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【2026/08/31~9/04】週間にっけい

きみは今日、どのフロアから読む?

どこから入っても、各フロアの最初に「1分おさらい」があるよ

週刊にっけいWEEKLY NIKKEI ── みんなでよめる統合版

2026年8月31日(月)〜9月4日(金)
① 今週のひとこと
⛈☀水曜だけ大あらし、
金曜は晴れて反発
今週の日経の天気

水曜日、アメリカとイランのにらみ合いで原油が値上がりし、日経平均は1日で1,889円もの大幅ダウン!週間では約1,385円(2.09%)の値下がり

日経平均にっけいへいきんは、日本を代表する225の会社の株の「クラスの平均点」のようなもの。今週は月曜・火曜・木曜が小幅なダウン、水曜は原油と金利がいっしょに上がったことで33の業種すべてが値下がりする大きなダウン、金曜はソフトバンクグループの11%高にささえられて806円のアップと、5日間で見ると下げがめだつ1週間になりました。月曜93円ダウン、火曜97円ダウン、水曜1,890円ダウン、木曜111円ダウン、金曜806円アップの5日間のトータルでは約1,385円(2.09%)値下がりしました。

先週の終わり(8/28)
66,406円
今週の終わり(9/4)
65,021円
▽ 1,385円さがった(約2.1%)
② 今週のグラフ

👇グラフの日づけの まるを タップしてみてね!その日に なにが あったのか、お話が でてくるよ

66,50065,50064,500 先週末 月 🌥 火 ☁ 水 ⛈ 木 ☁ 金 ☀
まだ なにも えらんでいないよ
上のグラフの まる(先週末・月・火…)を タップすると、ここに その日のお話が でてくるよ。

💡 前の日より上がった日はあか、下がった日はあおだよ。

③ なにがあったの?

前週末の米ハイテク株安をひきずり737円安スタート、後場に買い戻して93円安

前の週の金曜の夜、アメリカのウォーシュFRB議長が追加の利上げをほのめかす発言をして、半導体の会社が多いSOX指数が3.47%も下がりました。この流れで月曜の日経平均は737円安のスタート。売られたのはアドバンテストとTDKという2つの値がさ株が中心で、この2社だけで約398円分、指数を押し下げました。後場には買い戻しが広がって下げ幅は93円まで縮小。電力・ガス業は関西電力の値上げ発表を材料に2.79%高で33業種のトップになりました。
前週末の米国で
半導体株が急落
月曜は737円安で
スタートし後場に反発
日経平均
▽94円、電力・ガスが首位

長期金利が一時3.000%と約30年ぶりの高さに!朝は735円安も後場に638円戻す

日本の長期金利(10年物国債の利回り)が日中に一時3.000%と、1996年9月以来およそ30年ぶりの水準になりました。日経平均は426円安でスタートしたあと、午前には735円安まで売られる場面も。ところが後場は原油高を手がかりに商社や資源関連へ買いが入り、内需や電力にも資金が向かって、安値から638円戻して引けました。値がさの東京エレクトロンが1社で約191円押し下げた一方、押し上げの首位はソフトバンクグループでした。
長期金利が一時
3.000%まで上昇
朝は大幅安も
後場に資源株が反発
日経平均
▽97円、電気・ガスが首位

米・イランのにらみ合いで原油急伸!東証33業種が一つ残らず値下がり

前の夜、アメリカ軍がイランの革命防衛隊をねらった攻撃をしたと伝わり、原油の値段が5%を超えて急に上がり1バレル90ドル台になりました。エネルギー価格の上昇でインフレへの心配が広がり、日本とアメリカの長期金利がそろって上がったところに東京市場が開き、東証33業種は一つ残らず値下がり。値上がりした会社はぜんたいのわずか6%でした。ソフトバンクグループが6.42%安と大きく売られ、1社で約271円、指数を押し下げました。
米・イランの衝突で
原油が急に値上がり
日米の金利がそろって
上昇し全業種が下落
日経平均
▽1,890円、33業種すべて安

