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【2026/08/24~28】週間にっけい

きみは今日、どのフロアから読む?

どこから入っても、各フロアの最初に「1分おさらい」があるよ

週刊にっけいWEEKLY NIKKEI ── みんなでよめる統合版

2026年8月24日(月)〜8月28日(金)
① 今週のひとこと
☔☀月曜だけ大雨、
あとは持ち直した
今週の日経の天気

月曜は488円下がって6万5,528円まで沈んだのに、火・水・金と切り返して6万6,405円まで回復!週間では約389円(0.59%)の値上がり

日経平均にっけいへいきんは、日本を代表する225の会社の株の「クラスの平均点」のようなもの。今週は月曜、26日のエヌビディアの決算発表を前に半導体などのAI関連株が売られて488円のダウン。火曜は朝方900円を超える下げから切り返して328円のアップ。水曜は中東情勢への警戒がやわらいで銀行や保険などの金融株が買われ405円のアップ。木曜はエヌビディアの決算が市場の予想を上回ったのに、メモリー価格の値上がりへの警戒から130円のダウン。金曜はキオクシアという会社が5兆円の投資計画を発表したものの逆に売られる一方、半導体のアドバンテストなどが買われて273円のアップで週を終えました。5日間のトータルでは約389円(0.59%)値上がりしました。

先週の終わり(8/21)
66,016円
今週の終わり(8/28)
66,406円
▲ 389円あがった(約0.6%)
② 今週のグラフ

👇グラフの日づけの まるを タップしてみてね!その日に なにが あったのか、お話が でてくるよ

66,50066,00065,500 先週末 月 ☔ 火 🌤 水 ☀ 木 ☁ 金 ⛅
まだ なにも えらんでいないよ
上のグラフの まる(先週末・月・火…)を タップすると、ここに その日のお話が でてくるよ。

💡 前の日より上がった日はあか、下がった日はあおだよ。

③ なにがあったの?

商い3カ月半ぶりに8兆円割れ!日経488円安、AI関連に持ち高調整

半導体をテストする機械をつくるアドバンテストと、ソフトバンクグループの株が売られ、この2社だけで日経平均を約563円押し下げました。26日に発表されるエヌビディアの決算を前に、AI関連の株を少しだけ持ち高を軽くする動きです。ただ、値上がりした会社の方が843社と多く、TOPIXは3日続けて上がっていて、市場全体が売られたわけではありませんでした。
26日のエヌビディア
決算を前に警戒
値がさの半導体株
2社が売られる
日経平均
▽488円、商いは細る

朝は900円を超える下げ!そこから切り返して328円高

前日のアメリカのハイテク株安を受けて朝から半導体関連が売られ、下げ幅は一時900円を超えました。ところが売りが一巡すると下げ渋り、お昼にはプラスに転じ、終わってみれば安値から1,200円以上も値上がりする大逆転。ソフトバンクグループとイビデンの2社が指数を押し上げ、資金は非鉄金属や電線をつくる会社(古河電気工業・フジクラなど)に向かいました。
朝は半導体売りで
900円超のダウン
非鉄金属・電線に
資金がシフト
日経平均
▲328円、大逆転

中東の警戒がやわらいで原油安!銀行・保険がそろって買われ405円高

イランとオマーンが海峡の通り道を再開する話し合いで合意したと伝わり、中東情勢への心配がやわらいで原油の値段が下がりました。これまで主役だった半導体株ではなく、銀行・保険・証券といった金融関連の会社がそろって買われ、6万6000円台を回復。ただし売買代金は約4カ月ぶりの低さで、27日朝に発表されるエヌビディアの決算を見きわめたい人が多い1日でした。
中東の警戒緩和で
原油の値段が下落
銀行・保険などの
金融株が買われる
日経平均
▲405円、2日続伸

エヌビディアの決算は良かったのに130円安!値がさ株の警戒が優先

前日夜に発表されたエヌビディアの決算は市場の予想を上回り、朝の日経平均は一時500円を超える上げでスタート。ところがエヌビディアの経営陣が話した「メモリーの値段の急な上がり方」への警戒が広がり、値がさのアドバンテストなどが売られてお昼過ぎにはマイナスに。海外の投資家も2週間ぶりに日本株を売り越しました。
エヌビディア決算は
予想を上回るも…
メモリー高騰への
警戒が広がる
日経平均
▽130円、3日ぶり反落

