OPENING BELL ・ 2026.08.31
米半導体3.47%安で反落発進か、夜間先物620円安
日経平均の見通し
3 POINTS
まず、ここだけ押さえる
- 01
夜間先物は65,830円。前日比は-620円です。
- 02
本日の予想レンジは65,500~66,500円。重要な価格帯を確認。
- 03
ただ、ここまで来ると通貨当局の対応を警戒する見方も出やすく、輸出採算の改善を素直に買える地合いではありません。
数字だけを、先に確認
KEY LEVELS
判断に使う水準
01
市場の見通し
2026年8月31日の東京株式市場は、反落して始まりそうです。大阪取引所の夜間取引で日経平均先物9月限は日中清算値比620円安の6万5830円で取引を終え、前週末28日の日経平均株価の終値(6万6405円56銭)を575円下回りました。シカゴ日経平均先物の円建て清算値も大阪の日中清算値比670円安の6万5780円です。28日の東京市場は273円58銭高と反発して引けたばかりですが、その後の米国市場でSOX指数が3.47%下げ、指数寄与度の大きい半導体株の下げをそのまま被ります。本日の予想レンジは6万5500円~6万6500円を想定します。6万6000円の大台をどちら側で保つかが、寄り付き直後の攻防です。
重いのは、米国の利上げ観測が一段と強まったことです。ジャクソンホール会議でのFRB議長の講演がタカ派的と受け止められ、米10年物国債の利回りは前日比0.041%高い4.712%へ上昇しました。為替は、1ドル=160円09銭前後と前日の159円39銭前後から70銭ほど円安に振れ、7月31日以来およそ1か月ぶりの水準です。ただ、ここまで来ると通貨当局の対応を警戒する見方も出やすく、輸出採算の改善を素直に買える地合いではありません。ユーロ円は1ユーロ=185円48銭前後と、前日の185円73銭前後から25銭ほど円高です。国内では9月の日銀会合での利上げ観測が続き、28日のNT倍率は16.06倍から16.00倍へ下がりました。TOPIX型への資金移動です。
02
米国市場はFRB議長のタカ派発言で半導体株に売りが集中しました
28日の米国市場は、ダウ工業株30種平均が前営業日比9ドル45セント安の5万3559ドル99セントと小反落しました。S&P500は19.23ポイント安の7711.76、ナスダック総合指数は138.93ポイント安の2万6402.42とも反落です。米10年物国債の利回りは0.041%上昇し4.712%です。前半は買いが先行したものの、ジャクソンホール会議でのFRB議長の講演を受けて後半に値を消しました。議長はインフレ率が2%の目標へ向かって鈍化する確信が得られなければ、やるべき仕事があると述べ、市場はこれを9月中旬のFOMCでの利上げに向けた地ならしと読みました。
ただし、売られ方には偏りがあります。業種別では一般消費財やエネルギーが上昇した一方、情報技術と素材が弱く、マーベル・テクノロジーは10%を超えて急落しました。ラムリサーチやKLAも下げ、SOX指数は3.47%安です。その裏でVIX指数は14.43と前日の14.51から低下し、一時は14.13まで下げて8月14日の直近安値14.18を割り込みました。恐怖指数が下がったまま半導体だけが3%超下げたのは、市場全体が身構えたからではなく、金利上昇に弱い高PER銘柄から資金が抜けたからです。東京市場でも東京エレクトロンなど値がさ株が指数を押し下げます。WTI先物は0.13ドル安の83.40ドルと落ち着いていましたが、けさは米国がイランへの攻撃に踏み切ったと伝えられ、時間外の米株価指数先物は下落して始まっています。
03
本日の投資戦略
今週は米国の指標が3日続けて出てきます。9月1日のISM製造業景況指数、3日のISMサービス業景況指数、4日の雇用統計です。利上げの織り込みは、この3つで決まります。その前哨戦にあたるのが本日で、国内では8時50分の7月の鉱工業生産の速報値に続き、商業動態統計と住宅着工統計が並びます。生産と消費と住宅が同じ朝にそろう日ですから、9月の日銀会合をにらんだ国内金利にも効きます。10時半前後には8月の中国製造業・非製造業PMIが控えます。英国やマレーシアが休場で、アジア時間の商いは細りやすくなります。
上下に1190円動いて、終わってみればほぼ元の場所でした。夜間の日経平均先物は日中比100円高の6万6550円で始まり、6万6850円まで買われたあと、米国市場が開いてからは6万5660円まで売られています。着地の6万5830円は、日経平均の25日移動平均線6万5632円のすぐ上です。先物の75日移動平均線が6万6620円ですから、8月中旬からの値動きはこの2本の線の間を往復しているにすぎません。一目均衡表では雲の下限で攻防が続き、下向きの雲上限が今週交差してねじれを起こします。ねじれは雲が薄くなる場所で、上にも下にも抜けやすくなります。下側の目安は基準線の6万5028円です。
では、その6万5028円までの間で、どこを拾う場所と決めるか。一段目は25日線の6万5632円までの押しです。夜間先物の着地とほぼ重なる水準で、ここで寄り付きの下げが止まるなら、前週から続く押し目買いの意欲はまだ生きています。二段目の基準線は、一段目から600円ほど間隔を空けて構えます。戻りでは前週末の終値6万6405円56銭が最初の抵抗です。半導体関連の新規の買いは、東京エレクトロンが寄り付きの安値から切り返すのを確かめてからで間に合います。薄くなった雲を下に抜けずに週の半ばを迎えられるかどうかが、6万6000円台の回復を待てるかどうかを分けます。
- 1
今週は米国の指標が3日続けて出てきます。
- 2
上下に1190円動いて、終わってみればほぼ元の場所でした。
- 3
では、その6万5028円までの間で、どこを拾う場所と決めるか。
本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。
TBL AI INVESTMENT COMMUNITY
分析を、毎日の判断につなげる。
日経225、米国個別株オプション、先物デイトレとAI分析ツールを体系的に学べます。
ジョンの毎日相場解説で、
“勝てる投資家”へ。
- 250本超の動画で株式投資を基礎から上級まで体系的に習得
- 日経225先物のリアルタイムデイトレを週1回・ジョンが直接指導
- ChatGPT・NotebookLMを使ったAI銘柄分析を実践で学べる
主宰・ジョン シュウギョウ | TBL AI投資コミュニティ

