CLOSING BELL ・ 2026.08.18
長期金利30年ぶり高水準、日経1759円安も722銘柄は上昇
日経平均の概況
3 POINTS
まず、ここだけ押さえる
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日経平均は1759円52銭安の6万7460円73銭と6日ぶりに大幅反落し、下げ幅は一時1800円を超えました。
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10年物国債の利回りが一時2.945%と30年ぶりの高さをつけ、値がさ半導体の割高感が意識されています。
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それでもプライムは722銘柄が値上がりしました。全面安ではないので、押し目は下げた業種の外から探します。
数字だけを、先に確認
この記事の目次
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市場の総括
2026年8月18日の東京株式市場は6営業日ぶりに大幅反落しました。日経平均株価の終値は前日比1759円52銭(2.54%)安の6万7460円73銭でした。TOPIXは43.89ポイント(1.05%)安の4140.22、東証グロース市場250指数は5.27ポイント安の758.19と3日ぶりに反落しました。東証プライムは値上がり722銘柄、値下がり783銘柄、変わらず51銘柄で、売買代金は10兆1564億円、売買高は22億1462万株です。10年物国債の利回りは2.910%で引け、取引中には2.945%と1996年9月以来30年ぶりの高さをつけました。
売りのきっかけは中東です。米国とイランが覚書で定めた60日間の交渉期限が過ぎ、延長を求めないと伝わり、17日のWTI先物は2.6%高の1バレル=84ドル50セント、北海ブレント原油先物は2.7%高の90ドル87セントまで上げました。原油高がインフレを連想させて日米の長期金利が上がり、高い成長を織り込んできた銘柄の割高感が意識された形です。前場を終えた時点で1121円71銭安の6万8098円54銭、後場はさらに下げ幅を広げました。指数寄与ではアドバンテストと東京エレクトロンの2銘柄だけで約836円分を押し下げ、太陽誘電やTDKも売られています。一方で33業種のうち19業種が下落した半面、海運、鉱業、石油・石炭製品、鉄鋼など14業種は上昇し、三菱商事、三井物産、武田薬品工業には買いが入りました。ドル円は15時時点で1ドル=159円66銭と、前日16時の158円92銭から74銭の円安です。
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今晩の米国市場の注目ポイント
17日の米国市場は主要な指数がそろって続落し、ダウ工業株30種平均は0.51%安の5万3459ドル78セント、S&P500種株価指数は0.52%安の7745.06、ナスダック総合指数は0.32%安の2万6644.91で終えました。イランとの交渉期限が延長されないと伝わり、原油高からインフレが警戒されて10年物国債の利回りが0.035%ポイント上昇の4.728%まで上がったことが重荷です。
今晩は7月の住宅着工件数と建設許可件数、7月の鉱工業生産と設備稼働率、7月の輸出入物価指数が並びます。決算はホーム・デポ、キーサイト・テクノロジーズ、トール・ブラザーズです。時間外の10年物国債の利回りは4.74%台まで上げ幅を広げ、WTI先物も前日比プラス圏で推移しています。点検しておきたいのは原油です。8月7日のWTIは1バレル=77ドル台で、原油安が米国の長期金利を押し下げ、株高を支えていました。それが17日は84ドル50セント、ブレントは90ドル台です。10日ほどで7ドル上がり、原油は金利を下げる側から押し上げる側へ回りました。今晩の住宅と物価の数字が強ければ、金利はもう一段上を試します。
03
今後の投資戦略
本日の下げを説明する数字は、株価ではなく債券市場にありました。10年物国債の利回りは取引中に2.945%と1996年9月以来の高さをつけ、引けも2.910%と高い場所で終わっています。米国の10年債利回りも4.728%から時間外で4.74%台へ上げました。日米で同時に金利が上がると、遠い将来の利益を高く見積もって買われてきた銘柄ほど、その計算が不利になります。アドバンテストと東京エレクトロンの2銘柄で約836円分、下げ幅1759円52銭のおよそ半分を占めたのはそのためです。もっとも、東証プライムでは722銘柄が値上がりし、値下がりの783銘柄と大きくは違いません。原油高の恩恵を受ける海運や鉱業、石油・石炭製品には資金が入っています。売られたのは市場全体ではなく、金利の上昇に最も弱い一角でした。
ここで気をつけたいのは、何でも金利のせいにしてしまうことです。金利上昇だけが理由なら、借入れの重い業種や内需の一部も同じように売られるはずですが、本日は33業種のうち14業種が上がり、三菱商事や三井物産、武田薬品工業には買いが入りました。売られたのは金利に弱い銘柄というより、AI関連に上乗せされていた評価の部分です。ここを取り違えると、指数が下がったから何もかも安いという判断になります。確かめる数字は三つあります。10年物国債の利回りが2.945%を超えて3%に届くか、WTI先物が90ドル台に乗るか、東証プライムの値上がり比率46.4%が明日も5割を割ったままか。三つそろえば下げは続きます。買い直すなら本日下げた電気機器ではなく、上がった14業種の押し目からです。前場引けの6万8098円54銭を明日の日中に回復できないようなら、本日の下げは中東と金利への一日限りの反応ではなかったということですから、半導体関連の買い直しはそこで見送ります。
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本日の下げを説明する数字は、株価ではなく債券市場にありました。
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ここで気をつけたいのは、何でも金利のせいにしてしまうことです。
本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。
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