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日経平均の見通しと投資戦略【2026年7月31日】

各市場の動き2026年7月31日時点
📈株式指標
日経平均(円)
65,116.61
▲ +3,682.42 (+5.99%)
TOPIX(円)
420.30
▲ +7.60 (+1.84%)
グロース市場250(円)
542.40
▲ +12.40 (+2.34%)
💱為替(16:00)
ドル・円
160.55
▼ -2.75 (-1.68%)
ユーロ・円
184.91
▼ -2.34 (-1.25%)
ユーロ・ドル
1.1521
▲ +0.0054 (+0.47%)
🌎海外株式
NYダウ工業株30種(ドル)
52,208.06
▲ +613.92 (+1.19%)
S&P500種
7,437.63
▲ +121.48 (+1.66%)
ナスダック
25,122.178
▲ +679.239 (+2.78%)
🏦 債券・金利
米10年国債(%)
4.663%
▲ +0.041

【市場の見通し】

2026年7月31日の東京株式市場は、大幅に続伸して始まりそうです。大阪取引所の夜間取引で日経平均先物9月限は前日清算値比1960円高の6万3670円で取引を終えました。30日の日経平均株価の終値(6万1867円43銭)を1800円あまり上回る水準です。シカゴ市場の日経平均先物も大取終値比2015円高で、方向は一致しています。押し上げたのは米国の半導体株で、SOX指数が8%を超える上昇となりました。本日の日経平均の予想レンジは6万3000円~6万4300円と想定します。7月下旬の下げに対する戻りとしては、日中の取引を待たずに最も大きな水準訂正が起きたことになります。

ただし本日は、買いを進めにくい時間帯が後半に集中します。日銀金融政策決定会合の結果と展望レポートの公表は取引時間中ですが、植田和男総裁の記者会見は引け後の15時30分からです。政策金利は1.00%での据え置きがコンセンサスで、材料になるのは決定そのものではなく、展望レポートの物価見通しと会見の言い回しのほうです。さらに引け後にはキオクシアホールディングスの決算が控えます。この2つを持ち越すかどうかの判断が、後場の値動きを重くする可能性があります。寄り前には7月の東京都区部消費者物価指数、6月の完全失業率、鉱工業生産が並び、取引時間中には中国の7月製造業購買担当者景気指数も出ます。

米国市場では半導体株の買い戻しが一気に走りました

 

30日の米国市場は、ダウ工業株30種平均が前日比613ドル92セント高の5万2208ドル06セントと反発しました。ナスダック総合指数は679.23ポイント高の2万5122.17と7営業日ぶりの大幅反発、S&P500も1.66%高の7437.63で終えています。起点はマイクロソフトです。4~6月期の売上高が市場予想を上回ったうえ、フリーキャッシュフローが通期で黒字を維持する見通しを示したことで、AI向け設備投資が現金を食い潰すという懸念が一気に後退しました。この一社の数字を受けて、インテル、マイクロン・テクノロジー、サンディスク、ラム・リサーチ、アドバンスト・マイクロ・デバイセズが軒並み急騰し、SOX指数は8%高となりました。29日まで5営業日続いた半導体の下げが、決算という一次情報で止まった形です。

もっとも、買われたのは半導体だけです。引け後に決算を発表したアップルは、1株利益2.02ドル、売上高1094億2000万ドルとどちらも市場予想を上回り、iPhoneの売上高も542億5000万ドルと予想を超えました。それでも時間外で4.02%安の320ドル02セントまで売られています。理由はサービス部門が307億4000万ドルと予想の313億6000万ドルに届かず、中国の売上高も188億2000万ドルと予想を下回ったことです。一方のアマゾン・ドット・コムはAWSが422億3000万ドルと予想を上回り、営業利益率も13.7%と予想の12.0%を大きく超えて、時間外で8.85%高となりました。同じAI関連でも、投資が数字になって返ってきた企業だけが買われています。東京市場でも本日の半導体高は、決算を伴う銘柄とそうでない銘柄で持続力が分かれるとみておくべきです。

【本日の投資戦略】

 

日銀の結果公表は取引時間中、総裁会見は引け後という時間差が、本日の相場の形を決めます。寄り付きから前場にかけては米国の半導体高がそのまま反映され、ルネサスエレクトロニクス、村田製作所、ソニーグループ、ファナックといった決算銘柄に資金が向かいやすい地合いです。三菱電機、住友電気工業、三井住友フィナンシャルグループを含めて本日は281社が決算を発表します。日経平均への効き方でいえば、寄与度の大きい半導体と電子部品が指数を持ち上げ、後場は展望レポートの中身次第で伸び悩むという二段構えを想定しておくと動きやすくなります。

大きなニュースは為替市場から。為替は一晩で6円動きました。ドル円は28日に163円90銭付近まで円安が進んだあと、30日夜のニューヨーク市場で157円90銭台まで急落し、今朝は159円60銭台で推移しています。30日朝の163円85銭と比べて4円25銭の円高、ユーロ円も183円85銭と3円40銭の円高です。この乱高下の背景にあるのが、政府・日銀による為替介入の観測でした。仮に実施されていれば5月以来で、4月28日から5月27日までの1か月間の介入規模は11兆7349億円と円買い介入として過去最大でした。ここで注意したいのは、円安・円高の水準そのものより、レートが一日で6円動く状態のほうが企業業績の前提を壊すという点です。輸出企業は想定為替レートを置いて計画を立てますが、ボラティリティが上がると為替差損益が読めなくなります。国内の10年物国債の利回りも30日に2.795%まで上昇し、一時は2.805%を付けました。介入観測を伴う円高と長期金利上昇が同時に起きている以上、日銀が展望レポートで物価の上振れをどう表現するかは、株式にとっても他人事ではありません。

為替介入の観測と決算発表のピーク、プラスして月末、波乱要素満載の朝にあなたが最初に決める行動は、寄り付きの高値を買うかどうかです。夜間先物の水準は5日移動平均線を上回っており、30日まで機能していた戻り売り優位という前提は、いったん外れたとみるのが素直です。上値の目安は6万4300円、そこを超えて引けるようなら7月24日からの下げに対する本格的な戻りに入ったと判断できます。下値は6万3000円が第一、割り込むようなら6万2400円までは想定内です。買うのであれば寄り付きの高値を追わず、前場の押しを待って3分の1ずつ入れます。半導体を持つなら決算が出ている銘柄に限り、キオクシアの決算を持ち越す建玉は通常の半分にとどめます。総裁会見が引け後にある以上、本日のポジションを翌週に持ち越すことは、金融政策と大型決算の2つを同時に抱えることを意味します。円高メリット株への物色が出た場合も、介入観測が根拠である以上は数日で反転しうる前提で扱ってください。

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