キオクシアが5兆円投資を発表も8%超安!アドバンテストは買われ273円高

半導体メモリーのキオクシアホールディングスが、2032年までに国内で約5兆円を投資すると発表しましたが、株価は8.25%も下落。「これだけの金額を自分で投資することへの警戒」が広がったためです。一方、同じ半導体でもアドバンテストは大きく買われ、日経平均を押し上げました。今夜のウォーシュFRB議長の講演を控え、一時700円を超えた上げ幅は縮小して終わっています。
キオクシアが5兆円
投資計画を発表
過剰投資への警戒
で株価は急落
日経平均
▲273円(アドバンテストが押し上げ)
④ 今週のことば
移動平均線いどうへいきんせん

過去25日や75日など、決まった日数ぶんの株価を平均して線でつないだもの。今の株価がこの線より上か下かで、勢いが強いか弱いかを見る目安になります。

🔎 火曜日はTOPIXが25日移動平均線の上にとどまって続伸しましたが、日経平均は木曜になっても75日移動平均線を上に抜けられませんでした。同じ週でも、指数によって「勢いの強さ」がちがっていたんだね。
⑤ クイズにちょうせん!

今週のできごとQ. 金曜日、日経平均は一時700円を超える上げになったのに、終わりには273円高までしぼんでしまいました。いちばんの理由は?

こたえ:夜のウォーシュFRB議長の講演を控えていたから! 講演の中身しだいでアメリカの金利が動くかもしれないので、買いを一気に進めるのはこわいと考えた投資家が多かったんだ。

○×クイズ:正しいと思ったら○、ちがうと思ったら×!

今週のできごと1. 月曜日、売買代金が3カ月半ぶりに8兆円を割り込んだのは、たくさんの人が「売りたい」と殺到したからだ。 こたえは×。値上がりした会社の方が843社と多く、実は売り手も買い手も手を止めた結果、商いが細っただけだったんだよ。
市場動向2. 木曜日は、エヌビディアの決算が市場の予想を上回ったのに、日経平均は下がった こたえは。決算の中身より、メモリー価格の急な値上がりへの警戒の方が優先され、値がさの半導体株が売られたんだよ。
DEEP DIVE

同じ「半導体」の会社なのに、金曜はアドバンテストが買われてキオクシアが売られた。しかも日経平均よりTOPIXの方が強く上がっている。何が起きているの?

▶ 毎日ちがう「値がさ株」の主役▶ 日経平均とTOPIX、今週はどっちが強い?

ここから先は漢字がふえるよ(むずかしい漢字にはふりがな付き)

STEP 2 ── ふかよみ

上げも下げも「1〜2社」がつくった1週間
値がさ株のちから、光と影

ここから漢字が増えます(難読語なんどくご・専門用語にはふりがな)。同じ1週間を、一段深いところから見直します。

1分おさらい ── ここまでの話 今週(8/24〜8/28)の日経平均は、月曜がエヌビディア決算を前にした持ち高調整で488円安、火曜は朝の900円超安から切り返して328円高、水曜は中東情勢の緩和で金融株が買われ405円高、木曜はエヌビディアの好決算にもかかわらずメモリー価格高騰への警戒で130円安、金曜はキオクシアの5兆円投資計画が逆に売りを呼ぶ一方アドバンテストが買われて273円高。5日間の合計では約389円(0.59%)の値上がりでした。
DEEP-1 「1〜2社」がつくった上げ下げ、その顔ぶれ

今週もほぼ毎日、上げ下げの多くの部分をほんの1〜2社がつくっていました。月曜はアドバンテストとソフトバンクグループの2社で約563円、火曜はソフトバンクグループとイビデンの2社で約169円、水曜はアドバンテストとソフトバンクグループの2社で約362円の押し上げ、木曜はアドバンテスト1社で約263円の押し下げ、金曜はアドバンテストなど上位5銘柄で約302円の押し上げに対しキオクシアなど上位5銘柄で約219円の押し下げと、綱引きになりました。5日間ずっと、同じような「値がさ株」の顔ぶれが、上げの主役にも下げの主役にもなっていたのです。

?なぜ同じ会社が上げにも下げにも出てくるの?

