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2020年12月21日の日経概況

2020年12月21日の東京株式市場は小幅に続落しました。
終値は前営業日比48円97銭(0.18%)安の2万6714円42銭でした。
週末の米国市場は三指標揃って市場最高値を更新した前日から
利益確定が出て小幅に反落しました。
週末の間に経済対策の行為が見られたので日本市場は買いが先行して、
140円の上昇幅まで見せましたが、
欧州でコロナウィルス関連の悪材料であったことを材料に、下げて終りました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。

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【米国市場の動向】

米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比124ドル32セント(0.4%)安の3万0179ドル05セント、
ナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに反落して
前営業日比9.107ポイント(0.1%)安の1万2755.638で取引を終えました。

週内に合意するとの期待が高まっていた
追加経済対策は18日まで
新たな進展が見られたなかったことで
投資家心理が悪化しました。

前日まで3指標揃って最高値を更新するなど、
利益確定が出やすいタイミングに来ていたと言う要因もあります。
独自の半導体を搭載したアップルの動きに続き、
マイクロソフトも自社製の半導体開発を進めていると言うニュースが
インテルの株価を大きく下げました。

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【日本市場の動向】

日本市場は週末の米国市場が反落して終わってから
経済対策が合意に至ることを材料に
買いが先行してスタートしました。

上昇幅は140円到達、年初来高値の更新に期待がかかりました。
その後は週末の間にイギリスが3度目のロックダウンに踏み切る、
変異種が見つかり、国境の閉鎖が広がるなど、
コロナウィルス関連の悪材料が
続いたことが市場に打撃を与えました。

下げ幅を広げ、直近の支えとされている
26,700円を割り込み、
26,500円台まで進む場面もありましたが、

日銀のETF買いが期待され
下げ幅を縮小しながら引けました。

上昇した業種に脈絡は見られず非鉄金属、倉庫、
鉄鋼、パルプ、銀行業などが上昇しました。
一方、空運業は継続して軟調、
その他製品、不動産業も売りに押されました。

日経の日足は上下ひげをもつ陰線を形成しました。
下ヒゲの方が長く、
いわゆる下影陰線と言うものです。

ここまでだんだん範囲が狭まってきましたが、
本日上下変動幅が広がりました。
“ここから上か下に振れた方向に動き出しますので
油断せずに注目しましょう”とずっと言ってきましたが、

変動幅が広がったと言うのは
本日以降、動きが出る可能性が
高まったと言うことを意味します。

安値は25日移動平均線付近まで下げた後、
戻して終わるっているのでまだ
下値は固いと考えてよいでしょう。

商いは2兆円を割り込む直前まで下がり、
10月27日以来、2カ月ぶりの低調さでした。
東証1部の売買代金は概算で2兆153億円、
売買高は10億4210万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1237、
値上がりは842、変わらずは105銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

140円上げて、220円下げ幅まで行く、
その後は先週とあまり変わらない値幅で引け。
少ない取引量の中、材料によって一部の銘柄が
物色され右往左往するのが見られる迷いの相場でした。

経済対策の合意と言う好材料にもかかわらず
ヨーロッパで見つかった変異種という
予想しなかった悪材料が出て、
市場には懸念が広がりましたが、
終わってみるとこれも材料視されたかは微妙と言えるほど
下げ幅を縮小させて終わりました。

面白いのは本日の高値と安値の間の変動幅が、
息が詰まるほど煮詰まってきた直近の持ち合いの
上限と下限をカバーしていることです。

どちらか大きく動き出す準備をする形です。
変異種という全く未知の材料にも
底値固く対処したと言う事は、
やはり下値が硬く上に抜ける可能性が
高いのではないかと思わせます。

先週末も解説した通り、
短期的に変動幅を取りに行くトレードが好きではない場合は、
取引量がますます減っていく
年末の相場で悩むよりは、

新年度に入ってから新たな気持ちで
ポジションは立てるのがよいでしょう。

短期を好む方は、
先週末の戦略から変化なしに、
注目銘柄が多く待機しているIPO市場、
マザーズ市場に注目するのが有効な1週間になりそうです。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
26,763.39 -43.28(-0.16%)
ドル・円
103.57 – 103.58 +0.39(0.37%)
ユーロ・円
126.85 – 126.86 +0.64(0.50%)
ユーロ・ドル
1.2246 – 1.2248 +0.0014(0.11%)
NYダウ工業株30種(ドル)
30,303.37 +148.83(0.49%)
S&P500種
3,722.48 +21.31(0.57%)
ナスダック
12,764.745 +106.557(0.84%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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