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週間金融市場展望 2025年3月4日-7日

大きな調整局面に入った日米の株式市場。トランプ政権の政策が世界に与える影響は大きい。来週は経済指標の発表が多く予定されており、景気動向のチェックを欠かせません。

今週の市場を展望するポイント

トランプ政権の政策

    • 関税政策、国際関係による地政学リスクの高まりが市場を揺らす
    • カナダとメキシコへの25%の関税を3月4日から課すと明らかに。、中国にも10%の追加関税
    • 26日、EUからの輸入品に25%の関税を課す方針を示す。世界景気への影響が懸念される
    • 相互関税(貿易相手国と同水準まで米国の関税を引き上げる)は4月2日に発効

米国の経済指標:

      • ISM指数、2月米雇用統計、国内では日銀高官の発言内容に注目

今週の感想はを公式ラインに送れます

週間の主な予定

2025年3月3日(月)

  • 海外:
    • 中国2月財新製造業PMI(10:45)

      ※中国製造業の景況感を示す指標。経済政策の方向性を探る材料に。

    • 米国2月ISM製造業景況指数(3/4 0:00)

      ※米国製造業の動向を把握する重要指標。

    • 米国決算発表: ベストバイ、ターゲット、オートゾーン

      ※小売業界の業績が消費動向を反映。

      • 米小売企業の決算:
        • ターゲットやベストバイの業績は、米消費者の耐久財需要とインフレ影響を反映。

2025年3月4日(火)

  • 国内:

    • 1月完全失業率・有効求人倍率(8:30)

      ※労働市場の需給バランスを確認。雇用環境の改善/悪化が国内景気の鍵。

    • 10-12月期法人企業統計(8:50)

      ※企業の収益動向を分析。設備投資や賃金動向に注目。

    • 10年国債入札

      ※長期金利の動向に影響。日銀の金融政策との連動性を注視。

    • 決算発表: D y D o、内田洋行、ティーライフ、ダイサン

      ※内田洋行(オフィス設備)の業績はオフィス需要の回復度合いを反映。

  • 海外:

    • 中国全国人民代表大会(全人代)開幕

      ※経済成長目標や政策方針が発表され、アジア市場全体に波及。

    • 米国2月ADP雇用統計(22:15)

      ※民間雇用の先行指標。翌週の雇用統計の予測材料に。

    • 米国決算発表: キャンペル・スープ、コストコ・ホールセール

      ※コストコの決算は消費者の購買力と小売業界の動向を反映。


2025年3月5日(水)

  • 国内:

    • 植田日銀総裁がIMFイベントで講演

    • 内田日銀副総裁が金融経済懇談会で挨拶

      ※追加利上げに対する発言に注目が集まる

  • 海外:

    • 米国2月ISM非製造業景況指数(3/6 0:00)

      ※米GDPの約7割を占めるサービス業の景況感をチェック。


2025年3月6日(木)

  • 国内:

    • 2月都心オフィス空室率(13:00)

    • 30年国債入札

      ※超長期金利の動向が保険・年金運用に影響。

    • 決算発表: 積水ハウス、カナモト、ロックフィールド

  • 海外:

    • 欧州中央銀行(ECB)理事会

      ※金融政策声明後の記者会見で、利下げ/利上げの可能性を分析。

    • 米国1月貿易収支(22:30)

      ※貿易赤字の拡大/縮小がドル指数に影響。


2025年3月7日(金)

  • 海外:
    • 米国2月雇用統計(22:30)

      ※非農業部門雇用者数・失業率は今週最大の注目イベント。株式・為替市場が大幅に変動する可能性。

    • ユーロ圏2024年10-12月期GDP改定値

      ※ユーロ圏経済の停滞/回復の裏付けを確認。

    • 中国2月外貨準備高

      ※人民元の安定性と中国政府の為替介入動向を探る。

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