2018年6月20日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比276円95銭(1.24%)高の2万2555円43銭でした。
前日の大きな下げに対する自律反発に加え、
アジア市場が株高に振れたことで投資家心理がやや改善しました。
米国・中国の通商摩擦問題が深刻化するとの懸念から
米国市場の影響は残り、前日の下落分を打ち消すまでには
至っておらず、強気相場には程遠い状況です。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は6日続落しました。
ダウ工業株30種平均は6日続落して
前営業日比287ドル26セント(1.1%)安の2万4700ドル21セント、
ナスダック総合株価指数は反落して
前営業日比21.440ポイント(0.3%)安の7725.585で取引を終えました。
通商問題を深刻化する動きが市場の心理を悪化させました。
トランプ氏が2000億ドル分の中国製品に
10%の追加関税を課すことを検討するように指示したことが伝わる一方、
中国も報復措置を表明したことを受け、
市場は420ドルの下げ幅まで記録しました。
ナスダック市場も通商問題への懸念から下落しましたが、
ネットフリックスが上場来高値を更新するなど
主要銘柄の一角が買われることで下げ幅は限定的でした。
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【日本市場の動向】
日本市場は前日の大きな下げに対する自律反発と
円安が好感され、買いが先行してスタートしました。
米中の通商問題に対する不安が払拭されず
上昇幅がなくなると、下げ幅を拡大しましたが、
アジア相場が強くなるにつれ、徐々にプラスに浮上、
3桁の上昇を確保して引けました。
貿易摩擦の懸念から
景気の影響を受けにくいとされる医薬品、ガス、
食料品業種が買われました。
日経の日足は長い下ひげを持つ陽線を形成しました。
終値では3桁の上昇ですが、
テクニカルの形では高値と安値は切り下げる下落の形が続いたので、
まだ下げ止まりの判断は難しいでしょう。
3/26日から5/21までの上昇幅に対する
フィボナッチ分析では75日線と61.8%が重なるので、
テクニカル的には22,080円-22,020円で止まってくれるかが
確認のポイントになります。
東証1部の売買代金は2兆7347億円、
売買高は15億9054万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1287、
値下がりは728、変わらずは76銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
朝方は円安が好感され、トヨタを始めとする
輸出株の一角に買いが入りました。
朝高後は下げに転じてから、再びプラスに推移するなど
市場の迷いはまだまだ強いと見られます。
通商問題の波紋は全世界に広がっていますが、
日本市場の反応は一旦下げ止まりを試そうとするように見えます。
短期的な反転は見られると思いますが、
通商問題の出口が見えるまでは輸出関連は乱高下が続くと判断できますので、
当分は投資対象として慎重になる必要があります。
利益のための戦略としては前日までの戦略通りで
空売りは保持しながら利益を伸ばしていきましょう。
買いでは強い動きが出てきたディフェンシブ銘柄を
物色するようにしましょう。
ちなみに、
偶然の一致ですが、先週末に「1日丸ごと空売り」セミナーを開催、
解説やグループディスカッションで使用した銘柄は
すべていい利益幅を見せるようになっています。
本日の戦略銘柄でフォローをしているので、
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こちらも募集初日に満席、さらに追加の予定を検討しています。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,555.43 +276.95(1.24%)
NYダウ(休場)
24,700.21 -287.26(-1.14%)
ドル・円
110.02 – 110.03 +0.28(0.25%)
ユーロ・円
127.37 – 127.41 +0.30(0.23%)