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2017年12月5日の日経概況

2017年12月5日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比84円78銭(0.37%)安の2万2622円38銭でした。
米国市場は反発しましたが、経済指標の結果を受け、
日本株には売りが進みました。
ロシアゲートを巡っての不透明感、
韓国側に強い動きが見られ、深まる地政学リスク、
半導体関連銘柄の反落などが、日本市場を圧迫していますが、
内部のファンダメンタルに対する期待も大きい中、
下げ幅は限定的でした。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して
前営業日比58ドル46セント(0.2%)高の2万4290ドル05セント、
ナスダック総合株価指数は続落して、
前営業日比72.220ポイント(1.1%)安の6775.366で取引を終えました。

ナスダックとダウの乖離が大きくなっています。
ダウは1日の調整を挟んで2日ぶりに最高値を更新してきましたが、
ナスダックは半導体関連銘柄への売りで
著しいトレンド変調のサインを出してきました。

上げ下げの業種が明確に分かれ始まっているでの
業種選別には慎重になる必要があります。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場がまちまちな動きになり、
ダウは最高値を更新しましたが、
下離れしてスタートしました。

上昇を引き出す力を持つ材料が不足する中、
半導体関連指数の下落やナスダックの変調を受けて
日本株にも半導体関連に売りが出ました。

変動幅は大きかったものの、テクニカル的に意識される線まで
進むと早速押し目買いが入り、下げ幅を取り戻し
小幅の下落で終了しました。

半導体製造措置関連で売りが広がり、
任天堂などのゲーム関連も下げました。
一方、倉庫・運輸関連業及び建設、不動産などの
ティフェンシブ関連には買い支えが入りました。

日経の日足は短い上下ひげを持つ短陽線を形成しました。
前日の終値から離れてスタート、窓をあけましたが、
下げ幅は大きくなく、戻ってきました。

安値のめどとして認識される25日線に接近すると
予想通り意識され、戻しました。
同じ動きが11/16や、11/28に現れているので、
ぜひ一回参考のためにも確認してみてください。

ここで反発すると23,000円をブレイクするのに
もう一度挑戦しにいきますが、
前回が高値切り下げだったので、気になるところではあります。

商いは急速に盛り返してきて、
東証1部の売買代金は概算で2兆6899億円、
売買高は14億7712万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は905、
値上がりは1055、変わらずは81銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

下げ幅は小さいですが、変動幅大きく
投資家心理が不安定であることを浮き彫りにした日でした。
ロシアゲート関連の不透明感が市場の動きを制御する中、
韓国では米軍との軍事訓練が行われ、地政学リスクも高まっています。

その中、下げ幅を縮める要因としては
景気に左右されにくい内需、いわゆるディフェンシブ銘柄に
買いが入ることとして考えることができます。

テクニカル的な節目は踏んでから戻したので、
明日はまた反発する可能性がありますが、
逆に本日の安値を割り込んでしまうと、
しばらくの調整も考えられる模様です。

不安定の動きの際にはディフェンシブに部があるので、
ポートフォリオの組み直しと、空売り銘柄の適切な配置も
必要なタイミングです。

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【各市場の動き】
日経平均(円)    22,622.38    -84.78(-0.37%)
NYダウ       24,290.05    +58.46(0.24%)
ドル・円      112.56 – 112.57   -0.43(-0.38%)
ユーロ・円     133.34 – 133.38   -0.55(-0.41%) 

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