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2017年10月17日の日経概況

2017年10月17日の東京株式市場は11日続伸しました。
終値は前営業日比80円56銭(0.38%)高の2万1336円12銭でした。
11日続伸で2015年5月15日から6月1日まで、
12日続伸以来の連勝記録にせまってくるまで上昇が続いていますが、
そろそろ高値警戒は必要です。
円高傾向が一服して円安に振れたことで主要な銘柄に買いが入った他、
3指標が揃って最高値を再び更新した
米国株式市場の動きが好感されました。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は2日続伸して
前営業日比85ドル24セント(0.4%)高の2万2956ドル96セント、
ナスダック総合株価指数も2日続伸して、
前営業日比18.204ポイント(0.3%)高の6624.005で取引を終えました。

好調な経済指標が好感された他、業績に対する期待が続き
3指標揃って最高値を更新しました。
10月の製造業景況指数が3年ぶりの水準まで上昇したことをうけて、

景気拡大への期待が大きかった上、
長期金利の上昇が金融株への買いを誘いました。

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【日本市場の動向】

日本平均は米国市場が2日続伸して3指標が最高値を更新したことや
円安が好感され、買いが先行してスタート、
96円61銭高の2万1352円17銭 で寄り付きました。

10時をすぎると、上昇に対する利益確定で
伸び悩み、5円高で午前中の取引を終えましたが、
午後は112円に進んだ円安を背景に再び買われ、
マイナスに転じることはなく、80円高で本日の大引を迎えました。

鉄鋼、非鉄金属、機械などいわゆる景気敏感株の
上昇率が上位を占め、
円安傾向を反映して、内需系の水産・農林業、鉱業などに
売りが広がりました。

日経の日足は上下ひげつきの陰線を形成、
本日も実体が前日から上放れする窓を形成しました。
前日は上髭が長く、下に抜けやすい形になりましたが、
本日の動きであっさりと上に抜けて、
+2σを飛び出しながら、暴騰ぶりを演出しました。

トレンドが強い時は過熱感を持ちながら
上放れすることはよくあることですが、
高い位置で陰線が出ているので、警戒が必要、
売却の逆指値注文はしっかり入れておきましょう。

東証1部の売買代金は概算で2兆5532億円、
売買高は15億9364万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は971、
値下がりは931、変わらずは129銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

明日は直近の記録に並ぶ12連勝になるでしょうか。
早計はできませんが、可能性を広げる環境は揃っています。

まず、好調が予想される米国の金融機関の業績発表が予定されており、
明日以降は中国のGDPなど、中国関連の材料が並びます。
米国のゴールドマン・サックスなどの業績が
波乱要因なく通過し、中国の指標も後押ししてくれる場合は
堅調な動きを期待することができるでしょう。

週後半になるにつれて、米国市場に関連しては金融銘柄、
伝統の中国関連銘柄であるコマツなどが注目されますが、
中国の景気拡大が予想されるとインバウンド需要の復活による
小売業への好影響も期待できます。

12連勝のとともに達成感による調整はあるでしょうか。
注目される相場の強気は続きます。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
21,336.12     +80.56     +0.38%
NYダウ(ドル)
22,956.96     +85.24     +0.37%
ドル(円)
112.42-43     +0.70円安   +0.62%
ユーロ(円)
132.12-16     +0.37円安   +0.28%

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

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