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初心者投資家からプロ投資家へ。ジョン先生が投資家を目指したきっかけとは?

今日は、本物の投資家を目指す方のために作られた「TBL投資アカデミー」の学長である、J.Jung (ジョン シュウギョウ)さん。通称、ジョン先生にお話を伺いました。ジョン先生は、自身の投資家としての活動に加えて、投資家向けのセミナーの開催、投資知識を学べる書籍の出版など、幅広い活動を行っています。

本記事では、投資家としても活動しながら、投資セミナー事業を展開しているジョン先生に、投資をはじめたきっかけ、投資の面白さやリスク、投資を通して人生にどのような変化があったかなどのお話しをお伺いしてきました。

このインタビューは20232月に行われました

---本日はよろしくお願い致します。ジョン先生が投資を始めたのは、いつ頃だったんでしょうか? 

投資を始めたのは、30歳を過ぎてからですね。結婚した後でした。それまでは、サラリーマンとして経営コンサルティングの仕事をしていました。それまでは投資の経験は一切なし。全くの未経験からのスタートです。さらに、最初の頃は知識もなければ、正直そこまで本気で投資に向き合っていた訳ではないので、何も考えずに投資していたと思います。

ところが最初の頃の投資で、思いきり失敗してしまいまして…。

---早速、雲行きが怪しいですね(苦笑)。今でこそ、個人投資家としても投資関連セミナーの先生としても活躍されているジョン先生ですが、最初から順風満帆とはいかなかったんですね。

そうなんですよ。今となっては笑い話ですが、当時、自分は経営コンサルタントの仕事をしており、企業のことはわかったつもりでいました。実際に私が企業の分析をして、コンサルティングをして伸びた会社もたくさんありました。キャリアとしても順調そのもの。そんな私が企業分析をして投資すれば「バンバン儲かるだろう」と思っていました。

ですが、そんな甘いものではなかったです。

苦い門出となったジョン先生の投資家としてのキャリア

 

なんと私が株を買った企業の株価が、次の日からほとんどすべて下落して…。貯金も一気に減ってしまい…。初めての投資ですっかり参ってしまいました。その後も失敗が続いて、こんなことならいっその事、そのまま銀行にお金を預けておいた方が良かったんじゃないかと思うほどでした。

---それは、苦い門出でしたね。経営コンサルタントとしてのキャリアも順調、プライベートも順調で、何不自由のない生活を送ってらっしゃったと思います。そんな中で、敢えて金銭的なリスクを取って投資をやってみよう、と思ったのはどんな理由があるんですか?

私が投資を始めた頃の日本は低迷期を迎えており「失われた20年」と呼ばれていた時期でした。そこで私も、「もしかしたら、年金がもらえないかもしれない」など、将来的な不安を抱えていたんですね。貯金は多少あったものの、自分だけでなく家族にも何不自由のない生活を送ってもらおうと思うと、やはり不安はありました。その上、今後の日本が飛躍的に成長するイメージもできず、モヤモヤした日々が続いていました。

また加えて、当時の私は「今の仕事を一生続けるのは、難しいのではないか?」と思っていたんです。金銭的には余裕があったのですが、連日遅い時間まで仕事があり、なかなか家族と接する時間がありませんでした。それほど頑張って働いているのに、将来的に豊かな生活を送れないかもしれない…と思うと、別の方法で稼ぎ、もっと家族と接する時間を作るべきなんじゃないか?と思うようになったんです。

---なるほど。そういった理由があったんですね。ですが、経営コンサルティングの仕事を辞めて、投資に専念するにはかなりの不安や恐怖があったかと思います。投資を本気でやろう、投資に専念しよう、と思うきっかけになったエピソードがあれば教えてください。

私が「投資」に対して真剣に向き合うようになったのは、ちょうど子どもが生まれた後です。年齢でいうと、34歳くらいですね。

私自身、自他ともに認める、大の「子ども好き」でして…(笑)。コンサルティングの仕事をしていた頃、かなり忙しくて、毎朝7時には出社、家に帰るのが深夜0時過ぎということもザラにありました。

子どもと遊ぶ時間がなく、会えるとしたら子どもが寝た後。たまに起きている子どもに会うと、子どもからは「たまに遊びに来るおじさん」という認識をされてしまって。遊べる時間も週末しか確保できていなかったので、子どもが私を怖がって避けるようになり…それがショックでショックでたまりませんでした。

 

子どもと一緒に過ごす時間を確保したいという想いが、投資を本格的に学ぶきっかけに

 

このままだと家族が崩壊するのではないかと、不安を覚えるようになりました。家族を幸せにしたい思いで必死に仕事をしてきたのに、家族に辛い思いをさせてしまっているのは私自身じゃないか、と気が付いたんです。

そんなことがあって、金銭的な豊かさだけでなく、家族との時間を確保したい、自由な時間が欲しいと感じるようになりました。そこから真剣に投資について学びはじめました。そんなきっかけから投資を始めて20年経ちます。

---家族思いのジョン先生だからこそ、家族の幸せに向き合った結果のキャリアチェンジだったんですね。

実際に個人投資家として活躍される中で、金銭的にも時間的にも余裕が出てきたと思います。それでも20年続くというのは、ジョン先生にとって投資には別の魅力があるのかな?と思いました。実際にジョン先生から投資の話を聞く時は、凄く楽しそうな笑顔を毎回も見せて頂けるので、本当に投資が好きだということが伝わります。

ジョン先生にとって、投資の楽しさや面白さってどんなところなのでしょうか?

