2016年2月18日の東京株式市場は大幅に反発しました。
終値は前営業日比360円44銭(2.28%)高の1万6,196円80銭でした。
前日の欧米市場が元気よく動いたことや、
産油国の減産合意が原油先物市場を牽引したことが好感され
上昇幅を引き上げましたが、最近の動きの通り、引けにかけて引き締まりました。
変動性がどんどん高まるにつれて、400-500円くらいの上下幅は
可愛くみえてしまうほど感覚が鈍ってきます。
この相場では感覚の狂いで思わず大きくポジションを取ってしまうことがあり、
ロスカットの金額が大きくなることがあるので、
平常心を保つように気をつけてください。
どうしてこんなことを言うかというと、「経験済み」だからです。
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は3日続伸しました。
ダウ工業株30種平均は本日も幅のある続伸で、
前営業日比257ドル42セント(1.6%)高の1万6453ドル83セント、
ナスダック総合株価指数も大幅に3日続伸して 、
前営業日比98.110ポイント(2.2%)高の4534.065で 取引を終えました。
前日に引き続き、サウジアラビアなどの産油国が原油増産の凍結で合意したことが、
原油先物市場で好感され、市場を押し上げた要因で
投資家心理を改善させました。
また欧州市場の堅調な動きも
(ドイツ株のDAXは242ポイント高の9377 、
ロンドン株も続伸して168.15ポイント高で終了)
2016年入って始めての3日続伸を支えました。
日本市場は2日の大幅上昇後、1日の調整を経て
再び幅のある上昇をみせてくれました。
前日の欧米市場が堅調な動きになったことで、買いが先行して始まりました。
産油国の減産合意が原油先物市場を牽引したことも好感され
輸出・資源関連株などが上げ幅を伸ばし、500円以上の上昇を演出した後は
午後に入っては伸び悩み始め、変動性が高く、
引けにかけて流れを変える最近の動きの通り、引き締まりながら
本日の取引を終えました。
前日の解説では
「このような戻り局面では、戻り待ちの売りが多く控えていることも
ずっと説明してきたことなので、
幅のある調整でもそこまで焦る必要はありません。」と書きました。
やはり戻り待ち売りも出ることで、上げ幅が引き締まりましたが、
落ち着いて対処していけば強いものはありません。
本当に怖いことは、ここが底だと思い込んで思いっきり大きなポジションを
もってしまうことです。
底を抜け出した可能性があるということだけなので、
調整を挟みながら上げていく時に少し買い足していく戦略が賢明だといえるでしょう。
だった1日だけの上昇でしたが、明日は週末要因を考えて
短期の利益確定が出て午前中は軟調な動きも予想されます。
午後になって引き返してくると、いよいよ心理が改善してくるところなので
来週からの動きが注目ポイントです。
■各市場の動き
日経平均:16,196.80 +360.44 +2.28%
NYダウ(ドル): 16,453.83 +257.42 +1.59%
ドル(円):113.99-06 +0.53円安 +0.47%
ユーロ(円):126.92-98 +0.21円安 +0.17%