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2025年6月4日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2025年6月4日の東京株式市場は4営業日ぶりに反発しました。終値は前日比300円64銭(0.80%)高の3万7747円45銭で取引を終えました。3日間で約1,000円下落した後の力強い反発となりました。この上昇の原動力となったのは、米国市場での好調なパフォーマンスです。

TOPIX指数は0.51%上昇し、市場全体での堅調さを示しています。

特に注目されたのはグロース指数(東証グロース250指数)で、1%上昇となりました。継続的に力強い上昇を続けてきたグロース市場は、本日もギャップアップして上昇しました。

||米国市場はAI関連銘柄が市場を牽引して上昇

前日の米株式市場は4日続伸し、前日比214ドル16セント(0.50%)高の4万2519ドル64セント、ナスダックは続伸し、前日比156.345ポイント(0.81%)高の1万9398.958、S&P500種も続伸し、前日比34.43ポイント(0.58%)高の5,970.37で取引を終えました。

ダウ平均は214ドル上昇し、直近高値の抵抗ラインを明確に上抜けました。テクニカル的にも重要な1200日移動平均線を終値で上抜け、強気の展開を示しています。S&P500指数も堅調で、5月15日の直近高値に並ぶ水準まで上昇し、保合いレンジを上に抜ける動きとなりました。

ナスダック指数は最も顕著な動きを見せ、既に高値を更新しています。実体でさらに上抜ければ、上昇トレンドが一段と強まる展開となります。

【 今後の投資戦略】

本日の上昇を牽引したのは、AI関連銘柄の急騰でした。その中心となったのがNVIDIAで、人工知能開発の加速への期待から大幅上昇し、時価総額がマイクロソフトを抜き、ついに世界第1位に躍り出ました。

さらにメタ・プラットフォームズ(旧Facebook)がデータセンター向けに電力会社から20年間の電力供給契約を締結したと発表し、AI関連インフラ需要の拡大を印象付けました。

これらの動きを受けて、AMD、その他のハイテク関連銘柄も軒並み上昇し、セクター全体での大幅上昇となりました。

日本市場:半導体・ハイテク関連が脚光

米国でのAI関連銘柄上昇を受けて、日本でも半導体関連、ハイテク関連銘柄が脚光を浴びて上昇しました。

TOPIX指数は0.51%上昇し、市場全体での堅調さを示しています。

特に注目されたのはグロース指数(東証グロース250指数)で、1%上昇となりました。継続的に力強い上昇を続けてきたグロース市場は、本日もギャップアップして上昇しました。

過熱感への警戒が必要

一方で、グロース指数には過熱感も出始めています。本日は上ヒゲのついたローソク足を形成し、RSI指標も過熱ゾーンを通り過ぎている状況です。

今後の見通し

木曜日・金曜日は週末に向けて利益確定が出やすいタイミングとなるため、グロース株に投資している投資家は注意が必要です。しっかりと利益確定の逆指値注文を入れておくことが重要とアドバイスします。

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 37,747.45 +300.64(0.80%)
TOPIX 2,785.26 +14.15(0.51%)
為替(日本時間 16:00)
ドル・円 143.92 - 143.94 +1.10(0.77%)
ユーロ・円 163.71 - 163.74 +0.68(0.41%)
ユーロ・ドル 1.1374 - 1.1376 -0.0041(-0.35%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 42,519.64 +214.16(0.50%)
S&P500種 5,970.37 +34.43(0.58%)
ナスダック 19,398.958 +156.345(0.81%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 1.495 +0.015
米10年国債(%) 4.456 +0.015
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