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2024年10月21日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2024年10月21日の東京株式市場は小幅に反落しました。終値は前週末比27円15銭(0.07%)安の3万8954円60銭で取引を終えました。 先週末の米国市場が上昇した流れを引き継ぐことができず、下げましたが下げ幅も限定的で、様子見の性格が強いと見られます。

幅広い分野で利益確定の売りが出ましたが、先週末ナスダック指数が上昇したことを好感して半導体関連に買いが進み、市場を支えました。 市場は選挙結果を見極めたいとの様子見姿勢が強くなっています。

下げと言うよりは、持ち合いが煮詰まってきたと言う表現が相応しい日経

||米国市場は連日の最高値更新

前日の米株式市場は3日続伸して前日比36ドル86セント(0.08%)高の4万3275ドル91セント、ナスダックは3日続伸して前日比115.944ポイント(0.63%)高の1万8489.553、S&P500種は反発して前日比23.20ポイント(0.39%)高の5864.67で取引を終えました。

連日の高値更新で利益確定のタイミングに来ており、朝方は下げてスタートしました。200ドルの下げ幅を見せた後は、ネットフリックスの好決算を好感して買いの動きが優先になりました。 S&P 500指数も反発して、4日ぶりに最高値を更新して終わりました。

【 今後の投資戦略】

積極的に売る動きが見られませんが、そもそも買っていくと言う姿勢もほとんど見られません。それを説明するのがテクニカル的な流れです。本日も終値が始値を下回る陰線を形成して、これで陰線は9日連続になりました。つまり、ほぼ2週間 下げて終わったと言う解釈もできますが、終値を見ると39,000円近くにとどまっています。先週、一時的ではありますが、40,000円に乗せてからの動きだと考えると9日の下落にもかかわらず、下げ幅は1000円前後。大きく下げたと言うよりは、少し買われていくと、早速売られる、その売りが朝の勢いを 超えてしまうので、陰線になるわけです。

週末の金融市場展望でも解説している通り、決算シーズンまで入っているので、この動きは当分続く可能性があります。三菱重工業など政策に関連すると言って物色されていた銘柄まで売られているので、今は何を買っても思う通りに進まない というのが当然の流れとなっています。半導体関連への物色と保持を続けますが、こちらもいつ下押しの波に乗るかわからない不安定な状況です。 こんな時こそディフェンシブ銘柄は力を発揮する可能性が高いので、決算結果が出た銘柄を中心に選定するようにします。

診断機器や医療機器に強みを持ち、安定した需要が見込まれるAbbott Laboratories (NYSE: ABT)はその代表的な例なので、米国株の取引をしている方はチェックしてみてください。

ABTの動きはこれからが注目

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 38,954.60 -27.15(-0.07%)
TOPIX 2,679.91 -9.07(-0.34%)
為替(日本時間 17:00)
ドル・円 149.82 - 149.83 -0.26(-0.17%)
ユーロ・円 162.52 - 162.54 -0.18(-0.11%)
ユーロ・ドル 1.0846 - 1.0848 +0.0006(0.05%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 43,275.91 +36.86(0.08%)
S&P500種 5,864.67 +23.20(0.39%)
ナスダック 18,489.553 +115.944(0.63%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 0.955 -0.010
米10年国債(%) 4.085 -0.007
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