値がさ株ねがさかぶ――1株あたりの値段が高い会社のことです。日経平均は各社の株価をそのまま(調整のうえ)平均するしくみなので、値段の高いアドバンテスト・ソフトバンクグループ・キオクシアのような会社が動くと、指数全体が大きく動きます。今週は金曜、同じ半導体のアドバンテストとキオクシアが逆方向に動いたように、材料が違えば値がさ株どうしでも明暗が分かれることがあります。

DEEP-2 もうひとつの"ものさし"TOPIXとの比べっこ

日経平均のほかに、プロが必ず見る指数しすう(平均点)がもうひとつあります。TOPIX(トピックス)――東証プライムのほぼ全銘柄ぜんめいがらを、時価総額じかそうがくで重みづけした指数です。今週の5日間で、この2つの成績を比べてみましょう。

日経平均(5日間)
+0.59%
TOPIX(5日間)
+1.95%

今週はTOPIXの方が日経平均よりずっと強く、5日間で約1.4ポイントの差がつきました。日経平均をTOPIXで割った「NT倍率」も、先週末の約16.23倍から金曜には約16.01倍まで下がっています。金曜のキオクシアのように値がさ株が急落する場面があった一方、値上がりした会社の数そのものは多く、市場全体の広がりを映すTOPIXの方が強くなったのです。

DEEP-3 因果の鎖を1段くわしく
エヌビディア決算を前に値がさAI関連株の持ち高を調整
中東情勢の緩和と金利低下で金融株中心に切り返す
決算通過後もメモリー高騰への警戒で値がさ株が売られる
金曜は値がさ株どうしで明暗が分かれ、指数はプラスで終える

月曜の売りと木曜の売りは、どちらも「値がさの半導体・AI関連株」が主役という点で同じでしたが、きっかけは決算前の警戒(月)と決算後の警戒(木)で違っていました。金曜にはその値がさ株のなかでも、投資する側(アドバンテスト)と投資される計画を発表した側(キオクシア)とで評価が分かれ、指数の中身がより複雑になっています。

DEEP-4 今週のことば(2つ)
移動平均線(いどうへいきんせん)

過去25日・75日などの株価を平均して線でつないだもの。株価がこの線の上にあるか下にあるかで、勢いの強さを判断する材料に使われる。

売り越し(うりこし)

投資家が買った金額より売った金額の方が多いこと。木曜までの週、海外投資家は2週間ぶりに日本株を売り越した。

DEEP-5 書いてみよう(50字チャレンジ)

Q. 木曜日、エヌビディアの決算が市場の予想を上回ったのに日経平均が下がった理由を、50字くらいで説明してみよう。

解答例:「決算の中身より、メモリー価格の急な値上がりへの警戒が広がり、値がさの半導体株が売られたから。」(46字)──「決算は良かった」と「別の警戒材料が優先された」の2つが入っていればOK。
FINAL DIVE

指数がTOPIXよりどれだけ強く動いたかは、"NT倍率"という1つの数字で測れます。今週その数字はどう動いた? グラフで確認しよう。

▶ 2本の線でわかる金曜の乖離かいり▶ 先週の予告は当たった?答え合わせ

データとグラフで読む、いちばん深いフロアです

STEP 3 ── じっせん

指数の構造 ── 値がさ株どうしが綱引きした1週間

最終フロア。2本の指数を重ねて描き、乖離かいりが生まれるしくみと、正解のない問いまで。学術・実務レベルの用語にはふりがなを付けています。

1分おさらい ── ここまでの結論 5日間で日経平均は+0.59%、TOPIXは+1.95%。差はおよそ1.4ポイントで、TOPIXが明確に優位だった。値がさの半導体・AI関連株(アドバンテスト・ソフトバンクグループ・キオクシアなど)が日によって上げの主役にも下げの主役にもなり、金曜のNT倍率は約16.01倍まで縮小した。ここからは、その裏にある計算構造と、先週の予告との答え合わせへ。
F-1週間チャート ── 先週末を100とした比較
日経平均TOPIX
10210110099 乖離 約1.36pt (金曜がいちばん開いた) 100.6102.0 8/218/248/258/268/278/28

5日間の合計では日経平均+0.59%、TOPIX+1.95%と、TOPIXのほうが大きく上げました。月曜は両方ともマイナス圏でしたが、TOPIXは早々にプラスへ浮上して先週末水準を上回り続けたのに対し、日経平均は火・水と戻しても金曜までマイナス圏に沈む場面がありました。乖離かいりは金曜にもっとも広がり、約1.4ポイントTOPIXが優位という関係で週を終えています。