自分が応援したくなるような企業を見つけて、投資できることに面白さを感じますね。

自分が心から応援したいと思える企業を見つけ、投資をする。さらに応援した企業の株価が上がれば、リターンとして返ってきます。世の中を良くするような会社を選んで投資をすることは、間接的に世の中をよくしていることにもつながるんです。そう思うとワクワクしませんか?

---確かにそう言われてみると、投資をすることって、ワクワクしますね!

また投資をすることで、さまざまな考え、スキル、魅力を持つ人達との出会いも増えました。そんな人達との出会いを通じて、自分の人生の幅が広がっていくのも、投資の別の魅力です。

「投資家」と聞くと、財務諸表を分析して、パソコンと睨めっこをして…と考える人も多いと思うのですが、それだけではありません。企業を調べていると「こんな商売をする会社があったのか!」と驚くことも多いですし、会社の経営者の方々、商品を開発されている方々、そしてそんな面白い魅力的な企業に投資している投資家の方々とお話しできることは、本当に楽しい、人生を豊かにしてくれる体験です。

また投資には、株式だけではなく、FX、先物オプション、信用取引などさまざまな種類の金融商品があります。「今度は、先物にチャレンジしてみようかな」など、色々な投資に挑戦することも、終わりがないRPGゲームのような感覚で面白いです。知的好奇心が旺盛な方や、自己成長欲求の強い方にはとても向いていると思います。

さまざまな企業を分析し、投資に挑戦することで、知的好奇心や自己成長欲求が満たされますし、その上で収益を得ることもできます。一気にさまざまな欲求を満たせるのも、投資の面白さだと実感しております。

 

「まぁいいか」「なんとかなるさ」で行う投資が最も危険。

 

---ありがとうございます。さて、投資の面白さについてジョン先生からお話を伺ってきたのですが、逆に投資の危険な点、リスクというとどんなところでしょうか?「こういう投資は危ないよ」という話があれば、教えていただけると幸いです。

投資で一番危ないのは「まぁいいか」「なんとかなるさ」と思っている人です。

そういった人は投資初心者に多いです。まさに最初の頃の私ですね(苦笑)。「まぁいいか」「なんとかなるさ」という感覚で投資を行うと、絶対に上手くいきません。そして中途半端な意思決定の上での投資は「失敗の原因を分析できない」のが怖いんです。

そもそも、株式投資を始めた頃に「どの株を買えばいいのかわからない」と思うのは当然です。適切な投資金額もわからない中で、曖昧な分析や意思決定をして投資を行うと、ビギナーズラックで勝てることもあれば、失敗して大損することもあります。大損した時なんかに中途半端な分析や意思決定を基にした投資をしていたら、「なんで失敗したのか?」の分析ができません。

失敗原因が分析できないということは、もう一度同じ失敗をする可能性がある、ということ。

逆に失敗原因が分析できるということは、同じ失敗を防げる可能性がある、ということです。

---なるほど!投資では「一度した失敗を、いかに再発させないか」が大事なんですね。

そうなんです。

そして投資には「知識」「スキル」「実践経験」の3つが必要です。投資について勉強し(知識)、適切なタイミングや手法で投資を行えるようになり(スキル)、成功体験と失敗体験を増やして成功体験だけ再現する(実践経験)、この3つのバランスが大事なんです。

この3つが揃ったら、どんな方でも投資家として素晴らしい成果を収めれるはずです。

---バランスが大事なんですね。投資を20年継続しているジョン先生ですが、これからも投資を続けていきますか?また、すでに資産がある状態でも投資を続ける理由はなんですか?

もちろんこれからも続けますよ。

投資そのものも楽しいのですが、投資で得た利益を使って社会貢献活動ができるといいなと、最近考えています。そもそも皿洗いのバイトからスタートした私を、ここまで育ててくれたのは日本なので、日本社会に何らかの形で少しでも貢献できればいいなと思っています。投資で稼ぎ、そのお金を金融商品以外の別のものに投資する、というのは是非やってみたいですね。

直接的な利益はなくても、社会的意義のあることはやりたいと思いますし、日本に恩返しできたら嬉しいです。

また20年続けても、やはり投資の金銭的な魅力というのは大きいです。

「お金の余裕は心の余裕」という通り、心の余裕を得ることができる投資はとても魅力的です。たとえば私の子どもが「この勉強がしたい」と言い出した時に、「お金がないからダメ」ということだけは絶対にしたくないと思っています。まさに「お金の余裕」と「心の余裕」がつながる例ですよね。お金がすべてとは全く思いませんが、お金で買える心の余裕もあるはずです。

 

ジョン先生の考える「子どもの教育環境論」

 

ただ、どんなに投資で儲かったとしても、子どもに直接現金を渡すことは考えていません。私は稼いだお金を使って、子どもに「良い教育環境」を残したいんです。子どもたちに「良い教育環境」を残すためにも、まだまだ投資を続ける必要があります。

---教育環境ですか。読者の方には、少し話が逸れてしまって申し訳ないのですが、せっかくの機会ですので、ジョン先生の「子どもの教育環境論」を教えていただけますか?

