2016年8月26日の東京株式市場は続落しました。
終値は195円24銭(1.18%)安の1万6360円71銭でした。
イエレン議長の講演を前に様子見ムードが広がる中、
消費関連銘柄の下落で続落した米国および欧州市場の影響を受けて
小幅の下落で始まりましたが、回復の材料は見つからず、
上げ幅を拡大させながら今週の取引を終えました。
来週の展望を含め、本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は小幅の続落になりました。
ダウ工業株30種平均は小幅に続落して、
前営業日比33ドル07セント(0.2%)安の1万8448ドル41セント、
ナスダック総合株価指数も続落して
前営業日比5.491ポイント(0.1%)安の5212.204で取引を終えました。
イエレンFRB議長のジャクソン・ホール講演を控えて
様子見ムードが広がりましたが、
小売関連企業の相次ぐ低調な業績発表で売りが広がり
指数を押し下げました。
低価格中心の小売チェーン店ドル・ゼネラル(Dollar General:日本の”Daiso”に当たる)が
予想を下回る業績発表で17%強の下落、
同業のドル・ツリー(Dollar Tree:同上)も9%強の下落で市場を圧迫しました。
日本市場は今週の傾向を続けて、様子見ムードの連続
前日終値16,555円から70円安くスタートしました。
新たに仕込む動きはまず見られず、
持ち高調整や手仕舞いの売りが広がることで下げ幅を拡大、
−195円で今週の取引を終えました
テクニカル分析です。
日経平均の日足は、短い下ヒゲを持つ小陰線を形成。
先週から形成されている短期的な持ち合いや、
6/23、7/8、8/4を下辺にする三角持ち合いを下放れ、
75日移動平均線の前でかろうじて止まりました。
本日の形が岐路に立っているポイントと言えます。
ここでサポートしている75日線も割り込んだら、
1万6,000円が視野に入ってきます。
逆にここで反発すると8/4の安値からの安値切り上げが成立、
トレンドに戻る可能性は高くなります。
ファンダメンタルとテクニカル分析をまとめた来週の展望です。
この岐路で下か上かの方向性を示すのは来週末まで持ち越される見通しです。
イエレン議長の講演を注目しているものの、
自分の発言が市場の混乱要因を深められると認識している議長が
利上げに関する明確な発言をするとは思いにくく、
アルゴリズム取引の引き金にならないような曖昧な発言に終始すると思われます。
そうすると、次の材料は9/2に予定されている雇用統計の発表。
その結果によって、米国経済の好調ぶりが明確になると、
為替市場で円高基調が一服、日本市場にも活力が戻るでしょう。
一方、好ましくない数字になった場合は、ドル安・円高傾向が強まり、
98円から95円までの展開までも考えられることから、
1万6,000円割れも念頭に入れる必要があります。
まとめると、本日の発言内容にもよりますが、
今週の動きを引き継ぎ、週末の雇用統計結果を意識する
持ち合い相場が続くとみられます。
東証1部の売買代金は概算で2兆391億円、
5営業日ぶりに2兆円台を記録しました。
売買高は15億4608万株、東証1部の値下がり銘柄数は1519、
値上がりは350、変わらずは104でした。
今週もお疲れ様でした。
来週から日本でのセミナー日程で来日します。
持ち合い相場が続く中でのセミナーで迷える方も多いが予想されますが、
だからこそ今のうちに勉強しておこうという決意のメッセージも
いただいています。
楽しい週末を過ごし、来週元気な姿で再会しましょう。
良い週末を!
■各市場の動き
日経平均(円):16,360.71 -195.24 -1.18%
NYダウ(ドル):18,448.41 -33.07 -0.17%
ドル(円): 100.44-45 +0.05円安 +0.04%
ユーロ(円): 113.37-41 +0.15円安 +0.13%