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2023年10月18日の日経概況及び今後の展望

【世界市場の総合分析: 今後の投資戦略】

2023年10月18日の東京株式市場は横ばいでした。終値は前営業日比1円96銭(0.01%)高の3万2042円25銭。前日の米国市場はダウが上昇して、ナスダックが下落するまちまちな動き。日本市場も方向感なしの小幅下げスタートとなりました。

下げが強まった後は、半導体関連に買いが広がったことで下げ幅を縮小、プラスに転じましたが、上げ幅は限定的でほぼ横ばいの展開で取引を終えました。 テクニカル的にはヒゲが長く実体がほとんどない十字架を形成しました。

|| テクニカル的には迷い、業種は原油強い

前日の高値と安値を切り下げるとともに高値は5日移動平均線でぶつかって下がりました。 前日の高値は25日移動平均線でレジスタンスにあって下げ、本日は5日移動平均線が抵抗になっています。

米国のバイデン大統領がイスラエルを訪問する計画を延期するなど、地政学的リスクの緩和が確認されず、上値を抑えました。半導体関連が強い動きとなり、原油相場の上昇に伴い鉱業、石油・石炭製品業種が伸びました。

|| 嵐の前の静けさ?

世界の市場が方向感を失って迷いに入っている様子です。テクニカル的な形もそうですが、+1円という稀にみる値動きをして、米国のS&P500も4373.62から4373.21と小数点以下の変動にとどまりました。

その反面、気になるのは商品市場の動き。原油相場がそこを売ってから強く上昇、前日の高値では1バレル=90ドルを視野に入れるところまで進みました。また、世界のリスクが拡大する際に資金が流入する金(Gold)の上昇ぶりも著しく、10月6日の底値から本日まで、8営業日で133.8ドル、+7.34%も上昇しています。

これは大きな動きがある前の前兆で、嵐の前の静けさでは?という懸念もありますが、市場は今日も動きつづけます。米国長期金利の上昇にもかかわらず、半導体が強く推移するのは、グロース系が物色されつつあるというのを表しています。

月曜日にも伝えた通り、本日の注目材料はテスラやネットフリックスの決算。グロースを代表する2銘柄であるが故に、良好な決算内容が確認されれば東京市場でもグロース株の注目度が高まるでしょう。

それにプラスして好調な業績が確認された小売各社にも継続して注目してみましょう。

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