CLOSING BELL ・ 2026.09.01
長期金利3%で日経96円安もTOPIXは9日続伸
日経平均の概況
3 POINTS
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- 01
日経平均は96円59銭安の6万6215円34銭と小幅続落。長期金利が一時3.000%と約30年ぶりの高さです。
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下げたのは指数だけ。TOPIXは9日続伸、日経225の170銘柄が上がり、東エレク1銘柄で191円が消えました。
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電気・ガス業が4.28%高で首位。今夜23時の米ISM製造業景況指数を通過するまでは、資源と内需に寄せます。
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KEY LEVELS
判断に使う水準
この記事の目次
01
市場の総括
2026年9月1日の東京株式市場は小幅に続落しました。日経平均株価の終値は前営業日比96円59銭(0.15%)安の6万6215円34銭です。TOPIXは25.57ポイント高(0.62%)の4181.86と9日続伸、東証グロース市場250指数は11.95ポイント安(1.47%)の800.09と反落しました。東証プライムでは値上がり銘柄が全体の54.3%、値下がりが42.5%で、売買代金は7兆5016億円、売買高は22億7826万株です。10年物国債の利回りは日中に一時3.000%と、1996年9月以来およそ30年ぶりの水準を付け、午後は2.990%前後で推移しました。
相場を動かしたのは金利です。日経平均は426円46銭安の6万5885円47銭で始まり、午前には735円32銭安の6万5576円61銭まで売られました。前夜の米国市場でダウが374ドル下げた流れに、国内の長期金利上昇が重なった格好です。ところが後場は様相が変わります。原油高を手がかりに商社や資源関連へ買いが入り、内需や電力にも資金が向かって、安値から638円73銭戻して引けました。業種別では電気・ガス業が4.28%高で33業種の首位、鉱業3.81%高、石油・石炭製品3.67%高、鉄鋼3.61%高と続きます。下げたのはサービス業1.91%安、非鉄金属1.13%安です。日経平均への寄与では東京エレクトロンが1900円安の5万4540円と、1銘柄で約191円押し下げました。押し上げ側の首位はソフトバンクグループの約49円です。為替は16時時点で1ドル=159円90銭台と、前日同時刻の159円75銭からわずかに円安に振れました。
02
今晩の米国市場の注目ポイント
前日8月31日の米国市場は、ダウ工業株30種平均が374ドル09セント(0.70%)安の5万3185ドル90セント、S&P500が25.62ポイント(0.33%)安の7686.14、ナスダック総合指数が31.53ポイント(0.12%)安の2万6370.88と、主要3指数がそろって下げました。米国とイランが約1か月ぶりに攻撃を交わしたと伝わり、原油高とインフレ警戒で米10年債利回りが4.73%へ上がったことが重荷です。
今晩は23時に米8月ISM製造業景況指数と7月のJOLTS求人件数が並びます。時間外の米株価指数先物はS&P500もナスダック100もほぼ変わらず、方向は出ていません。本題はその先です。あす2日にADP雇用統計とベージュブック、4日には米雇用統計が控え、16日のFOMCに向けた材料はこの3日間で出そろいます。金利先物が織り込む9月の0.25%利上げ確率は、ウォーシュFRB議長のジャクソンホール講演以降、6割近くまで上がりました。今晩のISMが前月から改善するようなら、米10年債利回りは4.8%を試し、日本の長期金利にも上向きの圧力が戻ります。86ドル台まで戻したWTI先物も同じ方向です。
03
今後の投資戦略
9月11日にメジャーSQを迎える今月の相場は、長期金利3%という前提を抱えたまま始まりました。日経225の225銘柄のうち170が値上がりし、値下がりは55です。売られたのは市場全体ではなく、金利で評価を測る値がさ株でした。その一方で電気・ガス業が4.28%上げ、鉱業と石油・石炭製品、鉄鋼が3%台で続きます。料金や資源価格で収益が読める側へ資金が移りました。この並び替えを止めるか進めるかを決めるのが、17日から18日の日銀金融政策決定会合です。政策金利を1.00%から1.25%へ引き上げるとの観測が報じられており、11日のSQを挟んで、その思惑が先物と現物に乗ってきます。売買代金7兆5016億円は8月下旬の水準で、まだ本気の資金は入っていません。
長期金利は、上がり方の速さによって株式への効き方が変わります。今週のように一日0.08%ずつなら、収益の読める業種へ資金が向かう流れは続きます。ところが3%を明確に上抜けて3.2%、3.3%と走り出せば、配当利回りで買われた内需も、借入の重い電力も、いっしょに売られます。本日買われた電気・ガス業は、金利が上がる過程では味方ですが、上がりきる場面では敵に回ります。私が明朝いちばんに見るのは株価ではなく、10年債の利回りが2.990%より上で寄るかどうかになります。日経平均の下値は本日の安値6万5576円61銭を第一の目安とし、そこを割り込むなら一目均衡表の基準線6万5028円まで開きます。値がさ半導体は、東京エレクトロンが本日失った1900円を取り戻すまで新規では手を出しません。明日いちばん確かめるのはTOPIXで、9日続伸が10日目に入るかどうかが、株式市場が金利3%を消化できたかどうかの答えになります。
本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。
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