今週の市場を展望するポイント
トランプ政権の政策
- 関税政策、国際関係による地政学リスクの高まりが市場を揺らす
- カナダとメキシコへの25%の関税を3月4日から課すと明らかに。、中国にも10%の追加関税
- 26日、EUからの輸入品に25%の関税を課す方針を示す。世界景気への影響が懸念される
- 相互関税(貿易相手国と同水準まで米国の関税を引き上げる)は4月2日に発効
米国の経済指標:
- ISM指数、2月米雇用統計、国内では日銀高官の発言内容に注目
週間の主な予定
2025年3月3日(月)
- 海外:
中国2月財新製造業PMI(10:45)
※中国製造業の景況感を示す指標。経済政策の方向性を探る材料に。
米国2月ISM製造業景況指数(3/4 0:00)
※米国製造業の動向を把握する重要指標。
米国決算発表: ベストバイ、ターゲット、オートゾーン
※小売業界の業績が消費動向を反映。
- 米小売企業の決算:
- ターゲットやベストバイの業績は、米消費者の耐久財需要とインフレ影響を反映。
- 米小売企業の決算:
2025年3月4日(火)
国内:
1月完全失業率・有効求人倍率(8:30)
※労働市場の需給バランスを確認。雇用環境の改善/悪化が国内景気の鍵。
10-12月期法人企業統計(8:50)
※企業の収益動向を分析。設備投資や賃金動向に注目。
10年国債入札
※長期金利の動向に影響。日銀の金融政策との連動性を注視。
決算発表: D y D o、内田洋行、ティーライフ、ダイサン
※内田洋行(オフィス設備)の業績はオフィス需要の回復度合いを反映。
海外:
中国全国人民代表大会(全人代)開幕
※経済成長目標や政策方針が発表され、アジア市場全体に波及。
米国2月ADP雇用統計(22:15)
※民間雇用の先行指標。翌週の雇用統計の予測材料に。
米国決算発表: キャンペル・スープ、コストコ・ホールセール
※コストコの決算は消費者の購買力と小売業界の動向を反映。
2025年3月5日(水)
国内:
植田日銀総裁がIMFイベントで講演
内田日銀副総裁が金融経済懇談会で挨拶
※追加利上げに対する発言に注目が集まる
海外:
米国2月ISM非製造業景況指数(3/6 0:00)
※米GDPの約7割を占めるサービス業の景況感をチェック。
2025年3月6日(木)
国内:
2月都心オフィス空室率(13:00)
30年国債入札
※超長期金利の動向が保険・年金運用に影響。
決算発表: 積水ハウス、カナモト、ロックフィールド
海外:
欧州中央銀行(ECB)理事会
※金融政策声明後の記者会見で、利下げ/利上げの可能性を分析。
米国1月貿易収支(22:30)
※貿易赤字の拡大/縮小がドル指数に影響。
2025年3月7日(金)
- 海外:
米国2月雇用統計(22:30)
※非農業部門雇用者数・失業率は今週最大の注目イベント。株式・為替市場が大幅に変動する可能性。
ユーロ圏2024年10-12月期GDP改定値
※ユーロ圏経済の停滞/回復の裏付けを確認。
中国2月外貨準備高
※人民元の安定性と中国政府の為替介入動向を探る。