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米金利再上昇で反落発進か、シカゴ先物は775円安|日経平均の見通し【8月21日】

TBLMARKET NOTEAI × INVESTMENT INTELLIGENCE

OPENING BELL ・ 2026.08.21

米金利再上昇で反落発進か、シカゴ先物は775円安

日経平均の見通し

8月21日 8:00更新読了目安 6分

3 POINTS

まず、ここだけ押さえる

  1. 01

    夜間先物は65,585円。前日比は-775円です。

  2. 02

    本日の予想レンジは65,100~66,000円。重要な価格帯を確認。

  3. 03

    一つは10年物国債の利回りが0.055%ポイント上昇して4.702%となり、インフレへの警戒が再び強まったこと。

夜間先物65,585円-775円
ドル・円159円+0.56円
米10年債4.702%+0.055
S&P5007,641.16-0.87%

KEY LEVELS

判断に使う水準

上値の目安66,000円上側の判断水準
中心価格65,600円値動きの分岐点
下値の目安65,100円下側の判断水準
この記事の目次
  1. 01市場の見通し
  2. 02長期金利の再上昇とウォルマート決算でダウ平均は703ドル安、その中でSOX指数だけが上げました
  3. 03本日の投資戦略

01

市場の見通し

2026年8月21日の東京株式市場は、反落して始まりそうです。20日の米国市場でダウ工業株30種平均が703ドル安と大きく下げ、夜間取引の日経平均先物はシカゴ市場の円建て清算値でみると大阪取引所の清算値比775円安の6万5585円で朝を迎えました。20日の日経平均株価の終値は6万6216円79銭ですから、そこから600円あまり下での寄り付きが見込まれます。売られた理由は前日と正反対でした。19日に米財務省の買い戻し増額を受けて下がった長期金利が、20日は0.055%ポイント上昇して4.702%へ戻したのです。手当ての効き目が一日しか続かなかった格好で、本日の予想レンジは6万5100円〜6万6000円と想定します。

本日は寄り付き前の8時30分に、7月の全国消費者物価指数が公表されます。今回から指数の土台が2020年基準から2025年基準へ改定されるため、同じ物価の動きでも出てくる数字が変わります。ここが本日いちばんの留意点です。為替は円安方向に振れており、ドル円は21日朝に1ドル=159円00銭近辺と、20日午後5時の158円44銭から56銭の円安です。ユーロ円も1ユーロ=185円台後半と、同じ時点の185円26銭から円安方向です。輸出企業の採算には追い風ですが、円安は輸入物価を通じて国内の物価を押し上げる側でもあり、本日はこの両面が同時に効きます。

02

長期金利の再上昇とウォルマート決算でダウ平均は703ドル安、その中でSOX指数だけが上げました

20日の米国市場は、主要な株価指数がそろって下げました。ダウ工業株30種平均は前日比703ドル84セント安の5万2759ドル21セント、S&P500種株価指数は66.82ポイント安の7641.16、ナスダック総合指数は263.92ポイント安の2万6067.16です。下落率はダウが1.32%といちばん大きく、ナスダック総合が1.01%、S&P500が0.87%でした。売りの引き金は二つあります。一つは10年物国債の利回りが0.055%ポイント上昇して4.702%となり、インフレへの警戒が再び強まったこと。もう一つはウォルマートの決算で、既存店売上高が市場予想に届かず株価が急落しました。対イランの紛争が長引くとの見方からWTI先物が続伸して1バレル=80ドル台後半へ上昇したことも重荷になりました。

ただし、中身は一色ではありませんでした。SOX指数は61.79ポイント高の1万1800.02と3日ぶりに反発し、0.53%上げています。18日に4.98%、19日に2.12%と続けて下げたあとの戻りで、サンディスクやマイクロン・テクノロジー、アドバンスト・マイクロ・デバイセズといったAI関連の一角に買いが入りました。業種別でみると、下げたのは小売と食品・生活必需品小売、上げたのは不動産管理・開発とエネルギーです。つまり20日に売られたのは消費の弱さと金利の高さに弱い側であって、半導体ではありません。東京市場は、指数の大幅安と半導体の底堅さという食い違った材料を同時に受け取ることになります。

03

本日の投資戦略

消費者物価指数は5年に一度、計算の土台を作り替えます。本日8時30分に公表される7月の全国消費者物価指数が、ちょうどその節目にあたります。市場が見ているのは生鮮食品を除くコア指数で、事前の予想は前年同月比1.9%程度、先行指標である7月の東京都区部のコア指数も1.9%でした。ここが2.0%に乗るかどうかが、日銀の9月の会合をめぐる見方を左右します。9時30分には8月の製造業PMIも続き、寄り付きからの30分は指標に振らされやすい時間帯になります。

基準改定というのは、物価そのものではなく物差しのほうを取り替える作業です。指数の計算に使う品目の重みが、5年前の家計の姿から今の家計の姿へ入れ替わります。総務省が公表した新しい重みでは、私立大学の授業料が大きくなり、携帯電話の通信料は小さくなりました。同じ値上がりでも、重みの大きい品目で起きれば指数はより大きく動きます。本日の数字を先月と単純に並べて比べられないのは、そのためです。それでも市場は反応しますから、株価よりも債券市場、とりわけ20日に2.830%まで下がった10年物国債の利回りが動くかどうかを先に見るほうが、相場の受け止め方を素直に読めます。

本日は週末で、持ち高を翌週まで残すかどうかを決める日でもあります。上の目安は20日の終値6万6216円79銭です。寄り付きで空けた下げをここまで埋め返せるようなら、米国株安は一日で消化されたことになります。下は予想レンジの下限にあたる6万5100円で、ここは19日に日経平均が売られた6万5000円台と重なります。半導体関連については、SOX指数が反発している以上、指数の下げに合わせて一律に投げる場面ではありません。むしろ売られる場面では、拾う側に回れる水準を先に決めておく日です。1.9%という事前予想を上回る数字が8時30分に出るようなら、20日に2.830%へ下がっていた10年物国債の利回りは再び上を試しますから、そのときは6万5100円という下限の想定を一段下へ置き直すことになります。

  1. 1

    消費者物価指数は5年に一度、計算の土台を作り替えます。

  2. 2

    基準改定というのは、物価そのものではなく物差しのほうを取り替える作業です。

  3. 3

    本日は週末で、持ち高を翌週まで残すかどうかを決める日でもあります。

本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。

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