米国のハト派発言で早期利上げ観測が後退、円は1カ月ぶりの157円台に

アメリカのニューヨーク連銀総裁の発言と雇用の伸びをしめすADPの数字が予想を下回ったことで、アメリカの早期利上げへの見方が少しやわらぎました。為替は1ドル157円台まで円が値上がり(1カ月ぶり)。この日は「投資の神様」として知られるアメリカの経営者が日本の商社株を長く持ち続けると話したと伝わり、三菱商事などの商社株がそろって買われ、卸売業が33業種の値上がり率トップに。ただ値がさのファーストリテイリングが1社で約193円押し下げ、指数全体は4日続けて値下がりしました。
米国のハト派発言で
利上げ観測が後退
円高が進み
商社株がそろって買われる
日経平均
▽111円、4日続落

ソフトバンクGが11.78%高!わずか2銘柄で上げ幅の8割をつくり5営業日ぶり反発

日米の長期金利の上昇が一服し、割引率が下がったことで成長株が買われました。傘下の英アーム・ホールディングスがアメリカ市場で値上がりしたことを受けてソフトバンクグループは11.78%高、1社で指数を約473円押し上げ、アドバンテストの約195円と合わせて2社で669円、この日の上げ幅806円の8割をつくりました。半導体のキオクシアホールディングスも5.40%高となり、月曜からの値下がりの一部を取り戻しています。
日米の長期金利の
上昇が一服
ソフトバンクGなど
値がさ成長株が急伸
日経平均
▲806円、5営業日ぶり反発
④ 今週の新しいことば
全面安ぜんめんやす

東証には33の「業種」があります(電気・ガス業、銀行業、鉱業など)。ふつうはどこかの業種が上がっていても、水曜日のようにすべての業種が同時に下がることを「全面安」と言います。

🔎 水曜日は原油高と金利上昇という2つの心配ごとが同時に来たため、逃げ場がなくなり33業種すべてが値下がりしました。木曜には一転、商社株など一部の業種だけが買われる「まだら模様」の相場にもどっています。
⑤ クイズにちょうせん!

今週のできごとQ. 水曜日、東証の33業種が一つ残らず値下がりしたいちばんの理由は?

こたえ:原油の値上がりと日米の金利上昇が同時に来たから! 原油高はコストの心配、金利上昇は将来の利益の割引の心配。この2つはどの業種の会社にも同時に効くので、逃げ場がなくなったんだ。

○×クイズ:正しいと思ったら○、ちがうと思ったら×!

今週のできごと1. 金曜日、日経平均が806円上がったうち、8割はソフトバンクグループとアドバンテストの2つの会社でつくられた。 こたえは。ソフトバンクグループ約473円とアドバンテスト約195円を足すと669円で、806円のうちおよそ8割を2社だけでつくった計算になるよ。
市場動向2. 木曜日、円は前の日よりも安くなった。 こたえは×。アメリカの早期利上げへの見方がやわらいだことで、木曜日は円が1カ月ぶりの157円台まで値上がり(円高)したんだよ。
DEEP DIVE

月・火・木は小さな下げだったのに、水曜だけ1,890円もの大きな下げになったのはなぜ? しかもTOPIXも日経平均もいっしょに下がっている。何がちがったの?

▶ 「全面安」と「まだら模様」のちがい▶ 日経平均とTOPIX、今週はどっちが弱い?

ここから先は漢字がふえるよ(むずかしい漢字にはふりがな付き)

STEP 2 ── ふかよみ

「全面安」と「まだら模様」
原油と金利が同時に効いた1週間

ここから漢字が増えます(難読語なんどくご・専門用語にはふりがな)。同じ1週間を、一段深いところから見直します。

1分おさらい ── ここまでの話 今週(8/31〜9/4)の日経平均は、月曜が前週末の米半導体株安をひきずり93円安、火曜は長期金利が一時3.000%まで上がり97円安、水曜は米・イランのにらみ合いによる原油急伸と日米金利上昇が同時に来て東証33業種すべてが下がる1,890円の大幅安、木曜は米国のハト派発言で円高が進みつつも111円安の4日続落、金曜はソフトバンクグループなど値がさ株の急伸で806円高。5日間の合計では約1,385円(2.09%)の値下がりでした。
DEEP-1 値がさ株が上げにも下げにも主役になった1週間

今週も、上げ下げの多くの部分をほんの1〜2社がつくっていました。月曜はアドバンテストとTDKの2社で約398円の押し下げ、火曜は東京エレクトロン1社で約191円の押し下げ、水曜はソフトバンクグループ1社で約271円の押し下げ、木曜はファーストリテイリング1社で約193円の押し下げ、そして金曜はソフトバンクグループとアドバンテストの2社で約669円の押し上げ(この日の上げ幅806円の8割)。1週間を通して、同じような「値がさ株」の顔ぶれが、下げの主役にも金曜の反発の主役にもなっていました。

?水曜だけ「全面安」になったのはなぜ?

