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2023年 9月14日の日経概況

【市場総括】

2023年9月14日の東京株式市場は大幅に反発しました。終値は前営業日比461円58銭(1.41%)高の3万3168円10銭。CPIの結果を受け米国市場でハイテク関連が上昇したことを受け、半導体・ハイテク関連を中心に買いが先行してスタート。次第に幅広い業種に買いが進み、13日の内閣改造・自民党役員人事による政策期待も加わり上げ幅は500円を超える場面がありました。TOPIXも大幅に反発し、26.93ポイント(1.13%)高の2405.57で取引を終え、33年ぶりに高値を更新しました。

本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は続落と反発、まちまちな動きとなりました。ダウ工業株30種平均は続落して、前営業日比70ドル46セント(0.20%)安の3万4575ドル53セント、ナスダック総合株価指数は反落して、前営業日比144.279ポイント(1.03%)安の1万3773.615、S&P500種株価指数も続伸して前日比-25.56(-0.56%)の4,461.90で取引を終えました。

市場を惑わせたのはCPIの結果で、強弱含む内容でした。8月のCPIは総合が前年同月比3.7%上昇、市場予想の3.6%を上回りました。一方、コア指数の上昇率が前年同期比4.3%で市場予想と一致。

この結果は前月7月の4.7%からは減速しており、総合では金融引き締めにつながる内容で、コア指数は市場予想を下回るとことでインフレ懸念が後退する内容でした。ダウ指数の銘柄はインフレのピークアウトに時間がかかるとの見方で下落、テスラが連日の高値圏で買われていることを反映して、ナスダックは上昇しました。

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【日本市場の動向】

日本市場はCPIの結果を受け米国市場でハイテク関連が上昇したことを受け、半導体・ハイテク関連を中心に買いが先行してスタートしました。グロース系が買われてのスタートでしたが、次第に幅広い業種に買いが進みました。

13日の内閣改造・自民党役員人事による政策期待の高まりが市場をさらに押し上げ、上げ幅は500円を超える場面がありました。TOPIXも大幅に反発し、26.93ポイント(1.13%)高の2405.57で取引を終え、33年ぶりに高値を更新しました。

業種別の動きは33業種中、32業種が上昇、1業種のみが下落する全面高の展開。空運業のみが下落し、水産、陸運業、食料品、小売業などの内需は限定的な上昇幅を見せました。

上昇がめだったのは前日に続き原油関連で石油・石炭が上昇率1位、鉄鋼、繊維製品、輸送用機器などの景気敏感株、輸出関連業種が買われました。その他金融、証券などの金融関連にも資金が流れました。


【日本市場のテクニカル分析】

日経の日足は上下髭を持つ陽線を形成しました。実体が前日の終値から上放れしてスタート、そのまま上昇して上向きのギャップをあけました。高値で9月7日の高値に挑戦しましたが、わずかに届かずに後退、上髭を残しました。

終値で33,000円を超えているので、明日も上昇する場合は、33,000円をサポートラインに変えていきます。ただ、目立つ節目を突破したことへの達成感により一回調整に入ることも考えられます。

週末の明日は3連休前ということもあり、ポジションを整理しておくこと流れが午前中に出やすくなります。午後にその流れを切り返してさらに上昇して終わる場合は、上昇トレンドを強めることでしょう。

東証プライムの売買代金は3兆9484億円、売買高は16億817万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1224、値下がりは535銘柄、変わらずは76銘柄でした。

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【世界市場の総合分析: 今後の投資戦略】

4.35%まで進んでいた米国の10年国債利回りは上昇幅を急激に縮めて、4.25%台まで戻して終わりました。金利に敏感な不動産株が一斉に上昇、為替市場では147円台を固めたことから輸出関連株にも継続して資金が流れました。

半導体全般が買われたので、グロース株への資金シフトも期待されましたが、TOPIXのグロース指数が+1.05%に対して、Value指数は+1.31%の上昇、Growth/Value比率は下げが続き、まだ積極的なグロース買いまではいたっていません。

5月19日より同比率は下げをスタートしているので、そろそろ切り返してもいいタイミングに来ています。

もう一つ動きに変化が現れたのが、「月初高」の動きから脱却が見られること。7月、8月は連続で月初高→中旬まで下げ→後半にかけて回復というパターンを繰り返してきましたが、9月は中旬に入ってすでに月初の高値に近づいてきました。

3連休前の明日の動きを決めるのは米国の長期金利の動き。金利の下げが続く場合は、日本市場はさらに踏み上げて3連休に入っていくでしょう。その場合は、高値圏まで進んだ不動産株も一段と上がる可能性があるので、注目です。

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【各市場の動き】

株式指標

日経平均(円)33,168.10+461.58(1.41%)
TOPIX 2,405.57+26.93(1.13%)

為替

ドル・円 ※147.30 – 147.32+0.04(0.02%)
ユーロ・円 ※158.17 – 158.18-0.02(-0.01%)
ユーロ・ドル ※1.0736 – 1.0737-0.0006(-0.05%)

海外株式

NYダウ工業株30種(ドル) 34,575.53-70.46(-0.20%)
S&P500種4,467.44+5.54(0.12%)
ナスダック13,813.585+39.956(0.29%)

債券・金利

米10年国債(%)4.257-0.027
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