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2023年12月13日の日経概況及び今後の展望

【世界市場の総合分析: 今後の投資戦略】

2023年12月13日の東京株式市場は3営業日続伸しました。終値は前営業日比82円65銭(0.25%)高の3万2926円35銭。前日と同じパターンで、午前中はあげ、午後からは様子見が広がって上げ幅を縮小する展開でした。

||米国市場は長期金利低下でハイテク買われる

米国市場は続伸しました。ダウ指数は4営業日続伸して173ドル01セント(0.47%)高の3万6577ドル94セント、ナスダックも4営業日続伸して100.911ポイント(0.69%)高の1万4533.397で取引を終えました。

S&P500種も続伸して+21.26(0.45%)の4,643.70で終わり、 2022年の1月以来の高値更新が続きました。上昇の原動力になったのは長期金利。10年物利回りは先週木曜日から早いスピードで上昇、4.3%を伺う展開になりましたが、前日は再び低下、ハイテク株を中心に買いが入りました。

CPIの結果はまちまちな結果になって市場への影響は限られました。

|| 半導体・大型主導の日本市場

日本市場は 米国の長期金利が低下したことを背景に3指数揃って上昇した流れを引き継ぎ、買いが先行してスタートしました。ハイテク株がのびてナスダックの上昇が目立った結果、日本市場でも東京エレクトロン、アドバンテストなど半導体関連の業種を中心に買いが広がりました。

上げ幅は250円超える場面もありましたが、13日にFOMCの結果発表が予定されており、その結果を見極めたいとの心理で上げ幅を縮小しました。

テクニカル的には冴えない形で、上ヒゲのついた短陰線を形成しました。高値は25日移動平均線まで進みましたが、長い上ひげを残したのでレジスタンスにあった形になります。

また、前日の高値は切り下げて安値は切り上げているので迷いが生じている形です。 先日も説明した通り、ここを上に抜けると上昇トレンドが強まりますが、下に叩かれた場合はしばらく調整が続く流れになります。

連日、同じパターンを繰り返しています。前日はCPIの結果が発表されましたが、それを反映するのは迷いの強い動きとなりました。11月のCPIは前月比で0.1%上昇、横ばいと想定していた市場予想を上回りました。

ただし、コア指数(食品とエネルギーを除いた指数)は前月比0.3%上昇、市場予想通りの結果で、為替市場を含めてどのように反応すればいいか迷いが広がる様子でした。やはりこの後の展開はFOMCの結果待ちですね。

一つ気になるのは投資主体別売買動向の変化です。2023年に入って多くの期間を外国人が買い越して、日本市場が浮上するのに大きな役割を果たしました。その数値が11月最終週から変化し始め、 売り越しに沈んだ後は、先週は大きく売り越しに振れました。

全く同じ動きになるとは限りませんが、6月2週目と3週目から急激に売り越しに変わった後は、しばらく緩やかな下げトレンドが続いたことが確認できます。 現在は上昇トレンドの進行中、その流れを切らせるような内容が、FOMC で流れないことを祈ります。

しばらくその流れが続くようなら、外国人が好む大型及び安定・大企業の株価には逆風の可能性がありますので注意が必要です。例えばトヨタ自動車の動きは下げトレンドへの転換を準備しているとも捉えられる形になっています。

また、ナスダックの上昇を引き継いで、半導体関連の銘柄が物色されましたが、米国市場を始め、ハイテク関連は割高と見られるレベルまで進んでいるので、利益確定による調整入りは想定する方が良いでしょう。

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【各市場の動き】

株式指標

日経平均(円)32,926.35+82.65(0.25%)
TOPIX 2,354.92+1.76(0.07%)

為替

ドル・円 145.85 – 145.86+0.42(0.28%)
ユーロ・円 157.33 – 157.35+0.59(0.37%)
ユーロ・ドル 1.0786 – 1.0788+0.0009(0.08%)

海外株式

NYダウ工業株30種(ドル) 36,577.94+173.01(0.47%)
S&P500種4,643.70+21.26(0.45%)
ナスダック14,533.397+100.911(0.69%)

債券・金利

米10年国債(%)4.202-0.032

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