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2025年12月5日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2025年12月5日の東京株式市場は4営業日ぶりに反落しました。終値は前日比536円55銭(1.05%)安の5万0491円87銭で取引を終えました。TOPIXは3362.56と35.65ポイント安(‐1.05%)で、大型株を中心に広く利益確定売りが出た格好です。 東証プライム市場指数も1.05%安の1731.75と、指数ベースでそろって1%超の調整となりました。

新興株では、東証グロース市場指数が874.17と小幅ながら続伸しており、グロース250指数も0.23%高の667.51と相対的に底堅さを見せています。前日までの日経平均の急ピッチな上昇で短期的な過熱感が高まっていたことに加え、国内長期金利が1.95%まで上昇し、「金利高を無視した株高は続きにくい」との見方が意識された点が大きいとされています。

||米国市場はまちまちな展開

4日の米株式市場は3営業日ぶりに反落し、終値は前日比31ドル96セント(0.06%)安の4万7850ドル94セント、ナスダックは3日続伸し、終値は前日比51.044ポイント(0.21%)高の2万3505.136、S&P500種も続伸し、前日比7.40ポイント(0.10%)高の6,857.12で取引を終えました。

相場の方向感が乏しかった背景には、新規失業保険申請件数が予想より強く、米景気の底堅さが確認される一方で、利下げ開始時期の後ずれ懸念が再燃したことがあります。 米10年国債利回りは4.099%と小幅上昇しており、金利高止まりが株価の上値を抑える要因となっています。 セクター別では、資本財、IT、コミュニケーション、エネルギー、金融が上昇した一方、ヘルスケアや生活必需品などディフェンシブセクターが軟調でした。 

【 今後の投資戦略】

日経平均は依然として5万円台を維持しており、上昇トレンドがただちに崩れたわけではありませんが、「金利高と株高の共存」をどこまで許容できるかがあらためて問われています。 新興市場はグロース250指数が小幅高と底堅く、全体の調整局面でも選別物色が続いている点はポジティブです。

テクニカル的に日本市場は、5万~5万1000円近辺が短期的なサポートゾーンとして意識されやすく、このゾーンを維持できるかが次の上昇局面への条件になります。業種別では、本日プラス圏を維持した非鉄金属、情報・通信、銀行が相場全体の下支え役となりました。 一方、証券・商品先物、ゴム製品、その他製品などは金利上昇と株価急騰後の反動もあり、調整色が強まっています。 今後は、「金利上昇局面で相対的に強い業種」と「金利上昇の逆風を受けやすい業種」を明確に分けたポートフォリオ構築が重要です。

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 50,491.87 -536.55(-1.05%)
TOPIX 3,362.56 -35.65(-1.05%)
為替(日本時間 16:00)
ドル・円 154.58 - 154.59 -0.66(-0.42%)
ユーロ・円 180.21 - 180.22 -0.88(-0.48%)
ユーロ・ドル 1.1657 - 1.1659 -0.0008(-0.06%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 47,850.94 -31.96(-0.06%)
S&P500種 6,857.12 +7.40(0.10%)
ナスダック 23,505.136 +51.044(0.21%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 1.945 +0.010
米10年国債(%) 4.099 +0.036
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