが進みましたが、
すでに最高値圏にあることより、
利益確定の売りも出ました。
上げ幅150円を超える場面から、3連休を控えていることから
ポジションの調整が進んだと考えてよいでしょう。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が続伸しましたが、
先週末の上昇で高値圏に接近、
29,000円台に載せたことから利益確定が優先されました。
下げが広がる中、一時350円超の下げ幅を
記録する場面もありましたが、
積極的に売り込む流れも限定的で、
週末に予定されている雇用所得など、主要な経済指標を
見極めたいとの心理で下げ渋って終わりました。
海運業1業種のみが上昇、32業種は下落しました。
特に鉄鋼、ガラス、繊維製品、ゴム製品などの
景気敏感・素材系の下げが目立ち、
銀行、不動産業も売り込まれました。
日経の日足は上下髭を持つ陰線を形成しました。
前日の高値と安値を切り下げて、
形でも下げになりました。
先週末の高値が75日移動平均線をタッチして戻り、
本日の形では下げなので
75日移動平均線が抵抗になる形です。
ただし、前回も25日移動平均線が抵抗になる様子から
一気に超えてきたので、
同様の動きをする可能性も十分残っています。
先週末解説した通り、「来週は75日移動平均線を超えてくると、
下げトレンドに入っていた流れが
入れ替わる可能性があります。」を常に想定してください。
東証1部の売買代金は概算で2兆2415億円、
売買高は10億2073万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1712、
値上がりは420、変わらずは60銘柄でした。
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【日本市場の総合分析： 今後の投資戦略】
一時350円、最終的には289円安で300円近い下落なので、
大幅といえばそうですが、
先週末の600円超上昇があった分、
そこまで売り込まれたとの感じはない下落相場でした。
本日の下げで相場は奇妙なジンクスが
今年に入って発生しています。
「月末は下がる」傾向で、
1/29: -543円
2/26:-1202円
3/31: -253円
4/30: -241円
このように続き、5月末日、今日の-289円までを入れると、
月末はすべて下げたことになります。
違いといえば、5月末の前日は大きく上昇して
下落幅がその上昇分に収まるということくらいでしょうか。
下がる一方で、先週の戦略で伝えた
「アフターコロナを見据えた鉄鋼、自動車などの景気敏感セクター、
JAL, ANAなどの空運、レジュー関連」では
買いがみられ、格安旅行商品の比較サイトを運営する
オープンドア（3926）などが大きく躍進するところが見られました。
こちらは前回の高値を抜けてきたので、これからも要注目です。
その他、マザーズがしっかりした動きになっているので、
個人投資家の意欲はまだ健在、
悲観的になりすぎる必要はありません。
明日は本日押された鉄鋼、素材系が
切り返しを見せてくれるかがポイントです。
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【各市場の動き】
日経平均（円）
28,860.08 －289.33(－0.99%)
ドル・円
109.73 – 109.74 －0.15(－0.13%)
ユーロ・円
133.76 – 133.78 －0.16(－0.11%)
ユーロ・ドル
1.2189 – 1.2191 ＋0.0001(0.00%)
NYダウ工業株30種（ドル）
34,529.45 ＋64.81(0.18%)
S&P500種
4,204.11 ＋3.23(0.07%)
ナスダック
13,748.739 ＋12.463(0.09%)
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