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2023年12月26日の日経概況及び今後の展望

2023年12月26日の東京株式市場は3営業日続伸しました。終値は前営業日比51円82銭(0.16%)高の3万3305円85銭。大半の海外市場がクリスマスで休場、材料が乏しく方向感に欠ける展開でした。

||米国市場は週末下落

月曜日の米国市場は休場。週末は反落と続伸でまちまちな動きとなりました。ダウ指数は反落して18ドル38セント(0.04%)安の3万7385ドル97セント、ナスダックは続伸して29.107ポイント(0.19%)高の1万4992.973、S&P500種も続伸して7.88ポイント(0.16%)高の4754.63で取引を終えました。

前日までダウ指数は週の前半まで高値更新が続き、高値警戒の心理が働いていました。通期の業績見通しを下方修正すると発表したナイキが10%を超える下げ幅で、指数を押し下げました。

週明けの25日はクリスマス、その後も休みに入るトレーダーが多く、商いが薄く続く中で、半導体関連の一角に継続して買いが入ったナスダック指数は上昇を続けました。

最高値更新が続いたダウ指数には高値圏での横ばいが見られはじめている

|| 方向感の乏しい日本市場

米国市場が休みの間、材料に欠ける日本市場は方向感なしで、前日の終値を挟んでの動きに終始しました。 新たにポジションを立てる取引は乏しく、年末に向けてポジションを片付ける流れが大半でした。

その流れはここに入って強くなり、下げ幅を拡大する場面もありましたが、ポジションを片方に傾けることもリスクを増幅させることから、買い戻しも入り下げ幅を縮小しながら終わりました。

日本市場の煮詰まり感は深まる

海外市場は大半がクリスマスで休場。材料難になるのは予想された通り、もちろん方向感に欠ける動きになるのも十分わかっていたことです。そこから考えると午後に入って下げ幅を拡大してからプラスに戻して終わっただけでもまだ日本株への信頼は根強く残っているのがわかります。

残った営業日は2日。明日の取引からは実質的な新年の相場入りとなります。残った期間に対しては新たなポジション作りよりは、持っているポジションの整理、新年に向けての銘柄選定に集中する方がよいでしょう。

市場全体が休みムードに入っているときに1人で一生懸命になっても 大きな利益を期待するのは無理があるでしょう。市場の歩調に合わせて年末年始ぐらいは自分自身も休みモードに入るのが来年の相場に備える良い姿勢だと言えます。

新年に入ると、新NISAのスタートで初日から多くの資金が流れ込む可能性があります。これで日本市場の活性化につながるか、期待は膨らみます。

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【各市場の動き】

株式指標

日経平均(円)33,305.85+51.82(0.16%)
TOPIX 2,338.86+1.46(0.06%)

為替

ドル・円 142.27 – 142.28-0.08(-0.05%)
ユーロ・円 156.83 – 156.85-0.06(-0.03%)
ユーロ・ドル 1.1022 – 1.1024+0.0013(0.11%)

海外株式

NYダウ工業株30種(ドル) 37,385.97-18.38(-0.04%)
S&P500種4,754.63+7.88(0.16%)
ナスダック14,992.973+29.107(0.19%)

債券・金利

米10年国債(%)3.895+0.010
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