F-2仕組み ── 2つの指数の計算方法
なぜ「レンズ」で見え方が変わるのか
日経平均株価
株価平均型(225銘柄)
構成銘柄の株価を(調整のうえ)平均する。1株の値段が高い「値がさ株」の影響が大きい。今週は金曜、アドバンテストの上げとキオクシアの下げが同時に起き、値がさ株どうしの綱引きが指数の伸びを抑えた。
TOPIX
時価総額加重型(プライム全銘柄ベース)
会社の規模(時価総額)で重みづけして平均する。市場全体のお金の動きに近い。今週は値上がりした会社の数が多い日が続き、市場全体の広がりがTOPIXをより強く押し上げた。

プロは両指数を見比べて、動きが一部にかたよっているのか市場全体に広がっているのかを診断しんだんする。今週は日経平均が+0.59%とTOPIX(+1.95%)より弱く、値がさ株どうしの綱引きが指数の伸びを抑えた1週間だったことが、この差からも読み取れる。

F-3先週の予告は当たった? ── 答え合わせ

前回号(8/17〜8/21)の最終営業日の記事では、26日発表の米PCEと4〜6月期GDP改定値、27日のエヌビディア決算、27〜29日のジャクソンホール会議に注目し、「値がさ株への売りがまだ続くのか」を次号の答え合わせとしていました。結果は、値がさ株への売りは止まらず形を変えて続きました。月曜はエヌビディア決算を前にした持ち高調整、木曜は決算通過後のメモリー高騰警戒、金曜はキオクシアの5兆円投資計画への警戒と、対象を変えながら値がさ株の一部が売られる場面が毎週のように繰り返されています。ただし今週は同時にアドバンテストなど買われる値がさ株もあり、単純な「値がさ株売り」では説明しきれない綱引きになりました。

F-4考察問題 ── 正解のない問いへ

Q1今週、日経平均は+0.59%、TOPIXは+1.95%だった。この差が生まれた理由を、「値がさ株」「時価総額加重型」という語を使って150字程度で説明せよ。

半導体・AI関連株(アドバンテスト、キオクシアなど)は1株の値段が高い値がさ株であること、日経平均は株価平均型の指数でこうした値がさ株の値動きに強く引っぱられること、金曜はその値がさ株どうしで上げと下げが同時に起きて指数の伸びを打ち消し合ったこと、TOPIXは時価総額加重型で市場全体の値上がり会社の多さをそのまま映したこと──の4点が入っていれば合格。DEEP-2の内容を膨らませればよい。

Q2金曜日、同じ半導体関連でもアドバンテストは買われ、5兆円の投資計画を発表したキオクシアは売られた。もしあなたが長期投資家なら、この明暗からどんな教訓を得るか、根拠とともに述べよ(正解はない)。

材料①:大きな投資計画の発表は、将来の需要拡大を期待させる一方、「その投資が本当に回収できるのか」という過剰投資への警戒も同時に生む。良いニュースに見えても株価は下がることがある。材料②:同じ業種・同じ「値がさ株」というくくりでも、会社によって市場の評価は正反対になり得る。指数の動きだけでなく個別の材料を見る必要がある。材料③:一つの決算や発表の直後の株価反応は、その日のうちに評価が固まるとは限らない。大事なのは結論より根拠の筋道。
F-5市場に単一の説明はない

本紙の「因果の鎖」も理解のための整理であり、実際の相場は無数の要因が同時に働いた結果だ。今週の月曜安から火・水の切り返し、木曜の反落、金曜の値がさ株どうしの綱引きも、エヌビディアの決算・中東情勢・メモリー価格・キオクシアの投資計画・FRB議長の講演という需給要因が複雑にからみ合っており、事後じごにすらすべてを説明することはできない。「もっともらしい一つの物語」をうたがう姿勢そのものが、市場リテラシーの核心かくしんである。

本紙は金融・経済の学習を目的とした教材であり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。
出典:TBL Advisory「日経平均の概況と投資戦略」2026年8月24日・25日・26日・27日・28日の各号をもとに再構成。TOPIXの週間騰落率は各日の終値から算出。
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