月・火・木・金は、値がさ株など一部の会社の動きが指数を大きく動かす「まだら模様」の相場でした。ところが水曜は、原油高(コストの心配)と日米の金利上昇(将来の利益の割引の心配)という2つの材料が同時に来たため、値がさ株かどうかにかかわらず、あらゆる会社に同時に効きました。これが33業種すべてが値下がりした「全面安」の理由です。

DEEP-2 もうひとつの"ものさし"TOPIXとの比べっこ

日経平均のほかに、プロが必ず見る指数しすう(平均点)がもうひとつあります。TOPIX(トピックス)――東証プライムのほぼ全銘柄ぜんめいがらを、時価総額じかそうがくで重みづけした指数です。今週の5日間で、この2つの成績を比べてみましょう。

日経平均(5日間)
-2.09%
TOPIX(5日間)
-1.05%

今週は日経平均の方がTOPIXよりずっと弱く、5日間で約1.0ポイントの差がつきました。日経平均をTOPIXで割った「NT倍率」も、先週末の約16.02倍から金曜には約15.85倍まで下がっています。水曜の全面安でソフトバンクグループのような値がさ株が大きく売られた一方、金曜の反発もまた値がさ株が中心だったため、日経平均の方が振れ幅が大きくなったのです。

DEEP-3 因果の鎖を1段くわしく
前週末の米ハイテク株安と長期金利上昇が月・火の重荷に
米・イランの緊張で原油急伸、日米金利が同時上昇し全面安に
木曜は米のハト派発言で金利上昇が一服し円高が進む
金曜は値がさ成長株が急伸し週の下げの一部を取り戻す

月・火の下げと水曜の下げは、どちらも「金利」が関係していましたが、水曜はそこに原油高が重なった点が違いました。木曜に金利の上昇が一服すると、金曜には同じ値がさ株がこんどは上げの主役に転じ、週の後半で下げ幅の一部を取り戻す展開になっています。

DEEP-4 今週のことば(2つ)
全面安(ぜんめんやす)

東証33業種のすべてが同時に値下がりすること。今週は水曜日、原油高と金利上昇が同時に効いてすべての業種が値下がりした。

円高(えんだか)

円の値打ちが上がり、同じ1ドルに対して払う円の枚数が減ること。木曜日は米国の早期利上げ観測がやわらいで1ドル157円台まで円高が進んだ。

DEEP-5 書いてみよう(50字チャレンジ)

Q. 水曜日、東証33業種のすべてが値下がりした理由を、50字くらいで説明してみよう。

解答例:「米・イランの緊張で原油が急に値上がりし、日米の金利も同時に上がったため、どの業種にも売りが広がったから。」(50字)──「原油高」と「金利上昇が同時」の2つが入っていればOK。
FINAL DIVE

指数がTOPIXよりどれだけ弱く動いたかは、"NT倍率"という1つの数字で測れます。今週その数字はどう動いた? グラフで確認しよう。

▶ 2本の線でわかる木曜の乖離かいり▶ 先週の予告は当たった?答え合わせ

データとグラフで読む、いちばん深いフロアです

STEP 3 ── じっせん

指数の構造 ── 全面安と値がさ株の急伸が交差した1週間

最終フロア。2本の指数を重ねて描き、乖離かいりが生まれるしくみと、正解のない問いまで。学術・実務レベルの用語にはふりがなを付けています。

1分おさらい ── ここまでの結論 5日間で日経平均は-2.09%、TOPIXは-1.05%。差はおよそ1.0ポイントで、日経平均がより弱かった。値がさの半導体・通信株(アドバンテスト・東京エレクトロン・ソフトバンクグループなど)が水曜の全面安でも金曜の反発でも主役となり、金曜のNT倍率は約15.85倍まで縮小した。ここからは、その裏にある計算構造と、先週の予告との答え合わせへ。
F-1週間チャート ── 先週末を100とした比較
日経平均TOPIX
1021009896 乖離 約2.2pt (木曜がいちばん開いた) 97.999.0 8/288/319/19/29/39/4

