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2025年3月3日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2025年3月3日の東京株式市場は反発しました。終値は前週末比629円97銭(1.70%)高の3万7785円47銭で取引を終えました。先週末のお幅な下落に対する買いが入りました。

日経指数は先週末に1100円を下げて5ヶ月ぶりの安値をブレイクダウンしており、下げすぎに対する買いが入るタイミングでした。自動車、機械など下落幅が大きかった業種を中心に金融・防衛関連の銘柄にも買いが入って、先週末の下げ幅の半値戻しを達成しました。

||米国市場は大幅に反発

前日の米株式市場は3日ぶりに大幅反発し、前日比601ドル41セント(1.39%)高の4万3840ドル91セント、ナスダックは反発し、前日比302.860ポイント(1.63%)高の1万8847.279、S&P500種も反発し、前日比92.93ポイント(1.58%)高の5,954.50で取引を終えました。

高値圏で推移していた長期金利が下落したことを背景に株式市場に資金が流入しました。前日の大幅な下げで1ヶ月ぶりの安値を記録していたことも自律反発を狙った買いが入りやすい地合いを作っていました。

【 今後の投資戦略】

市場は下げトレンドを回避したのか?と聞かれるとおそらく答えはNo。ボラティリティが高まっただけど見るのがよいでしょう。一回戻りを試す動きで上昇するかのようにみせかけて、3月中に一回大きく落とす、先週末の下げ幅を超えるほどのクラッシュが一回あるのではないかと予想しています。

その要因は市場に累積されている「疲労」。さらにその疲労の元となるのはトランプ政権の政策となるでしょう。ここまで株価を引き上げてきたのがトランプに対する期待であれば、その期待が後退する時は上乗せされた分の帳消しがあってもおかしくないでしょう。

資産は市場の影響を受けにくいディフェンシブ業種に移しておき、オプションのプット買い、または下向きプットのスプレッド(バーティカル・ベアスプレッド)を組んでおくことでポートフォリオをヘッジ、場合によってはクラッシュ時にプラスに持っていくことができます。

落ち着いているようでIVランク、IVパーセンタイルはまだボラティリティが高いことを示す

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 37,785.47 +629.97(1.70%)
TOPIX 2,725.43 +43.34(1.62%)
為替(日本時間 16:00)
ドル・円 150.42 - 150.43 -0.01(0.00%)
ユーロ・円 156.55 - 156.56 +0.17(0.10%)
ユーロ・ドル 1.0406 - 1.0408 +0.0011(0.10%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 43,840.91 +601.41(1.39%)
S&P500種 5,954.50 +92.93(1.58%)
ナスダック 18,847.279 +302.860(1.63%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 1.400 +0.030
米10年国債(%) 4.208 -0.050
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