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2020年11月06日の日経概況

2020年11月06日の東京株式市場は4営業日続伸しました。
終値は前営業日比219円95銭(0.91%)高の2万4325円23銭でした。
前日は2年1カ月ぶりの高値、本日は1991年11月13日以来、
29年ぶりの高値を記録しました。
米国市場が政治的な不透明感が後退したことを受けて上昇、
日本市場はその流れを引き継ぎました。
280円の上げ幅まで進みましたが、週末要因で利益確定が出ることで、
上昇幅を縮小させながら今週の取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。

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【米国市場の動向】

米国市場は4営業日続伸しました。
ダウ工業株30種平均は4営業日続伸して、
前営業日比542ドル52セント(1.9%)高の2万8390ドル18セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して
前営業日300.15ポイント(2.6%)高の1万1890.93で取引を終えました。

政治をめぐっての不透明感が後退したことが
引き続き好感されました。
バイデン氏の優勢が伝わらないながらも
民衆党が多数党を奪還できなかったことが
好感され、投資家心理のリスクオンが強まりました。

IT・ハイテク関連企業への規制を強化すると
していた民衆党が多数党になるのは難しい見通しで、
ハイテク関連銘柄に買いが進みました。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場の上昇に相関を強めました。
誰に決まるかよりは
近く決着がつくとの見通しで
先行き不透明感が払拭されつつある現状が好感されました。

日経平均の上げ幅が29年ぶりの高値を記録、
280円を超えると利益確定が進み、
上げ幅を縮小させましたが、
24,300円の大台はキープして今週の取引を終えました。

鉄鋼、海運業、機械など
景気敏感銘柄、ゴム製品、パルプなどの素材系が買われました。
一方、前日高かった医薬品が利益確定に押され、
情報・通信、不動産業も売られました。

日経の日足は上下短いひげを持つ陽線をつくりました。
前日の終値から下げてスタートしましたが力強く上昇し、
これにはバンドの+2σを抜けて− 3σを引き上げました。
スプラッシュの発生です。

29年ぶりの高値なので、
比較するものはここ30年近くなく、
上昇する間はずっと持ち続けると言う戦略以外はありません。
気持ちの良い相場です。

その時に売り時を算定するのがボリンジャーバンドや
RSIなどのテクニカル指標です。
RSIが属するオシレーター系指標は今のように
トレンドが強い時は早すぎるサインを出す場合が多いです。

よってボリンジャーバンドや移動平均線などの
トレンド系指標の活用がより望ましいでしょう。

東証1部の売買代金は概算で2兆5831億円、
売買高は12億3212万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1367、
値下がりは714、変わらずは98銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

週中に米国大統領選があるという
不透明要素があるにもかかわらず、
前週の大きな下げに対する反動で、
300円を超える上昇でスタートした日経は

今週は全勝、4営業日連続の3桁高を記録しました。
あっさりと23000円台を回復したかと思いきや、
24,300円を叩き出して今週の取引を終えています。

大統領になる人物が誰かというよりは、
株式市場が不透明要因をどれだけ嫌っているのかを
示す反証でもあります。

24,000円台、29年ぶりとポジティブな数字が並んでおり、
来週も堅調基調には変化なしと判断しますが、
これだけの上昇を記録したので、
急進への反動で一回押し目を作ることには警戒が必要です。

その押し目は買いのチャンスと判断できるので、
年末株高に備えて、買いを入れる場面だと考え、
積極性を発揮する行動が求められるでしょう。

決算発表もピークを迎えることから、
トヨタのように話題になりそうな上方修正が続き、
ファンダメンタル的な改善も明らかになると、

市場に内外の投資家が買いを増やしてくることは
容易に想像がつくでしょう。
注目のイベントはソフトバンクGの決算発表(9日)、
10日の富士フイルム、
12,13日にわたってみずほ、三菱UFJ、三井住友など
金融の主要銘柄が発表さえることです。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
24,325.23 +219.95(0.91%)
ドル・円
103.46 – 103.47 -0.84(-0.80%)
ユーロ・円
122.43 – 122.44 -0.07(-0.05%)
ユーロ・ドル
1.1832 – 1.1834 +0.0087(0.74%)
NYダウ工業株30種(ドル)
28,390.18 +542.52(1.94%)
S&P500種
3,510.45 +67.01(1.94%)
ナスダック
11,890.927 +300.146(2.58%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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