2019年9月12日の東京株式市場は8営業日続伸しました。
終値は前営業日比161円85銭（0.75%）高の2万1759円61銭でした。
8日続伸はほぼ1年ぶりの記録、取引時間中には
21,800円の節目まで一回超える動きを見せました。
貿易摩擦関連でポジティブな材料が続き、
為替市場は108円台まで進み、輸出関連、景気敏感銘柄が大きく買われました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は6営業日続伸と反発で、上昇しました。
ダウ工業株30種平均は6営業日続伸して、
前営業日比227ドル61セント（0.8%）高の2万7137ドル04セント、
ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反発して
前営業日比21.54ポイント（0.7%）高の3000.93で取引を終えました。
米中の貿易摩擦問題に継続してポジティブなニュースが出たほか、
主要銘柄が大きく上昇したことで市場心理は強気に流れました。
中国政府が11日、一部製品を追加関税から
除外すると発表したことに対して、
トランプ氏が「中国がよくやった」風の上から目線で対応、
市場は買いで反応しました。
新製品の発表がアナリストに前向きに評価されたアップル、
737MAXの運航再開に関するコメントが出たボーイングなど、
大型株が大きく買われたことは上昇幅を押し上げました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が1カ月半ぶりに
2万7000ドル台を回復するなど好調な動きになったことを受け、
大きく買いが先行してスタート、
景気敏感銘柄を中心に8連勝を達成しました。
前日までの7連勝は10ヶ月ぶりの記録でしたが、
本日の8連勝は2018年9月13から26日の間以来で、
ほぼ1年ぶりの記録を見せました。
取引開始直前、2500億ドル分の中国製品に対する
追加関税を延期すると発表した、
トランプ氏の発言が飛び出したのも
上昇の要因となりました。
ファナックなどの機械、電気機器など景気敏感株が買われ、
ゴム製品、化学、繊維製品などの素材系も強く推移しました。
一方、内需の水産・農林業が下げ、証券業界も利益確定の売りに押されました。
東証１部の売買代金は概算で2兆7701億円、
売買高は15億8230万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1247、
値下がりは810、変わらずは94でした。
日経の日足は長い上髭と細い実体を持つ短陰線を形成しました。
7月中に作ったボックスの上辺まで一気に到達、
達成感から利益確定が出る流れが現れました。
前日の終値から大きく上放れしてスタートしましたが、
21,800円を超えてから失速、始まった値段に戻って割り込むも、
再び始値付近まで戻って終わり、
利益確定を待っているポジションが時限爆弾のように
仕込まれていることを念頭に入れると
明日の午前中に荒れる動きが出た場合も慌てる必要はないでしょう。
22,000円が視野に入ってきたので、
一回下げてもトレンド転換して戻してきたら、
上に抜ける準備に入ります。
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【日本市場の総合分析： 今後の投資戦略】
8日連勝でほぼ1年ぶりの記録を達成する中、
マザーズが一人で下げているのは気になるところです。
マザーズは一部の銘柄に買いが集中しており、
日経225の動きほどのパフォーマンスは見せていません。
その点はJASDAQ平均の方も一緒で、
大型、景気敏感、輸出関連の方に資金が集中しているのが
指数の動きから見えます。
メジャーSQ算出と週末要因が重なる明日は
変動性の高い相場が予想される上に、
週末要因で利益確定がでることも念頭に入れると
一回下げてもいいタイミングではないでしょうか。
これだけの材料が降りかかる中でも上に抜けてくる場合は、
本格的な上昇トレンドがスタートすることになるでしょう。
戦略メルマガでも景気敏感・大型株がスプラッシュ続きになっていますので、
利益確定の注文を設定することだけは忘れないようにしましょう。
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【各市場の動き】
日経平均（円）
21,759.61 ＋161.85(0.75%)
ドル・円
107.87 – 107.88 ＋0.07(0.06%)
ユーロ・円
118.90 – 118.94 －0.04(－0.03%)
ユーロ・ドル
1.1021 – 1.1024 －0.0012(－0.10%)
NYダウ工業株30種（ドル）
27,137.04 ＋227.61(0.84%)
S&P500種
3,000.93 ＋21.54(0.72%)
ナスダック
8,169.678 ＋85.523(1.05%)
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