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2019年12月16日の日経概況

2019年12月16日の東京株式市場は3営業日ぶりに反落しました。
終値は前営業日比70円75銭(0.29%)安の2万3952円35銭でした。
先週末の米国市場は米中の貿易協議に関連して好材料・不透明要因が
同時に出たことで方向感のない動きで、
日本市場にもその流れが引き継がれました。
日銀金融政策決定会合、黒田総裁の会見、米国のGDPなど
週後半に材料が集中している今週は迷い含みの展開になるでしょう。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は3営業日続伸しました。
ダウ工業株30種平均は小幅に3営業日続伸して、
前営業日比3ドル33セント高の2万8135ドル38セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して
前営業日比17.561ポイント(0.2%)高の8734.879とで取引を終えました。

米中貿易摩擦関連でポジティブ、ネガティブニュースが
同時に出たことで迷いの相場になりました。

世界の注目を集めていた対中制裁関税の発動は見送られ、
「第1段階」の合意に達しました。
市場から好感され150ドル以上あげる場面がありましたが、

トランプ氏が「第2段階の合意へ向けた交渉を即座に始める」と
投稿したことが不透明感を広げて
上昇幅をほぼなくして小幅高で引けました。

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【日本市場の動向】

日本市場は先週末の大きな上昇から
利益を確定する売りが優勢でした。
米国市場では貿易関連ニュースで方向感のない展開で、
日本市場もその流れを引き継いだ流れになりました。

米中貿易合意に対しては期待されていた見送りなどが
おりこみ済だという見方が強く
利益確定を急ぐ動きが中心でした。

下落はしたものの、下値は固く、押し目に到達するとしっかり買われ
投資家はまだ先高感が強いとみることができます。

水産、不動産、小売などの内需系に買いが進み、
ゴム製品、海運業、金属製品など
景気敏感業種が売られました。

商いは2兆円を割り込みました。
東証1部の売買代金は概算で1兆8617億円、
売買高は11億3444万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1047、
値上がりは992、変わらずは118銘柄でした。

日経の日足は長めの上ヒゲをもつ陽線を形成しました。
高値は切り下げ、安値は切り上げたので
形では持ち合い、先週末の強い動きから迷いに入っています。

24,000円をキープする場面がありましたが、
終値では割って終わっているので
大きな上昇の後、利益確定が出たとみることができます。

高値圏で持ち合いにはなりましたが、
実体がまだ+2σのそとに存在するので
スプラッシュは継続しています。

先週末は「ここから月曜日は反転して下げるなら
24,000円が新たな抵抗線になります。」と解説、
一回くらいは抵抗線になることは盛られうないかも知れません。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

貿易摩擦関連では、大きく好感される動きが
先週末の1日だけという結果になったようにみえます。
これは「大体の筋書きは決まっていて、
それが着々と出てきたので、市場は折り込み済だと判断した」と
考えてもよいでしょう。

つまり、新たな材料はないけど、
悲観するような要素もないことを意味します。
市場の心理は「チャンスさえあれば上げたい」が
まだまだ強いと見られます。

24,000円を終値で守れなかったのは
不安要素として残りますが、
年内には24,000円-23,500円の価格帯を固める動きが
主な流れになるのではないでしょうか。

新たな動き、材料の出た銘柄に資金が向きやすいので、
前回の高値を超えて新高値を形成しつつある
不動産、サービス業などは注目してみていいのではないでしょうか。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,952.35 -70.75(-0.29%)
ドル・円
109.42 – 109.43 -0.20(-0.18%)
ユーロ・円
121.89 – 121.90 -0.50(-0.40%)
ユーロ・ドル
1.1140 – 1.1143 -0.0025(-0.22%)
NYダウ工業株30種(ドル)
28,135.38 +3.33(0.01%)
S&P500種
3,168.80 +0.23(0.00%)
ナスダック
8,734.879 +17.561(0.20%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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