【今日の3行まとめ】
- 日経平均は433円高の6万1867円43銭。アドバンテストの好決算でAI・半導体株が急反発しました。
- 一時1490円高まで戻しましたが5日移動平均に届かず失速。TOPIXは0.54%安、値下がり983銘柄です。
- 戻りは決算の出た銘柄に集中。今晩の米PCEとアップル決算まで建玉は軽くしておく局面です。
【市場の総括】
2026年7月30日の東京株式市場は3日ぶりに反発しました。日経平均株価の終値は前日比433円24銭(0.71%)高の6万1867円43銭でした。一方でTOPIXは21.53ポイント安(0.54%)の3952.50と反落し、東証グロース市場250指数は0.85ポイント高の666.97とほぼ横ばいです。東証プライムの値上がり銘柄は535、値下がりは983、変わらずは40と、指数が上がった日に3分の2近くの銘柄が下がりました。売買代金は概算12兆6645億円、売買高は30億462万株と商いは膨らんでいます。10年物国債の利回りは、日銀の金融政策決定会合の初日を迎えて2.7%台での推移が続いています。
反発の起点は29日引け後のアドバンテストの決算です。四半期の最高益と通期予想の大幅な上方修正を受けて同社株は一時2万8095円まで買われ、1銘柄で日経平均を約698円押し上げました。半導体比率の高い韓国総合株価指数が午前に堅調だったことも追い風となり、寄り付きの175円85銭安から急速に切り返して、前場のうちに6万2924円84銭の高値を付けています。ただ午後は上げ幅を1000円以上縮めました。業種別では電気機器やガラス・土石製品が上昇した一方、証券・商品先物取引業、空運業、銀行業が下落し、33業種のうち上昇したのは11業種にとどまります。寄与上位は東京エレクトロンの約267円、キオクシアホールディングスの約84円と半導体で固まり、下落寄与はファーストリテイリングの約126円、ソフトバンクグループの約65円が目立ちました。
今晩の米国市場の注目ポイント
29日の米国市場は3指数がそろって下落しました。ダウ工業株30種平均は1153ドル18セント(2.18%)安の5万1594ドル14セント、S&P500は1.52%安の7316.15、ナスダック総合指数は1.74%安の2万4442.94、SOX指数は2.59%安の1万750.25です。FOMCは政策金利を据え置いたものの採決が9対3に割れ、利上げの遅れを警戒して米長期金利が4.67%へ0.07%上昇したことが売りを呼びました。
今晩は日本時間21時30分に4~6月期のGDP速報値、6月のPCE物価指数、新規失業保険申請件数が同時に出て、米国市場の引け後にはアップルとアマゾン・ドット・コムの決算が控えます。30日13時30分時点でS&P500先物は19.00ポイント高の7370.25、ナスダック100先物は123.25ポイント高の2万7465.25と買い戻しが入り、大阪の日経平均先物が前夜を6万1040円で終えたのに対し現物は800円以上上回って引けています。焦点はPCEです。FRBが動かないのであれば、4.67%まで上がった長期金利の向きは物価指標が決めます。コア指数の鈍化が確認できれば金利は下がり、半導体を含むハイテクの買い戻しが続きます。加速すれば9対3という採決の意味が重くなり、アップルの数字が良くても金利が株価を抑えます。
【今後の投資戦略】
日経平均は一時1490円高の6万2924円84銭まで戻し、そこで力尽きました。止まった場所には意味があります。日経225先物のテクニカル水準では5日移動平均が6万3124円、一目均衡表の雲の下限が6万3305円にあり、本日の高値はその手前で止まっています。終値の6万1867円43銭も、ボリンジャーバンドのマイナス2シグマ(6万1717円)のすぐ上です。下限に触れた反動で始まり、抵抗帯に届かないまま終わった一日でした。12兆6645億円という大商いを伴いながら値下がりが983銘柄に達したのも、資金が市場全体に戻ったのではなく、決算という一次情報が出た半導体に集中しただけだと読めます。上を見るなら、まず5日線の6万3124円を終値で上回る必要があります。
では、どこで考えを変えるか。5日線を一気に抜けて雲の下限6万3305円まで戻るなら、抵抗帯が上値を押さえるという前提は消えます。その場合は75日移動平均の6万4845円が次の目標になり、押し目買いの姿勢に切り替えます。逆に本日の安値6万1049円70銭を割り込むなら、マイナス2シグマを下抜けたことになり、6万円の大台と200日移動平均の5万6931円までの距離を意識してください。当面の目線は6万1000円から6万3100円のレンジです。打診買いは6万1000円台前半まで待ち、3分の1ずつに分けて入ります。戻り売りは本日高値の6万2900円台から。建玉は通常の半分にとどめます。明日31日は日銀会合の結果と展望レポート、総裁会見が集中し、キオクシアホールディングスの決算も出ます。今晩のアップルとアマゾンを含めれば、明日の寄り付きまでに3つの答えが出ます。
上げ・下げ・停滞。
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