【市場の見通し】
2026年8月14日の東京株式市場は、続伸して始まりそうです。大阪取引所の夜間取引で日経平均先物9月限は日中終値比880円高の6万9140円で取引を終えました。13日の日経平均株価の終値6万8308円59銭を800円あまり上回る水準です。シカゴ市場の円建て先物も大取日中比920円高の6万9180円で、二つの先物はそろって6万9000円台に乗せています。前夜の米国市場で7月の生産者物価指数が前月比横ばいと予想を下回り、S&P500種株価指数が最高値を更新したことが背景です。本日の予想レンジは6万8500円~6万9600円と想定します。心理的な節目の7万円が射程に入ってきました。
気がかりなのは、ここまでの上げ足の速さです。日経平均は13日までの3日間で2700円あまり上昇しており、寄り付きから買いが先行すればその水準がそのまま本日の高値になる形も考えられます。為替はドル円が今朝1ドル=159円47銭前後で、13日朝の159円38銭から9銭の円安です。ユーロ円は昨夜のニューヨーク市場で183円88銭となり、13日朝の183円78銭から10銭の円安でした。どちらも動いた幅は小さく、本日の相場を動かす材料にはなりません。お盆で国内の参加者が減っているぶん、後述するSQに絡んだ売買が値動きを大きくしやすい点には注意が要ります。
PPIの横ばいでS&P500が最高値を更新しました
13日の米国市場は、主要な株価指数がそろって上昇しました。ダウ工業株30種平均は前日比69ドル72セント高の5万3839ドル99セントで4日ぶりの反発、S&P500種株価指数は50.49ポイント高の7798.99で最高値を更新し、ナスダック総合指数は214.54ポイント高の2万6803.02でした。SOX指数は56.62ポイント高の1万2456.00で、上昇率は0.46%と小幅ながら3日続伸です。10年物国債の利回りは0.059%ポイント低下の4.639%でした。7月の生産者物価指数は前月比横ばいと市場予想の0.2%上昇を下回り、前年同月比の上昇率も6月の5.5%から4.7%へ縮まっています。
物価の鈍化で追加利上げの観測が後退し、9月の米連邦公開市場委員会は政策金利を据え置くとの見方が広がりました。個別ではサンディスクが投資家説明会で示した収益見通しを好感され、13%を超える上昇です。ウエスタン・デジタルやマイクロン・テクノロジーにも買いが広がっています。半面、決算を嫌気されたシスコシステムズは8%を超える下落でダウの重しとなりました。WTI先物は2ドル02セント下げて1バレル=81ドル25セントとなり、燃料を使う業種には支えです。ただし引け後に決算を発表したアプライド・マテリアルズは、売上高も見通しも市場予想を上回りながら時間外取引で5%超下げており、東京の半導体関連にはこの一点だけ逆向きの材料が残ります。
【本日の投資戦略】
ネクソンが13日の引け後に、2026年12月期の年間配当予想を従来の60円から475円へ引き上げました。日経平均の構成銘柄で、PTSでは大幅高です。同じく構成銘柄のキオクシアホールディングスについても、株価に連動するレバレッジ型のETFの上場を複数の米運用会社が申請したとの報道が出ました。本日は8月限のオプション特別清算指数(SQ)の算出日で、SQ値は構成銘柄の始値から計算されます。この2銘柄の寄り付きが、SQ値そのものを押し上げる側に回ります。国内では363社が決算を発表し、アサヒグループホールディングス、電通グループ、荏原、アシックスなどが並びます。海外は日本時間21時30分に米国の7月小売売上高と8月のミシガン大学消費者信頼感指数が控えます。
本日の先物取引は、ボリンジャーバンドの上側2本に挟まれた場所から始まります。日経225先物のプラス1シグマは前日の6万7810円から6万8000円へ、プラス2シグマは6万9810円から7万0100円へ切り上がりました。収れんしていた線が広がりに転じており、夜間の6万9140円はこの2本のほぼ真ん中です。夜間の値動きも一方通行ではありません。日中比40円安の6万8220円で始まって6万8140円まで下げ、そこから6万9550円まで1410円を戻したうえでの6万9140円です。オプションの権利行使価格では6万9000円が最も意識されやすく、この価格を挟んだ攻防になりそうです。13日のNT倍率は16.32倍で、日中は一時16.50倍まで上がりました。後場に日銀の早期利上げ観測が出て、資金がメガバンクなどTOPIX型へ移った分だけ押し戻されています。
寄り付き直後はSQに絡んだ売買が集中し、値段が実勢から離れやすい時間です。ここで慌てて買い上がる必要はありません。米国株高を受けてSQに絡む売買は買い越しになるとの見方が多く、そのとおりなら高く始まったあと、確定したSQ値が上値の抵抗になります。私が本日の判断材料に置くのは、前場の高値がSQ値を上回れたかどうかの一点です。上回れていればプラス2シグマの7万0100円まで、届かなければプラス1シグマの6万8000円までを、本日の作業範囲とします。
上げ・下げ・停滞。
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