5日間の合計では日経平均-2.09%、TOPIX-1.05%と、日経平均のほうが大きく下げました。月・火はどちらもわずかにマイナス圏でしたが、水曜の全面安で両方とも大きく沈み、その下げ幅は日経平均のほうが深くなっています。乖離かいりは木曜にもっとも広がり、約2.2ポイント日経平均が劣位という関係になりました。金曜は値がさ株の反発で日経平均がやや戻し、週末時点の差は約1.0ポイントに縮まっています。

F-2仕組み ── 2つの指数の計算方法
なぜ「レンズ」で見え方が変わるのか
日経平均株価
株価平均型(225銘柄)
構成銘柄の株価を(調整のうえ)平均する。1株の値段が高い「値がさ株」の影響が大きい。今週は水曜の下げも金曜の上げも、ソフトバンクグループやアドバンテストなど値がさ株が主役となり、指数の振れ幅を大きくした。
TOPIX
時価総額加重型(プライム全銘柄ベース)
会社の規模(時価総額)で重みづけして平均する。市場全体のお金の動きに近い。今週は水曜こそ全面安でTOPIXも大きく下げたが、値がさ株の振れの影響を受けにくいぶん、下げ幅は日経平均より小さくとどまった。

プロは両指数を見比べて、動きが一部にかたよっているのか市場全体に広がっているのかを診断しんだんする。今週は日経平均が-2.09%とTOPIX(-1.05%)より弱く、値がさ株の値動きが指数の下げ幅を増幅した1週間だったことが、この差からも読み取れる。

F-3先週の予告は当たった? ── 答え合わせ

前回号(8/24〜8/28)の最終営業日の記事では、「31日(月)の日本市場がウォーシュFRB議長の講演をどう織り込むか、キオクシア株が金曜の水準を回復できるか、売買代金が8兆円近い水準を保てるか」を次号の答え合わせとしていました。結果は、ウォーシュ議長の講演は予告どおり月曜の日本株の重荷となり、SOX指数の急落を通じて値がさ半導体株を押し下げました。キオクシア株は金曜に5.40%高となり、下げの一部を取り戻しています。売買代金は8兆円前後を行き来し、9兆3583億円(月曜)から7兆5016億円(火曜)まで日によって大きく変動し、一定水準を保つとまでは言えませんでした。

F-4考察問題 ── 正解のない問いへ

Q1今週、日経平均は-2.09%、TOPIXは-1.05%だった。この差が生まれた理由を、「値がさ株」「株価平均型」という語を使って150字程度で説明せよ。

半導体・通信株(アドバンテスト、東京エレクトロン、ソフトバンクグループなど)は1株の値段が高い値がさ株であること、日経平均は株価平均型の指数でこうした値がさ株の値動きに強く引っぱられること、水曜の全面安でも金曜の反発でも値がさ株が主役だったため指数の振れ幅が増幅されたこと、TOPIXは時価総額加重型で市場全体の動きをそのまま映すため振れが小さめだったこと──の4点が入っていれば合格。DEEP-2の内容を膨らませればよい。

Q2水曜日は原油高と金利上昇が同時に来て全面安になったが、金曜日は同じ「値がさ株」が今度は上げの主役になった。この明暗から、株価は何によって動くと考えられるか、根拠とともに述べよ(正解はない)。

材料①:同じ会社・同じ業種の株でも、コスト(原油)や割引率(金利)といった全社共通の材料が動くと、値がさ株かどうかにかかわらず一斉に反応することがある。材料②:金利の上昇が一服するなど「心配ごとが薄れる」だけでも、値がさの成長株は大きく値を戻すことがある。材料③:1日だけの値動きで「この会社は強い・弱い」と決めつけず、その日にどんな材料が効いたのかを毎回確認する姿勢が大切。
F-5市場に単一の説明はない

本紙の「因果の鎖」も理解のための整理であり、実際の相場は無数の要因が同時に働いた結果だ。今週の月・火の小幅安から水曜の全面安、木曜の円高、金曜の値がさ株急伸も、ウォーシュFRB議長の発言・長期金利・原油価格・米中東情勢・ADP雇用統計という需給要因が複雑にからみ合っており、事後じごにすらすべてを説明することはできない。「もっともらしい一つの物語」をうたがう姿勢そのものが、市場リテラシーの核心かくしんである。

本紙は金融・経済の学習を目的とした教材であり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。
出典:TBL Advisory「日経平均の概況と投資戦略」2026年8月31日・9月1日・2日・3日・4日の各号をもとに再構成。TOPIXの週間騰落率は各日の終値から算出。
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