わかりました。簡単にお話ししますね。

私は、親が子どもに与えることができるもので、重要なものは「機会」だと思っています。その中でも最も重要なのは「学ぶ機会」です。親が子どもに対して、いつでも、どんなことでも、学びたいと思ったときに学べる環境を作ること=「教育環境」を用意しておくことが、一番子どもに役立つプレゼントだと思っています。

そんなことも考えていたので、私は子どもの教育のためにマレーシアに移住しました。今はもう日本に戻ってきていますが、移住という選択が必要だ、と思ったときに金銭的、時間的に余裕があってよかったな、と思います。これも投資を行なっていたおかげですね。

---子どものためにマレーシアに移住とは…驚きです。それだけお子様のことを大切に思ってらっしゃるんですね。ジョン先生が投資を続けたいと思う理由がわかりました。ありがとうございます!

そうなってくると、ジョン先生は個人投資家としてのみ活動を続けることもできると思うのですが、書籍の出版やセミナー開催などをしようと思う理由はなんですか?

私自身、サラリーマンを辞めた後は個人投資家としてのみ活動していました。資産もあり、まさに少し前に話題になった「FIRE(※)」という状態です。その頃はマレーシアのプールサイドでパソコン片手に投資をしていれば、どんどんお金が増えていくという感じでした。

FIRE・・・「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取ったもので、「経済的自立」と「早期リタイア」を意味する言葉。

引用元:今話題のFIREを解説!資産運用で早期リタイアを実現する方法とは?|ダイワファンドラップ

ただ、私にはまだまだエネルギーが残っており…その状態は退屈すぎたんです笑。これまでバリバリ不眠不休で働いていたので、突然時間もお金も余裕ができてしまうと、あまりに退屈すぎて苦痛としか思えなかったんです。あくまで僕の感想ですが。

FIREの状態になり、やがて3週間くらい暇な時間が続くと、「私はプールサイドで一体何をやっているのだろう?」と思うようになってしまいました。そんな若干の反省をしていた頃に、「投資を教えて欲しい」という方から声をかけられ、投資セミナーを始めることになりました。

投資セミナーを始めるようになり、自分の知識や経験をシェアする喜びを覚えるようになりました。そこからはどんどんセミナーの数も増え、出版社からもお声がけ頂き、書籍も出版することになりました。

---そういった経緯があったんですね。SNSを確認しても、ジョン先生の書籍のポジティブな感想が多いですし、私自身もジョン先生を知ったきっかけは「世界一やさしい 株の教科書 1年生」の本でした。平易でわかりやすい文章で初心者に向いている一冊だったと記憶しています。ジョン先生にとって「人に伝えるお仕事」というのはまさに天職ですね。

では最後に、これから投資を始めようと考えている方に向けて、なにかひと言いただけますでしょうか。

投資を始めたばかりの方は須らく皆様「不安」です。私は、投資を行う人が不安を感じる理由は2つあると思っています。

1つは「わからない」から来る不安と、もう1つは「適当なレベルで行動した後」に来る不安の2つかと。

1つめの「わからない」から来る不安を解消するには、しっかり投資について勉強するしかありません。私はそんな方々に向けて、一緒に分かりやすく、楽しく投資を学べるような書籍・セミナーを開催し、投資初心者の方をサポートできれば良いなと考えております。

もう1つの「適当なレベルで行動した後」に来る不安に関しても、コミュニティの仲間たちと徹底した分析力や、高い投資スキルを身につけて、適当なレベルで行動しないように切磋琢磨して成長してもらえたら嬉しいです。

投資初心者の方々が学ぶコンテンツは、私が提供しているサービス以外でもまったく構いません。自分が投資を学んで「楽しい」と感じるコンテンツを見つけて、勉強し、投資を実践して欲しいなと願っております。投資をしっかり勉強すれば、不安を解消した上で楽しめるようになるはずです。もし、どうしても投資をする上で不安を感じるなら、私の方までご連絡ください。

編集後記

ジョン先生のお話を伺っていると、投資は不安を抱えたまま始めるのではなく、しっかり学んで不安を解消した上で実践することが大切だと実感します。ジョン先生が運営するTBL投資アカデミーでは、初心者に優しい投資セミナーの開催、投資を楽しく学べる書籍の出版、ブログや会員のコミュニティなどのさまざまなコンテンツが充実しています。

「投資を学びたい」「投資を始めたいけど不安」と感じている方は、ぜひTBL投資アカデミーの門を叩いてみてはいかがでしょうか?

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